作品一覧

  • 完本 中国再考 領域・民族・文化
    5.0
    1巻1,540円 (税込)
    古代中国の天下観はいかにして現代中国の世界観へと転じたのか.中国内部での国としてのアイデンティティをめぐる多様な議論を歴史的に考察し,中国人の民族的感情の淵源を探って好評を博したオリジナル版現代文庫に,「民族」をめぐる論文と,これまでの研究を総括する論文を増補した完本版.二〇一四年アジア・太平洋賞受賞.

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  • 地図で学ぶ世界経済
    -
    1巻220円 (税込)
    世界経済はダイナミックに動いている。企業は常に生産拠点は適正か、輸送ルートはどれが効率的かを考えている。さらに、世界のマネーはどのように動いているのか、新しい資源開発がなされていないかなどにも注意を払う。一方、地政学的には米国の支配力が弱まり、かわりに中国が台頭してきた。これを遠因とする紛争も各地で起きている。これら世界経済に密接に関連する問題を地図を見ながら理解する。本書は週刊エコノミスト2014年7月22日号の特集「地図で学ぶ世界経済」をまとめたものだ。 主な内容 マネー編 ・世界のマネーフロー ・外国人投資家 ・中国の不良債権 生産編 ・自動車 ・iPhone 資源編 ・シェール革命 ・深海油田 ・水資源 輸送編 ・インドシナ経済回廊 ・パナマ運河 ・欧亜間鉄道輸送 ・北極海航路 ・リニア 紛争編 ・ウクライナ ・中国の民族問題 ・南シナ海領有権問題 ・中東の混乱
  • 完本 中国再考 領域・民族・文化

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    宋代と清末の二つの時代がそれぞれ「中国意識」と「現代中国」の形成に大きな影響力を持っていたことが分かる。中国は統一と崩壊と内乱を繰り返しているだけで発展していないとする見方をとる人も多いが、漢唐の時代と宋では質的に全く異なる「中国」が誕生していたようだ。しかし話はそこで終わらず、宋の後には元や清といった異民族王朝が漢人の居住範囲を遥かに超える大帝国を作り出す。これが現代中国の内部に民族問題を生み出すきっかけになった。
    清末には満蒙回蔵などは放っておいて漢族だけの中国を打ち立てる向きもあったようだが、それは清朝の国土の分裂を意味し、結局新生の中華民国は清朝の版図を基本的には受け継いでいる。民国時

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    2024年04月25日
  • 完本 中国再考 領域・民族・文化

    Posted by ブクログ


    中国の複雑さを、中国人自らが語った文章。全体的にフェアな書きぶりであると個人的には感じられ、中国にもこのような冷静な議論があるという事実に感銘を受けた。
    中国は帝国と近代国家の顔を交錯させている国である。その勃興に伴い、西側中心の既存秩序、周辺諸国と衝突を繰り返す中国の今の本質を、中国人自ら歴史から解きほぐし分析している点に価値がある。
    中国はそもそも一つなのか。中国では漢民族中心主義(国境を意識する近代国家)と、多民族主義(天下が果てしなく広がるイメージの帝国)が相互に顔を出す国である。また、その領域も歴史的に増減幅があった(周辺諸国の一つである日本にとってみれば、その増減幅が死活的な脅

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    2024年02月07日

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