【黒木華】『ビブリア古書堂の事件手帖』映画公開記念フェア&インタビュー

黒木華&野村周平 主演映画『ビブリア古書堂の事件手帖』11/1(木)公開を記念して、コミックス1巻無料&原作小説ほか最大半額!さらに、主演の黒木華さん、監督の三島有紀子さんにインタビューをしました!映画をより深く知れる内容になっています!お見逃しなく。【10/26(金)~11/8(木)】

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黒木華さん、三島有紀子さんインタビュー

      • ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

        ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

        鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメ...

        <黒木華さんインタビュー>

        映画『ビブリア古書堂の事件手帖』を初めて見た時の感想を教えていただけますか?

        黒木華さん(以下敬称略) 「本当によくできている脚本だなあ、と思いましたし、改めて三島監督のすごさを思い知りました。会話の内容も本にまつわることが多いので、実をいうともう少し落ち着いた映画になるかなと思っていたんですけど、完成した作品を観たら想像以上にエンターテインメントでした。とくに、二冊の本を媒介に現在とつながっていく過去のパートがとても美しかった。静謐なのに心のうねりが激しく表現されていて、すごく好きですね。」

        本が好きな人と本を読まない人、現在と過去など、本作品は対比がありながら、その両者が絶妙なバランスで共存していると感じました。特に本を持っている時と持っていない時の栞子のギャップは印象的でした。演じる上で心がけていたことや、どんな演出指示ややりとりがあったか、教えていただけますか?

        黒木華 「原作の表紙のイラストが印象的じゃないですか。私は近眼だからつい本に顔を寄せてしまいそうになるんだけど、なるべく美しい佇まいになるよう、本を読む角度を調整しながら、栞子が本に接するときの距離感は常に意識していました。あとは、極度の人見知りなのに本の話になるととたんに、早口になってしまうギャップとか。いい意味でオタク、というのが彼女の魅力の一つですし。」

        みなさん、古書、文学、読書がお好きだそうですが、心に残る一冊を教えていただけますか?

        黒木華 『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍
        「赤ん坊のころコインロッカーに捨てられた二人の少年の、世界に対する破壊的な感情に、ついつい感情移入してしまうんです。初めて読んだとき、私自身が若くて青くさかったからかもしれない。でも、未だにずっと好きで感情をかきたてられるということは、作品の底に強く訴えかけてくる“何か”があるんだと思います。」

        プロフィール

        黒木華
        1990年3月14日生まれ、大阪府出身。NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格し、デビュー。2014年には『小さいおうち』(山田洋次監督)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を日本人最年少で受賞。同作と『母と暮せば』(15/山田洋次監督)にて、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を2年連続受賞。実力派女優として高い評価を得ている。近年の主な出演作に、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15/成島出監督)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16/岩井俊二監督)、『海賊とよばれた男』(16/山崎貴監督)、『散り椿』(18/木村大作監督)、『日日是好日』(18/大森立嗣監督)、『億男』(18/大友啓史監督)、『来る』(12月7日公開/中島哲也監督)などがある。現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」に出演中。


        <三島有紀子さんインタビュー>

        『ビブリア古書堂の事件手帖』の本を初めて読んだ時の感想を教えていただけますか?

        三島有紀子さん(以下敬称略) 「主人公・栞子さんが紐解いていく先が、人間ドラマであり、人間の想いを紐解いていくというところが、一番おもしろかったです。またそこが、今回の映画化でもっとも大切にしたところでもあります。」

        最後のシーンでは長い年月を経てようやく救われる絹子と嘉雄の気持ちや魂のようなものも感じました。三島監督ご自身の、もっとも印象に残っているシーンを教えていただけますか?

        三島有紀子 「本編全てが思い入れのあるシーンなので選ぶのは難しいですが、人と人、本と人、場所と場所、過去と今、想いと想い、すべてにおいて〝つながる〟瞬間を大切に描こうと思いました。それは、橋であったり、切り通しであったり、本を手渡す手と手だったり、想いが通じた瞬間の表情だったり・・・です。例えば、嘉雄(東出昌大)が書いた小説を、時を越えて現代に生きる大輔(野村周平)が読みつながった瞬間、彼にひとつの大きな行動を起こさせます。人の想いは、その人が亡くなった後も必ず誰かに届き、人生に影響を与えていく…という奇跡のような瞬間を、是非ご覧いただけたらと思います。」

        みなさん、古書、文学、読書がお好きだそうですが、心に残る一冊を教えていただけますか?

        三島有紀子 『ラブレス』桜木紫乃
        「この小説の主人公百合江の人生には、果たして〝愛〟はあったのか、という問いかけの作品だと思います。北海道の開拓村で育った主人公の生涯には次々と苦難とどうしようもない人間たちがやってきます。それでも、彼女はひたすらに生きていきます。平凡に見える人生の中にも、そしてまるで愛のないように見える人生にも、「愛する覚悟」を持った人間の人生には、芳醇な愛で満ち満ちている事を教えてくれる魂の名著だと思います。」

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        三島有紀子 「黒木華、野村周平、夏帆、東出昌大、成田凌など、この魅力的なキャスト達を見てもらいたいです。そして、光りや本の匂いも感じてもらいたい。そして、死んだ人の想いが届く事があるのかもしれないと感じて頂ければ幸いです。」

        プロフィール

        三島有紀子
        大阪市出身。18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局。「NHKスペシャル」「トップランナー」など市井の人々を追う人間ドキュメンタリーを数多く企画・監督。03年に劇映画を撮るために独立しフリーの助監督として活動後、『しあわせのパン』(12年)、『ぶどうのなみだ』(14年)と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。撮影後、同名小説を上梓した。企画から10年かけた『繕い裁つ人』(15年)は、第16回全州国際映画祭で上映され、韓国、台湾でも公開。その後、『少女』(16年)を手掛け、最新作『幼な子われらに生まれ』(17年)は第41回モントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別大賞に加え、第41回山路ふみ子賞作品賞、第42回報知映画賞では監督賞を受賞し、好評を博した。ドラマでは、桜木紫乃原作の『硝子の葦』(WOWOW)を監督。

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