ハーレクイン作品一覧

  • 孤島の花嫁
    4.0
    ■一縷の望みをかけてやってきた絶海の孤島。この島の美しい自然は、私の味方になってくれるのだろうか。■両親が相次いで亡くなり、クリスティアーヌはただひとり、スコットランドの小さな町で迫害を受けていた。伯父の計らいでイングランドのビターリー島に嫁ぐことになったが、ここでも彼女は、島民から悪意に満ちた目で見られた。スコットランドとイングランドの両方の血を受け継いだ彼女は両国間の戦いが終わった今も、双方から目の敵にされてしまう。クリスティアーヌの居場所はもはやどこにもなかった。島の領主アダムも島民と同じく、私を花嫁とは認めないだろう。私を悪漢から守ってくれた勇敢なアダムに、私は心を奪われてしまったというのに……。
  • 魔女に捧げる誓い
    4.0
    ■水鏡に映し出されし運命の相手。その名はディ・バラ……悩み多き騎士。■ディ・バラ家一番の女好きで酒好きのスティーブンは、神々しいまでの美しさに恵まれ、何ひとつ不自由なく暮らしていた。だが実際は、日々つのるむなしさのせいで酒も女も楽しめない。しかも父キャンピオン伯爵から、不愉快な仕事を言い渡された。この寒さ厳しい気候の中、レストランジュ家の姫君ブリードをウェールズの館まで送り届けろというのだ。美しい女の護衛ならともかく、ブリードは彼をいらだたせるだけの存在だった。頭巾で髪をすっぽり覆い、始終しかめっ面を彼に向けてくる。しかしのろのろと道中を行くに従って、逆に興味がわいてきた。まるで魔力に導かれるがごとく、彼はブリードに吸い寄せられた。好奇心と飽くなき欲望は、やがて抑えきれないほどに……。
  • ブライダル・スイート
    4.0
    ■大嫌いなはずなのに、ときめいてしまうのはなぜ?■デイナはコンピュータープログラマーとして働くキャリアガール。ある日、彼女は会社の危機を知らせようと社長室をたずねた。明日からの展示会で発表するプログラムに問題があるのだ。だが、社長のグリフィン・マッケンナは話を聞こうともしない。グリフィンは問題をデイナのせいだと考えていた。怒りと怒りがぶつかりあう社長室で、グリフィンは衝動的にデイナを引きよせてキスをした。なまいきなプログラマーに思い知らせるためのキスだったはずが、なぜか甘く情熱的なものへと変わって……。複雑な思いを胸に、ふたりは展示会のためマイアミに出かける。ところが宿泊予定のホテルに予約はなく、ロマンティックな新婚用のブライダル・スイートに泊まることに。
  • 愛と憎しみのギリシア
    4.0
    両親の葬儀が終わったあとも、レイチェルは墓地にたたずんでいた。義父の親族の、蔑むような視線がいまなお胸を締めつける。義父マサイアスは、欲深い妻によって破滅したも同然だった。そしてレイチェルは、その妻の娘なのだ。そのとき、セバスチャンの姿が目に飛び込んできた。親族の中で、彼だけがやさしくしてくれた。何年も前から、レイチェルはそんな彼に心を寄せるようになった。「心からお悔やみを申しあげるわ」レイチェルは思わず声をかけた。彼も、親しいマサイアスの死に打ちひしがれているように見えたからだ。だが、こちらに向けられたセバスチャンの冷たい目を見て息をのんだ。
  • うわべだけの結婚
    4.0
    妹夫婦が事故で死んだ事実を受け入れられないまま、キャサリンはひとり、病院の待合室にたたずんでいた。そのとき、リコ・マンチーニが現れ、彼女は動揺した。リコに会うのは、妹夫婦の結婚式以来だ。あの日、妹の夫の兄であるリコに熱いまなざしで見つめられ、男性に慣れていないキャサリンは舞い上がってしまった。だがその数時間後、リコは態度を一変し、彼女をはねつけたのだ。リコは赤の他人に接するかのように、妹夫婦とその遺児リリーについて説明するようキャサリンに求めた。そしてさらに、信じがたい提案を持ちかけた。
  • あなただけを愛してた
    4.0
    ■七年前に終わりを告げたはずの初恋が、突然の再会によって、いま再び動き出す。■十七歳の春、タラはジェームズ・ハーヴェイに恋をした。ジェームズは親友スーザンの、義理の父親。誰にも言えぬ、叶うはずのない想い。それでも彼のそばにいるだけで、タラは幸せだった。だが淡い初恋は、彼とその妻によって残酷なまでに引き裂かれた。あの日の悲しみは、古傷となって心の奥底に刻み込まれている。そしていま、七年の月日を経てジェームズは再びタラの前に現れた。スーザンに誘われた週末のバカンスに、彼も行くのだという。彼が一緒だなんて聞いてないわ! どうやってこの二日間を乗り切ればいいの……?過去に苦しみながら、必死の思いで築き上げた平穏な日々。そのすべてが音をたてて崩れていく――そんな気がした。
  • キリアキス家の宝石
    4.0
    ■ギリシアの名門の男たちの、なんと残酷なことか。彼らに翻弄されて、エマは……。■レオン・キリアキスの婚約を知ったとき、エマの世界は音をたてて崩れた。わたしへの愛を誓い、愛を交わしているあいだにも、レオンは別の女性との結婚準備を進めていた。傷心のエマを支えてくれたのは、レオンの弟タキだった。一族の経営する銀行で役職についていたタキにプロポーズされ、エマは彼の妻となるが、幸せは訪れなかった。夫は強盗に襲われて命を落とし、その直後、銀行の不正が発覚。名ばかりの財務部長だったエマは、わけがわからないまま逮捕されてしまう。無罪を主張する彼女に、耳を傾ける人はいない。もちろん、レオンも。それどころか彼は、エマに向かって、とどめの一撃ともいうべき通告を口にした。
  • ドクターは適齢期
    4.0
    ■ドクターに憧れても、無駄なこと。身分違いの、かなわぬ恋なのだから。■コーリーは、天才神経外科医トレイの手術チームの主任看護婦。手術室での彼との息はぴったりで、仕事ぶりも高く評価されている。だが最近、有能な助手としてしか見られていないことを、もの足りなく感じはじめていた。上流階級出身のトレイとでは、住む世界が違いすぎる。恋心をさとられたりしたら、愚かな女と見られるだけだ。そう思っても、彼への気持ちを抑えるのは難しかった。ある日、コーリーはふとしたきっかけで彼とキスを交わしてしまう。心を躍らせる彼女に、体を離したトレイは氷のように冷たい目で言った。こんなことをするべきではなかった。頼むから今のことは忘れてくれ。君とは仕事以上の関係になりたくないから、と。■ディザイアの人気作家バーバラ・ボズウェル。四十歳まで結婚するつもりがなく、しかも相手は家柄のいい女性と決めているドクターと、自分は彼にふさわしくないあきらめているヒロインのホットなロマンスにご期待ください。
  • 侯爵家からの招待
    4.0
    ■すてきな侯爵から誘いを受けたけれど、彼は友人の恋人らしい。■過労が原因で肺炎にかかり、一週間ほど入院していたグレースは、大学時代の友人ジュリアが声をかけてくれたのをさいわい、休養のため、イタリアのリゾート地を訪れた。彼女がジュリアのアパートメントでひとりくつろいでいると、魅力的なイタリア人男性がジュリアの荷物を届けに来た。あとで聞かされた話では、彼はマッテオ・ディ・ファルコ侯爵といい、ジュリアは、彼の子供を身ごもっていると自慢げに打ち明ける。妊娠を理由にマッテオに結婚を迫るつもりだと語る友人に、グレースは、危ない賭に出るつもりなのではないかと心配になった。ところが数日後、マッテオはグレースに誘いの電話をかけてきた。親密につきあっている女性がいながら、その友人に声をかけるとは。グレースは即座に断るが、マッテオは外出先でも近づいてきて……。
  • 噂の関係
    4.0
    エイヴァリーは小さな町でリフォーム店を営んでいる。父親のいない過去や都会で負った心の傷を乗り越え、今では穏やかな日々を送っていた。ある日、実業家のジョナスが仕事で町へやってきた。バーで偶然出会った彼から、思いがけずデートを申し込まれて、エイヴァリーは久しぶりに心がときめくのを感じた。いつも男性を遠ざけていたエイヴァリーと、裕福な実業家との付き合いは、町にさまざまな噂を巻き起こす。でも、決して深入りはしないと彼女は心に決めていた。私には、誰とも結婚できない大きな秘密があるのだから。★イマージュ1800号記念号を飾るのは、大人気のキャサリン・ジョージの作品です。歴史ある小さな町を舞台に、裕福な実業家とつらい過去を持つ女性のスキャンダラスな恋が幕を開けます。記念号に寄せたキャサリンから皆さまへのメッセージつきです。★
  • 大富豪の妻の心得
    4.0
    私は単なる彼の子供たちの母親代わり。愛どころか欲望の対象ですらない。 病身の母と2人の異父弟を養うため、介護施設で働くレティ。 借金の取り立てに追われ、やむなく裕福な祖父に助けを求めると、金を出す気はないが、代わりにある男に連絡するよう勧められた。レオ・ロマノス? ギリシアの大富豪がなぜ私に会いたがるの?じつは彼は妹の幼い遺児4人を抱え、途方に暮れていたのだ。「ナニー代わりの妻が必要だ。体は求めない。愛人で満たす」婚前契約書を手に事務的に求婚するレオに、レティは驚愕した。お金のため、受け入れるしかない。でも愛されない妻でいいの?すでに彼の官能的な魅力の虜になりかけているというのに……。 ■大スター作家リン・グレアムからの至福のクリスマスプレゼント!心優しい無垢なヒロインと、愛を信じない富豪ヒーローが織りなす珠玉のシンデレラロマンスをお楽しみください。4人の個性豊かな子供たちが、まるで天使のようにふたりを導きます。
  • 氷の伯爵(カラー版)
    完結
    4.0
    マグナス・ダレンヴィル伯爵――ギリシャ彫刻なみの美貌をもつが、心まで石でできていると噂の“氷の伯爵”。住み込み家庭教師のタリーは、彼のため開かれる花嫁選びパーティーの準備に追われていた。そんな折偶然、彼女はマグナスの会話を盗み聞いてしまう。「欲しいのは跡継ぎを産むための丈夫な歯と腰をもつ妻だ」いったい彼は女性をなんだと思っているの!? 憤慨するタリーの耳にさらに信じられない言葉が続く。なんですって、彼は私を花嫁にするつもりなの!?※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • 猫と紅茶とあの人と
    完結
    4.0
    理学療養士のクレアラベルは町で、長身でハンサムな男性マルクに助けられる。彼は優しいかと思いきや傲慢な態度で、心をかき乱される、嵐のような出会いだった…。病院に出勤すると、そこにはなんとオランダから臨時で外科医としてやって来たというマルクの姿が!? その後も彼のマイペースな言動に驚きつつも、次第に惹かれていくクレアラベル。ある日、彼から「婚約者の役を演じてもらいたい」と言われ、婚約指輪を渡されて…本気になってはダメ、これは人助けよ!!
  • 迷い込んだ愛の森
    完結
    4.0
    貴族の令嬢デルフィーンは、男子を望んでいた両親にうとまれ、姉たちのように美貌にも恵まれず、慈善活動に身を投じていた。ある日、孤児院から逃げ出した少女を捜して娼館を訪れるが、ふとした誤解から陸軍大佐スティーヴンに娼婦と間違われ、純潔を奪われてしまう。絶望しながらも、デルフィーンは混乱していた。拒絶しようと思えばできたのに、なぜ私は逃げなかったの? 自分には縁がないと思い込んでいた愛の営みが、抗えないほど甘美だったからかしら…?
  • 妄執
    4.0
    天使のような幼子を迎えた日、悪夢は始まった――エリカ・スピンドラーによる不朽のサスペンス、待望の復刻! カフェ経営の傍ら趣味のステンドグラス制作を楽しみ、愛する夫と瀟洒な邸宅に暮らすケイト。唯一の悩みは、子どもができないことだった。ケイトの切望を思いやり、夫は斡旋業者を通じて、生後まもない赤ん坊を養女に迎える。だが天使のような幼子の陰には、絡みつくような狂気の視線があった。消えた家族写真、夫の新しい秘書、不可解なできごとは悪夢の序章にすぎず……。傑作サスペンス復刊!
  • 身分違い
    完結
    4.0
    令嬢ダイアナは、気まぐれで立ち寄った美術館で出会った男性アダムにひと目惚れしてしまう。彼はダイアナとは住む世界の違う苦学生。それでも愛さえあれば、絶対にうまくやっていけるはず。無垢な心を捧げるダイアナにアダムも惹かれ、ふたりは結ばれる。未来には幸せしかないと信じて。ところがダイアナの妊娠で、事態は一変する。反対する両親を押しきり結婚したものの、育った環境の違いから摩擦を起こすようになり、やがてふたりを思いがけない悲劇が襲い…?
  • 甦った情熱の贈り物
    完結
    4.0
    創業者である父の死後、経営が悪化した会社を救うため、アンナは究極の賭けに出る。ベンチャービジネスの世界で大成功を収め、富豪となった投資家ジェイコブズのもとへ4年ぶりに会いに行くのだ。かつてジェイコブズは、アンナの捧げた愛を冷酷にも拒絶した相手。未だ傷心を胸に抱えたままアンナはマイアミの豪華ホテルのバーで勇気を振りしぼり、彼に仕事の話を持ちかけた。まさか、彼の別荘でふたりきりの甘美な時間を過ごすことになるとは予想もせずに──。
  • 恋人のふりをして
    4.0
    嘘だわ、そんな……。彼がわたし以外の女性と結婚するなんて。 ホリーが卒業後ロンドンに出たのは、ずっとカップルだった幼なじみの男性を追ってのことだった。なのにその彼が、同じく幼なじみのロザモンドと結婚するという寝耳に水の知らせがホリーのもとに届いたのだ。ショックのあまり倒れそうでも、昔の仲間が大勢集まる週末の婚約パーティーに出席しないわけにはいかない。ロザモンドのボーイフレンドだったドリューは、どんな気持ちでいるのかしら……。ふとある計画を思いつき、ホリーはドリューにもちかけた。こうすれば、きっとそれぞれ元の相手に戻るはずだわ! ■ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》からお贈りするのは、1990年の名作リバイバル! ボーイフレンドを取り戻したい一心で、別の男性の偽装恋人となるヒロインでしたが……。長い時を経てなお色褪せぬ、実力派作家の初期作をご堪能あれ!
  • シチリアに置き忘れた初恋
    4.0
    この7年、彼を想わない日はなかった。でも、逃げた花嫁に愛を語る資格はない。 音楽教師のシエラは父の遺言状の開示に立ち会うため、7年ぶりに故郷シチリアを訪れた――かすかに身を震わせながら。弁護士のオフィスでシエラを待っていたのは、彼女が19歳のときに婚約していた父の右腕、実業家のマルコだった。挙式前夜、マルコが父と同じ非情で傲慢な男だと知り、シエラは闇に紛れて逃げ出して、ロンドンへ渡ったのだ。遺言で父の資産はすべてマルコのものとなったが、彼女はそれよりも、一刻も早く彼の冷徹な視線から逃れたかった。だが帰途、嵐に襲われ、追ってきたマルコとヴィラに閉じこめられる。「屈辱を晴らすときが来たようだな。なぜぼくに恥をかかせて逃げた?」 ■不動の人気を誇るケイト・ヒューイットが、人を愛することの難しさとすばらしさを描いた至極の感動作です。不幸にも結ばれずに別離したふたりの再会物語。7年の空白を埋めるように、熱い感情をぶつけ合い……。邦題はHQ公式Twitterの一般投票で決まりました!
  • 秘密を抱えた家政婦
    完結
    4.0
    セイディは海に落ちそうになっていたところを青年ザカリーに助けられた。端正な顔立ちの彼はセイディに故郷の美しい綿花畑の話をしてくれた。それから5年後…ザカリーの故郷を訪れ彼と再会したセイディは、彼の故郷がトラブルに見舞われ、綿花畑もなくなってしまったと知る。故郷と家族を守るため力を尽くすザカリーに心惹かれ、いつしか彼と愛しあうようになったセイディ。幸せになりたい…でも許されるはずがない。私は今、彼を欺いているのだから――。
  • 翼をなくした日から
    4.0
    私立探偵と異才の美女、訳ありの二人が地上の楽園に消えた少女を追う――シャロン・サラの絶賛ロマンティック・サスペンス 私立探偵チャーリーとともに数々の事件を解決してきたジェイド。孤独に生きてきた彼女は、チャーリーへの想いを自覚しながらも有能な相棒としての関係を続けていた。そんなある日、消えた娘を捜してほしいという依頼が舞い込む。背後に浮かんだのは、少女たちが次々に消える“聖域”。その実態を知ったジェイドは、彼女たちに自らの過去を重ね……。「明けない夜を逃れて」に続くシリーズ第2弾!
  • 氷のようなシャナ
    4.0
    なぜそれほどまでに私に執着するの?彼の謎めいた黒い瞳に宿る、冷笑のわけは……。 シャナはその夜、パーティ会場に足を踏み入れたとたん、ある男性の視線を感じた。また彼だわ。リック・ダルモント――浅黒い肌に黒い瞳、長めの黒髪。スペイン人の血を引く、セクシーなプレイボーイで有名な敏腕実業家だ。先日、甘くハスキーな声色で話しかけてきてからというもの、シャナへの執心を隠そうともせず、行く先々に現れる。マティーニのグラスを渡す刹那、彼はシャナの細い指に触れた。「これが君に触れる唯一の方法だから」シャナはびくりとした。そんな誘惑をはねつけた翌日、兄の会社が買収されたと知る――あろうことかリックに! 即座にシャナは退職願を出すが……。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。まるで獲物を前にした野獣のようなヒーローのペースに乗せられまいとするヒロインでしたが……。ヒーローの強引なアプローチシーンには、きっと顔を赤らめてしまうことでしょう。“年の差”“オフィス”の二大人気テーマも絡めた、C・モーティマーが綴る、極上“熱烈求愛もの”をご堪能ください。
  • 花嫁は白い秘密を宿す〈灰かぶりの結婚 I〉
    完結
    4.0
    「なぜ僕の子を産んだことを黙っていたんだ」妹たちと身を寄せあって暮らすウィニーは、突然現れたギリシア人大富豪イロスの言葉に凍りついた。2年前、専属シェフとしてイロスの屋敷に雇われたウィニーはその魅力の虜となり、身も心も差しだしてしまった。けれど彼には妻がいると耳にし、裏切りに傷ついた彼女は黙って屋敷を去ったのだ…新しい命を宿しているとも知らず。戸惑う彼女にイロスは冷たく言い放った。「息子と暮らしたければ僕と結婚するんだ」
  • シチリア富豪の傲慢と偏見
    完結
    4.0
    失業中でスコットランドの故郷に戻っていたアイラは、6週間前に起きた姉夫婦の事故死をたった今知った。ただ涙だけが流れていく…。そんな彼女のもとに、思いもよらぬ人物が訪ねてきた。アリッサンドル・ロセッティ。6年ぶりに会う姉の義兄は、挨拶もそこそこに冷たく言い放った。「君はいつから弟と寝ていた」と。アイラを弟の愛人と信じて疑わない彼に反発しつつも、その夜、家族の死を慰めあうように一夜をともにしてしまう。悪魔に純潔を捧げたとも思わずに――。
  • 偽りの指輪に愛をこめて
    完結
    4.0
    結婚式直前に婚約者に裏切られ女性としての自信を失っていたエミーは、訪れたリゾート島でハンサムな男性マルコの熱い視線に胸をときめかせた。つらい現実を忘れ、心の傷を癒したい…エミーは彼とまるで恋人のように1週間を過ごし、ベッドをともにした。この素敵な思い出があれば生きていけるわ。ところが5か月後、仕事の取引相手のCEOとしてマルコが現れた。そんな…彼がニューヨークの大富豪だったなんて! 私は伝えるべきなの? 彼の子を妊娠していると…。
  • 幸福の企み
    完結
    4.0
    優しい娘キャサリンは、イギリス郊外にある古い館の敷地内で小屋を借り、慎ましく暮らしていた。大家でよき友人でもあった老婦人が亡くなり、新しい相続人に期待と不安を抱いていたある日、ついに待ち人は現れた。「君は誰だ、誰の許しを得てここにいる!」ザックと名乗る男性は都会的で冷たく、慈悲の心などひとつもないように見える。きっと追い出されるに違いないわ…嘆くキャサリンはまだ知らない。この最悪の出会いが、ある幸福の企みの幕開けであることを…。
  • 欺かれた夜【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    恋は世界の街角でこの子はあなたに渡せない。逃げる彼女をイタリア富豪は車に押し込んだ! ソフィーは幼い息子を乳母車に乗せ、雨の中を歩いていた。足を滑らせて排水溝に落ちたところを、車に轢かれそうになり、惨めな気持ちで顔を上げたとき、降りてきた人物と目が合った。エットーレ! かつて彼の姉の屋敷の子守りだったソフィーを、彼は婚約者のある身でありながら誘惑したあげく、婚約者の宝石を盗んだと濡れ衣を着せ、追い出したのだった。「うらぶれた姿で排水溝にいるとは、まったくお似合いだな」強引に車に乗せようとするエットーレに、彼女は必死で抗った。逃げなきゃ。この子が彼の息子だと知られてしまう前に! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 裸足の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    恋は世界の街角で甘いキスの余韻を残し、消えた大富豪。2年後― リリーは21歳の夏、ロンドンのアルバイト先で世界的大企業の社長ラウフと燃えるような恋におちた。黒髪に金の瞳を持つ謎めいた彼は、義兄の心ない仕打ちのせいで男性恐怖症になり、キスより先に進めなかった彼女を、優しく包み込んでくれた。だが、そんなひたむきな愛は残酷にも踏みにじられた。ラウフは突然、故国トルコへ帰ってしまったのだ。2年後、窮地の父を救うためリリーはイスタンブールの土を踏む。待ち合わせ場所にまさか――ラウフが現れるとは夢にも思わず。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 完璧な公爵のあやまち
    4.0
    愛なき公爵に恋した花嫁。英国一、愚かな娘。 交際も求愛もなしに公爵との結婚が決まったアビーは、彼の愛人の噂を気に病むあまり式に出ることができなかった。公爵を祭壇に置き去りにした娘として英国中に非難され、結婚は破談になり、人目を避けて暮らすこと3カ月。アビーは馬車で移動中に嵐に遭い、近くの屋敷に助けを求めた。だがその屋敷はハウスパーティの最中で、公爵とその愛人、そして口さがない社交界の面々が滞在していた。私をあれほど傷つけた人たちと、再び会わなければならないなんて……。青ざめながら晩餐に下りていくと、公爵の愛人が艶然とほほえんだ。「あなたがアビーね? 彼が言ったとおり、美しいわ」 ■アビーを人目につかない部屋に呼び入れ、「彼女はただの幼なじみだ」と説明する公爵。その言葉を信じられないまま、アビーは彼の強烈な魅力にとらわれていきますが……。愛を夢見た乙女の揺れる想いを繊細に描く、せつなくも美しいリージェンシー・ロマンス。
  • 花嫁に選ばれた灰かぶり
    4.0
    裕福だが冷淡な名家への当てつけに、貧しく地味な私が花嫁に選ばれたとは……。 幼い娘を女手一つで育てるジュリエットは、細々と営むサンドイッチ店が倒産したショックで運転を誤り、高級車に追突してしまった!車から優雅に降り立ったのは、セクシーなスペインの大富豪でプレイボーイと悪名高い、ラファエル・カシージャスだった。震えながら詫びるジュリエットに、彼は驚愕の提案をする。「君に僕の妻になってもらいたい。報酬は500万ポンドだ」そんな大金があれば今の苦境を乗り越え、娘を幸せにしてやれる。でも、なぜこれほどゴージャスな男性が私なんかに……? ■祖父の会社を引き継ぐためにどうしても花嫁が必要な富豪に買われた、不遇なヒロイン。今まで出会った誰よりもハンサムな男性の口から飛び出した突然のプロポーズに、とまどうばかりでしたが、そこには思いもよらぬ罠が……。傑作シンデレラストーリー!
  • 残酷な祝福(カラー版)
    完結
    4.0
    ジャジール国の王女サミラはチャリティパーティーで初恋の人タリクと偶然再会した。いまや隣国のスルタンとして名を馳せる彼は、妻と離婚したばかりと聞いている。たくましい腕に天使のような双子を抱き、彼らを愛おしそうに見つめるタリクは昔以上に魅力的だ。これは二度と妊娠ができないと宣告された私に神様がくれた、最初で最後のチャンスかもしれない。サミラは思い切ってタリク親子に自分との再婚話を持ちかけた。するとタリクの表情が一変して…!?※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • 億万長者が愛したナニー
    完結
    4.0
    海運王の孫娘ゆえに、誘拐されかけた過去をもつタリアは、長らく祖父に守られ穏やかに暮らしていた。しかし祖父が若い頃に手放し、今なお切望する希少本を取り戻すため、タリアは勇気をふり絞ってギリシアへと向かう。現在の本の持ち主アンゲロスのもとを訪ねると、彼の娘のナニー志願者と誤解され、採用されてしまった。真実を打ち明けるタイミングを逸したまま、次第にアンゲロスに惹かれていくタリア。しかし、彼の心は7年前の悲しい事故から凍りついたままで…。
  • 裏切りの結婚
    4.0
    結婚に憧れを抱く小国のプリンセス・ハリエットは隣国の王・アルベールの元へ嫁ぐことに。 期待に胸をふくらませるハリエットだが、アルベールには愛人がおり、さらに「結婚は世継ぎのためだ」と告げられて….!
  • 愛を拒む理由
    完結
    4.0
    両親を事故で亡くしたモーガンは、カリブ海の島を訪れた。傷心を癒そうとしたものの、寂しさのあまりブライアン・キャリボーンと名乗る男性と短い関係をもってしまう。帰国後、彼の子を妊娠していることが発覚。父親であるブライアンに知らせようとするが、無視されてばかりで…。直接話をしようとモーガンは彼の会社を訪れるが、オフィスにいたブライアンは、会ったこともない男性だった。いったいどういうこと!? さらに彼女は、とんでもない事実を知らされて…?
  • 亡命令嬢の恋愛契約
    完結
    4.0
    フランスから隣国のブルグレテへと亡命した公女・ジュリアは、「氷の王子」と呼ばれるオスヴァルト陛下と出会う。互いの誇りから衝突する二人だったが、政略結婚をすることに!!愛を知らないと言われている彼の素顔とは…。これは、激動の時代の愛の物語。
  • 公爵の小さな妖精
    4.0
    “非常手段でいっきに解決”――それが公爵からのプロポーズだった。 「デューク! 待て!」ソフィーは逃げ出した犬に鋭く命じた。すると歩道を歩いていた男性が突然立ち止まり、大おばの愛犬デュークは磨き上げられたブーツに激突した。「止めてくださって助かりました。この子が行方不明になったら、大おば様のお世話係を首になり、田舎に送り返されるところでしたわ」彫像のように美しくたくましい男性と言葉を交わすうち、彼の物憂げで苛立たしげな様子に気づいたソフィーは頬を赤らめ、しゃべりすぎたことを悔やみながら逃げるように立ち去った。このハンサムで陰のある紳士がデューク――公爵の称号を持つ大貴族で、ほどなく彼と愛なき婚約をすることになるとは夢にも思わずに。 ■人目のある道端でトラブルに巻き込まれたソフィーを助けるため、とっさに彼女との婚約を公言した公爵。嘘から始まる身分違いの婚約劇の、思いがけない結末とは……。心を閉ざした公爵と、愛を夢見る健気な乙女のドラマチックなシンデレラ・リージェンシーです。
  • 蝶になれないシンデレラ
    完結
    4.0
    「半年ほどの生活費を融通してほしい」震える心を抑えこみ、ジョージアナは言った。地主の娘だった彼女は、父亡きあと利己的な継母が選んだ相手と、無理やり結婚を強いられそうになっていた。どうにかひとりで生活できないかと切羽つまった彼女が頼ったのは、大好きだった幼なじみ…離れていた10年間、手紙ひとつくれなかったエドモンドだった。いまや近寄りがたい伯爵となった彼は、ジョージアナの願いを聞くと、その冷たいグレーの瞳に激しい怒りの炎を灯した…。
  • プリンセスの歌声〈異国で見つけた恋 III〉(カラー版)
    完結
    4.0
    ルイジ・ボルガルデ王子――顔も知らない彼と、国のために世継ぎを産むことが私のさだめ…。デュカス王国の王女ジョエルは自分の運命を認められず、1年間の期限つきで自由を求めてアメリカへ旅立った。1度だけでいい、甘く激しい恋がしてみたい。ジョエルは、偽名を使って歌手として働きながら、その時を待ちわびた。そして迎えた最後の夜、客席から熱い視線を向けてくる男性がいた。ジョエルの胸が高鳴る。彼に純潔を捧げたい。背徳の恋が始まろうとしていた!!※この作品はオリジナル版に着色したものとなります。
  • ギリシアの悪魔
    完結
    4.0
    父が破産しブリーの愛する屋敷がギリシア人大富豪パリスに奪われた。彼はブリーに、私と結婚をすればこのまま屋敷に住まわせてやると言い放った。こんな人の言いなりになどならない。拒絶しロンドンに移り住むブリーだが2年後、衝撃的な事実が飛びこんできた。弟がパリスの経営するカジノの金を横領したという。弟を助けたい一心でパリスに再会すると、彼は2年前のプロポーズはまだ有効だと告げ、唇を奪ってきた。家族を守るためブリーは愛なき結婚に身を投じるが…。
  • 大公の傲慢すぎる求婚〈天使のウエディング・ベル II〉
    完結
    4.0
    ウエイトレスで学費を稼ぎながら大学に通うベイリー。恋人ラファエルとの結婚を夢みていたが、ある日突然別れを告げられてしまう。あんな完璧な男性が私を愛するわけなかったんだわ。ひとりで生きていくことを決意するベイリーだが数か月後、妊娠が発覚。仕事も解雇され途方にくれるなか、目に飛びこんだタブロイド紙の一面に驚愕する。ラファエル!? まさかイタリアの小国の大公だったなんて! 震える彼女の前に、そのラファエルが現れた。妊娠を告げると彼は…!?
  • シチリア富豪との二十年愛
    4.0
    届くことのない、20年の片想い。子を授かっても、それは変わらず……。 凍りつくように寒いローマの朝、アウロラは行くあてもなく、赤ん坊をかかえたまま、この20年を思い返していた。幼いころは、ニコと結婚できると夢見ていた。でも初恋を捧げても、バージンを差し出しても、成功者で富豪のニコは私を拒みつづけた。実は彼の子供を産んでいたと知ったら、どんな顔をされるかしら?愛のない結婚に縛りつけたくなくて勝手に姿を消したけれど、もうニコ以外に頼れる人はいない。助けてくれる人も。アウロラは彼に電話した。「ニコ、ごめんなさい――」 ■故郷を憎むヒーローにとって、故郷を愛するヒロインは誰より選びたくない相手でした。それでも独占欲から、彼は残酷に告げます。「結婚はできないが、僕への気持ちは捨てないでくれ」愛憎入り乱れる二人の関係は、シークレットベビーにより意外な展開へ……。
  • 夜明けを待ちわびて【mirabooks】
    4.0
    ベストセラー作家J・R・ウォードあの日の少年は、心を閉ざし億万長者となった――ひたむきな愛に涙する、感動傑作。 富と名声を手に入れ、若き金融界の寵児として名を馳せるショーン。ある夜そんな彼のもとに、長らく疎遠だった父が死んだとの知らせが飛び込んできた。電話をしてきたのはリジーという、父の家を間借りしている女性。どうせ金目当てで父に近づいた女だろうと思ったが、実際のリジーは純真そのものでショーンは心奪われていく。その一方で、父の訃報を聞いて蘇った忌まわしい過去が、日ごと彼を苦しめ――心を揺さぶる純愛。 *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のmirabooks版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 仰せのままにキスを
    完結
    4.0
    「お願い、男性を誘惑する方法を教えてほしいの」23歳でいまだに男性経験がないモリーは仮装パーティーの夜、“運命の人”に出会った。暗くて顔はわからなかったけど、あの指輪はきっと――。モリーが幼なじみであり、運命の人の弟であるジュリアンに恋の相談をすると、彼は「俺と恋人のフリをして、兄貴の気を引けばいい」と言う。確かに生粋のプレイボーイである彼となら…。でもまさか、ジュリアンと一緒に暮らすことになるなんて! 彼は…私の初恋の人なのに。
  • 愛を償うウエディング
    完結
    4.0
    スキは人生最高の25歳の誕生日を迎えた。ひそかに思いを寄せていたラモンとついに結ばれたのだ。ところが翌朝、彼は何も言わずに立ち去ってしまう。いったいなぜ…? 困惑するスキのもとに、ラモンが別れた恋人とよりを戻したという知らせが届く。彼は、私が夢みていた素敵な一夜をくれたのだもの。恨むことなんてできない…。気持ちを押しこめるスキだが、1年後、ラモンの弟の急死をきっかけに、思いがけず彼と再会する。ラモンは、なぜかスキを冷たく見すえて…!?
  • 別れの薔薇でなく
    完結
    4.0
    ニコラのボス、ラングは頑固で傲慢、けれどとびきりハンサムなプレイボーイ。恋人に興味がなくなると、別れのしるしの赤い薔薇を送りつけてお払い箱にしてしまう。その花を手配するのはいつも秘書であるニコラの役目だ。あんな人のどこがいいの? そう思いながらも彼の破天荒な魅力に惹かれてしまうニコラ。そんな彼女のもとに突然、妹が転がりこんできた。妹はラング好みの肉感的なブロンド美人。もし彼がこの子に興味をもったら…。ニコラの胸はざわめいて?
  • プリンセスの歌声〈異国で見つけた恋 III〉【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    ルイジ・ボルガルデ王子――顔も知らない彼と、国のために世継ぎを産むことが私のさだめ…。デュカス王国の王女ジョエルは自分の運命を認められず、1年間の期限つきで自由を求めてアメリカへ旅立った。1度だけでいい、甘く激しい恋がしてみたい。ジョエルは、偽名を使って歌手として働きながら、その時を待ちわびた。そして迎えた最後の夜、客席から熱い視線を向けてくる男性がいた。ジョエルの胸が高鳴る。彼に純潔を捧げたい。背徳の恋が始まろうとしていた!!
  • 雪の天使をつかまえて
    完結
    4.0
    2歳の息子を女手ひとつで育てるジョージアは、聖夜を前に車で実家に帰る途中、吹雪で立ち往生していた。目の前に古い屋敷がかすんで見える。あれは10代の頃、恋人のセバスチャンとよく忍び込んだ空き家。生涯を誓いあったのに、彼は大学卒業すると仕事ばかりに夢中になり、彼女は寂しさから別れを告げた。9年後、富豪となった彼はそこに住みはじめたと聞いている。彼女はすがる思いで車から飛び出した――思い出の屋敷から向けられるであろう、冷たい視線に怯えながら。
  • 眠り姫と伯爵のキス【新装版】〈麗しの英国貴族〉
    完結
    4.0
    村はずれの空家、通称“いばら屋敷”に越してきたのは、ベストセラー作家のリリアン。しかし彼女を訪ねてきた若き伯爵アーサーに、作家本人ではなくメイドだと勘違いされてしまう。強引な彼に戸惑いながらも、次第にその優しさに惹かれていくリリアン。この関係を壊したくない彼女は、どうしても真実を伝えられず…!?「麗しの英国貴族シリーズ」第7弾!!※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 別れても愛しくて
    4.0
    世界でただ一人愛した男性――それは遠い昔別れた、愛娘の父親。 18歳のとき、レイシーの幸せな結婚生活はあえなく破綻した。以来、富豪の元夫ルイスとは一度も顔を合わせていないのに、これほど長い月日が流れても、いまだに彼の夢を見てしまう。あの情熱の夜を生々しく再現する、甘美な夢を。“もう愛していない”と、突然離婚を言い渡して家を出た彼は、私が赤ちゃんを授かったとは知るよしもない。なのにそのルイスが今、再び目の前に現れるなんて……。「ジェシカはぼくの娘だね?」かつて冷たく自分を捨てた、忘れえぬ元夫の問いかけに、レイシーは凍りついた。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選!“伝説の名作選”第1弾を飾るのは、イギリスが生んだロマンスの女王ペニー・ジョーダンです。孤独な魂を抱えた男女が長い時を越えてもう一度結ばれる、切ないシークレットベビー物語をご堪能ください。
  • 恋の罪、愛の罰〈ファム・ファタールの息子たち I〉【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ラファエレの車の助手席に座っただけで、彼のものにされた気分になる――サマンサは体が熱くなった。4年前、激しく求めあったあげく妊娠した私は、そのことを打ち明ける前に、彼から遊びの関係だと釘を刺され、無惨に捨てられたのだ。もう2度と会うことはないと思っていたのに、再会してしまった。息子を見たら、彼は自分の子だと気づくだろう。そしてその存在を隠してきた私を、財力と権力のすべてを駆使し、思いつく限りの残酷さで際限なく責めるに違いないわ!!
  • まぼろしの妻【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    病弱な母と学生の妹を支えながら、父が遺した店を切り盛りするソリティア。店の家賃が値上がりすると知り、店と家族を守るため大富豪ゼイビアに会いにいく。「値上げを待ってくれるなら、なんでもします」と必死で訴えかける彼女に、彼はある提案をもちかけた。それは1年間という期限つきの“契約結婚”。ゼイビアもまた、思い出のある大切な家を守るため、早急に“妻”を必要としていたのだ。こうして利害だけで結ばれたふたりの、いつわりの新婚生活がはじまって……!?
  • 嘘と秘密とスキャンダル〈華麗なる兄弟たち II〉【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    タイラーはタブロイド紙の新聞記者。しかし、いつも特ダネを逃していてクビ寸前!! 起死回生のために彼女は、超人気俳優ザックに1週間単独インタビューの約束を取りつけた。今度失敗したらもうあとはない。不安を抱えながらも取材しに行くと彼の態度は人をよせつけないほどに冷淡で…!? なんとか打ち解けようと、慣れないお酒を飲んだタイラーはその場に倒れ、意識を失ってしまう。翌朝、彼女は目を覚まし驚いた。どうして私がザックのべッドにいるの…!?
  • 王様とプリンセス・アリス【新装版】
    完結
    4.0
    「愛による婚姻をすれば王家は滅び、魔女を愛せば国が滅びる」そう言い伝えられるベイルシュタイン王国のラシード王と、魔女と呼ばれるイギリスの公爵令嬢アリスは運命的な恋に落ちる。しかし、結婚を決めた二人には数々の災いが降りかかり…!?※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • つらい再会
    完結
    4.0
    エリーは17歳の時、外科医志望で9歳年上のハンサムな青年アンドルーと恋に落ちた。プロポーズされ幸せに包まれる一方で彼の一途な愛を窮屈に感じ、挙式前にささいな羽目をはずした。それがきっかけでふたりの愛は壊れてしまったけれど…。12年後、重病の娘を抱えシングルマザーとして苦しい生活を送るエリーの前に、娘の医師としてアンドルーが現れた。あなたの愛から逃げ出した私に、あなたを懐かしく思う資格なんてないのに…なぜ心はこんなにも揺れてしまうの?
  • 屋根裏の男爵令嬢
    完結
    4.0
    借金の山を遺して父親が亡くなり、男爵令嬢のグレースは家も財産もすべて失った。これからどうやって生きていけばいいの…。不安に押しつぶされそうになりながらも、返済のためにパン屋の扉を叩いた。そうして下働きにも慣れた頃、パン屋の常連である老侯爵に思いがけない遺産を託される。屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。戸惑いながらも彼女は遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに…。
  • 天使のための婚約
    4.0
    いつもあなたのすぐそばにいたわたし。けれど、一度も選んではもらえなかった。 学生時代から、ジョージアとウィルはいちばんの親友同士だった。当時、彼女はウィルにほのかな恋心を抱いていたけれど、あと一歩が踏み出せず、そのうち彼は別の女性と結婚してしまった。だが2年後、億万長者となったウィルが突然ジョージアを訪ねてくる。なんと、別れた妻が内緒で出産していたわが子を引き取りたいから、協力してくれないかというのだ。あまりに唐突な頼みに、ジョージアは開いた口がふさがらなかった。ずっと連絡すらよこさなかったのに、いまになってなぜわたしに?でもどんなに離れていても、わたしは愛するウィルを忘れられなかった。今度も願いを叶えれば、彼がまた去っていくとわかっていても。 ■勇気が出ず、想いを寄せるヒーローと一度疎遠になってしまったヒロイン。再会したヒーローに婚約者のふりや、彼の赤ん坊のナニーを頼まれても、かつての恋心がよみがえったヒロインはいやと言えません。そして、胸が苦しくて眠れぬ夜をくり返すのです……。
  • 召しませ 恋愛宮廷風【新装版】
    完結
    4.0
    ウィルフレッド公爵の城の厨房で働くアマリアは、密かに公爵に片思い中。なぜか、国王陛下に料理の腕を気に入られ、王様付きの料理人として王宮に召し出されることに。公爵との別れを悲しむアマリアだが…。※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 伯爵令嬢は冷たい執事に片想い【新装版】
    完結
    4.0
    ハースト家の伯爵令嬢シャロンは自由奔放な18歳。庭の木に登って屋敷を眺める時間がお気に入り。ある日やってきたハンサムで完璧な新米執事のアルフレッドに一目惚れ。彼がシャロンの家庭教師になったことで、恋心はさらに募っていく…。しかしアルフレッドにはある目的があって―――!?※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 愛は花冠にゆれて【新装版】
    完結
    4.0
    美少女と名高いビアンカは幼馴染のラウルと心を通わせていたが、父親に仲を引き裂かれる。10年後二人は再会するも、彼には昔の面影がなく……。 ※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • ギリシアの聖夜【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    もう自分を愛していない夫に、離婚を切り出した直後だった。トラックがイーデンたちの車に突っ込んできたのは覚えている。目覚めると、夫は重体で、記憶の全てを失っているという。すぐにも駆けつけたかったが、流産しかかっていたイーデンは病室に拘束されて、3日間、夫のもとに行けなかった。すると夫のアリスティドはイーデンを悪妻と信じ込んだのだ。ところが退院し、家に戻ると夫は腕を回して彼女を引き寄せた。私に興味がないはずなのになぜ? 戸惑うイーデンに唇を重ね、夫は欲望に濡れた瞳で求めてきた。「妻なら当然の役目だろう」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 月の砂漠の花嫁【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    ローレンは砂漠の国アル・シャフィークに旅立った。そこは、かつて亡き祖母が若い頃国王と秘密の恋に落ちた場所。その国王から贈られたという祖母の形見のメダリオンを携えて、砂漠を進むローレンだったが、突如砂嵐に見舞われてしまう。目覚めると、そこは王宮の寝室だった。ローレンを助け出してくれたのは、国王に仕えているというラフィ。どこか高貴なオーラをまとうハンサムな彼に、ローレンの胸はざわついた。だが彼は、なぜか深く鋭いまなざしを向けて…!?

    試し読み

    フォロー
  • 屈辱のレッスン【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    モデルのアリシャは有名化粧品会社のキャンペーンガールに抜擢された。依頼主は有名カメラマンのロス――5年前の忌まわしい思い出が蘇る。田舎娘だったアリシャはスーパーモデルに憧れてロスの事務所に押しかけ、お金に物を言わせてカメラテストを受けた。その態度に反感をもったロスの屈辱的な要求に、アリシャは羞恥心をはぎ取られ、誇りを踏みにじられてスタジオから逃げ出したのだ。なぜ今さら私を起用したの? あの屈辱に満ちたテストの続きをするつもり!?

    試し読み

    フォロー
  • 愛の記憶を探しに【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    アルゼンチンの伯爵令嬢アナは、身分が違うという理由で牧夫のルシオとの交際を反対され、駆け落ちを決意するも失敗に終わった。それでもアナは彼が迎えに来てくれるのを待ち焦がれていた。願いは叶い、彼は迎えに来てくれたのだが、どうも様子がおかしい。問いつめたアナは驚くべき事実を知らされた。彼女は脳炎を患い、過去5年の記憶をすべて失っているのだという。ふたりは結婚しているばかりか、離婚寸前だったのだ。心は17歳のままのアナはパニックに陥った。

    試し読み

    フォロー
  • 氷の伯爵【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    マグナス・ダレンヴィル伯爵――ギリシャ彫刻なみの美貌をもつが、心まで石でできていると噂の“氷の伯爵”。住み込み家庭教師のタリーは、彼のため開かれる花嫁選びパーティーの準備に追われていた。そんな折偶然、彼女はマグナスの会話を盗み聞いてしまう。「欲しいのは跡継ぎを産むための丈夫な歯と腰をもつ妻だ」いったい彼は女性をなんだと思っているの!? 憤慨するタリーの耳にさらに信じられない言葉が続く。なんですって、彼は私を花嫁にするつもりなの!?

    試し読み

    フォロー
  • さらわれた純潔の花嫁【7分冊】 1巻
    無料あり
    4.0
    幼い時に故国を離れ、自分の素性も知らず育ったブライア。“恐ろしい人間に見つからないよう目立たず生きること。”養父母の教えを守り息をひそめて暮らしてきたが、ある日、何者かに拉致されてしまう。やがて目覚めたとき、彼女は美しい男性の腕の中にいた…。サンタミラグロ国の皇太子フェリペと名乗るその男性は、ブライアの正体が隣国の王女だと告げ、有無を言わせず故国につれ去った。遠ざかる意識の中でブライアは「君は僕と結婚するんだ」という囁きを聞き…。

    試し読み

    フォロー
  • 愛なき王と麗しの花
    完結
    4.0
    モデルのアビーは半年前、砂漠の国での撮影中に盗賊団にさらわれた。もうだめだと諦めかけたその時、麗しい馬が駆けこんできた。馬上には長衣姿の世にも美しい男性が。ザインと名乗る彼が現れてすぐにアビーは解放された。この人は何者なの…? アビーはザインの胸に抱かれ、夜の砂漠を馬で駆けた。イギリスに帰国してからも彼を思うと胸をときめく。そして今、突然呼び出された彼女は驚愕の事実を告げられる。ザインは一国の王位継承者で、あなたは彼の妻なのだ、と。
  • 花婿は雪降る森の狼伯爵【新装版】
    完結
    4.0
    腹違いの妹・メグの身代わりにウルフフォード伯爵の妻になるべく旅立ったリディア。殺人犯の狼伯爵と噂されるその人は、孤独な瞳の男性で――?※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
  • 愛を運ぶウエイトレス
    4.0
    美しくも辛辣な若き富豪が、無垢な乙女を相手に火花を散らす―― 「そんなに莫大な遺産を、この私に? 冗談でしょう?」学費を貯めるためウエイトレスとして働く苦学生のグレーシーは、亡くなった老友ハリーの遺言を聞いて、心臓が止まるほど驚いた。かつて向かいの建物に住んでいた彼が、世を忍ぶ大富豪だったなんて!全財産を世のため人のために使ってほしいとグレーシーに託したらしい。そうとなれば、彼の崇高な遺志に従うしかないわ。生前、身内の話をいっさいしなかったハリーだが、じつのところ、ハリソン・セージ三世という名の有能な息子がいた。青い瞳と黒髪を持つ美貌の彼に会うなり、グレーシーは目を奪われるが、ハリソンの放った言葉が刃のように彼女に襲いかかった。「金目当ての女の手練手管か。このままで済ませるつもりはないからな」 ■翻訳家や編集者にもファンの多い、愛される作家E・ベヴァリーのキュートでホットな恋物語をお贈りします。亡き友人ハリーに身内がいたとわかってから、彼らに意地悪をされるのではないかというグレーシーの不安が的中。純真無垢な彼女と大富豪の恋の運命は?
  • 終わらない片思い
    4.0
    愛なき結婚と人は言う。ならば、この胸のうずきを何と呼ぶの? 21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね……。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。 ■人気作家がきらめく真冬のヨーロッパを舞台に描く、ゴージャスなラブストーリーをお楽しみください。可憐で健気なヒロインを、思わず応援したくなります!
  • 殿下に捧げる初恋 青き海のプリンスたち I
    4.0
    ずっと胸の奥で燃え続ける恋がある。 かなわないとわかっていても。 護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、 アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。 けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、 彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。 やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。 子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。 不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。 ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ! しかし、アビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。 愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた……。■大きな愛で読む人の心を潤す作家、R・ウインターズの最新2部作〈青き海のプリンスたち〉がスタート! 皇太子を想う気持ちは誰よりも深いのに隠し通さなければならない切なさ。皇太子の義母や姉から厳しい言葉を投げられ、心は今にも潰れてしまいそうで……。
  • 誘惑者は心を見せない
    4.0
    隙のない笑顔に隠された本当のあなたを見せて―― 絶好調、L・フォスターの人気シリーズ第3弾! ある事情により1年前から身を隠して生きるエイヴリーは、バーテンダーとしてロディの下で働いていた。甘いマスクと見事な肉体の彼はやけどするほどの魅力の持ち主で、毎晩エイヴリーをベッドに誘ってくる。彼女はロディに惹かれる気持ちをおくびにも出さず、すげなく断り続けていた。一夜の情事を求める男に深入りしても傷つくだけだ。そのうえロディはうまく隠しているつもりだが、異様に用心深く、他人を寄せつけないところがある。そんなとき、エイヴリーに無言電話がかかってきた。どうしよう、私の居場所が見つかったのだ。■愛され続ける作家、ローリー・フォスターの新作! 〈Love Undercover〉シリーズ第3弾をお届けします。第1弾『隣人は切ない嘘をつく』で、妹のペッパーを守るために自らの身を危険にさらして生きてきた兄ロディがついに主役を務めます。ローリー・フォスターのヒーローといえば、筋肉隆々でセクシーなのはもちろんですが、愛情深く、女性や子ども、動物に優しいところも魅力のひとつ。陰のあるロディはその愛情深さと不器用さの点では本シリーズNo.1かもしれません。ずっと妹を守って生きてきたロディは人に頼ることも、弱みを見せることも知らず、気になる女性エイヴリーにも本当の自分を見せることができません。でも彼女は心をさらけ出すことを求めてきて…。ロディとエイヴリーの心と身体の攻防にご注目ください。
  • シンデレラと聖夜の奇跡
    4.0
    極秘かつ前代未聞の求人情報―― それは、“大富豪との愛なき結婚” 弟の学費を工面できずに苦悩していたオードリーは、 仕事の休憩中に上級秘書たちの会話を偶然耳にして唖然とした。 若くして巨万の富を築き上げたヴィンチェンツォ・トマジ―― エキゾチックな黒髪、地中海のように美しい青色の瞳、 そして映画スターのように見事な体躯を持つ完全無欠のCEOが、 義理の子供のため、母親役を務める女性を雇おうとしているなんて。 ずっと秘かに憧れていた彼の元で、幼い子供たちの世話をする…… それで弟が進学できるのなら、もう私が欲しいものなど何もないわ。 ところが面接に臨んだオードリーに、ヴィンチェンツォは言った。 「母親だけじゃない。僕の妻を演じるのも仕事だ――昼夜を問わずね」■人気作家ルーシー・モンローよる、極上のクリスマス・ロマンスをお届けいたします。
  • 無慈悲な愛人命令
    4.0
    取り引きの条件は、 彼を“満足”させること。 買収攻勢にさらされた女性用のシェルターを守るため、 チェイスは買い手の〈AMホールディングス〉に赴いた。 そこへ現れたのは、若き経営者アレッサンドロ・モレッティ。 かつてチェイスが愛し、清い関係のまま別れた相手だった。 8年前のあの日、自分には夫がいると告げ、真実を隠したまま、 チェイスはアレッサンドロの前から姿を消したのだった。 もう私のことなど覚えていないはず……そう思っていたのに、 彼はいまだくすぶる、当時の恨みを忘れていないようだった。 この好機を逃すものかとでも言うように、アレッサンドロは言った。 「僕と寝れば、シェルターは存続させてやってもいい」と。■キャシー・ウィリアムズが描くロマンスは、いつも誰かのために自分を犠牲にする心優しいヒロインが魅力です。彼女に下された無慈悲な愛人命令――けれどそれは、愛しているのに別れざるをえなかった彼とやり直せるかもしれない、唯一のチャンスで……。
  • 待ちこがれた夜
    4.0
    ★もう子供じゃないのに、彼は少しも気づいてくれない。住んでいたアパートメントが全焼し、身一つで逃げたジェシカは呆然と立ちつくしていた。すると、黒いメルセデスが目の前で止まり、男性が降り立った。社長のニック・グレイソンだ。こんなときにいちばん会いたくない人物が現れるなんて。十三歳のとき、自分はもう大人の女だと思い込んでいたジェシカはニックに一方的な恋心を抱いた。そして彼にキスした瞬間、これ以上はないくらい冷淡に拒絶された。それ以来、ニックは彼女を避け続けている。職場でたまに口をきくときは、いつも命令口調だ。今、ニックはまたもや横暴ぶりを発揮し、ジェシカに有無を言わせず、自分の屋敷に連れていった。
  • 夏の気配
    4.0
    ロンドンで見習い看護師をしていたフィーベは、病気の叔母の面倒をみるためサフォーク州の村へやってきた。口うるさく偏狭な叔母の世話は並大抵ではなかったが、主治医ジョージの温かな見守りと励ましのおかげもあり、なんとか最期までみとることができた。ところがその直後、フィーベに思わぬ災難が襲いかかる。叔母が財産をすべて寄付したため、家を失ってしまったのだ。呆然とするフィーベに、ジョージが突然驚くべき言葉をかけた。「ぼくらが結婚するのがいちばんいいと思うんだ」
  • 真夜中のオフィス
    4.0
    リンゼーは探偵事務所で深夜にテープ起こしの仕事をしている。毎晩テープを聴くうちに、声でしか知らないボスのネイトに淡い恋心を抱くようになった。ある晩、彼女1人のはずのオフィスに人声が響く。それは紛れもなく憧れのネイトの声なのに、目の前には尊大な態度で横柄な物言いをする男性が立っていた。密かに思い描いていたボス像はもろくも崩れ去った。しかもリンゼーの名前すら知らないにもかかわらず、彼は強引に、週末だけ妻になってほしいと頼んできた!
  • 愛を重ねる日々に 前編
    4.0
    ハンナはスペイン人実業家の魅力的な夫ミゲルと一緒に、友人の家で開かれたディナーパーティに出かけた。そこでカミーユというフランスから来た妖艶な女性と知り合う。厄介を引き起こしそうな人ね――本能がハンナにそう告げた。ハンナとミゲルの結婚は、両家の事業のための便宜的なものだ。だから、彼との日々がどれほど情熱に満ちていても、ハンナは夫に愛を打ち明けて傷つくのを恐れている。気弱な心を隠し、社交界の華として振る舞うハンナだったが、それを嘲笑うかのようにカミーユはミゲルを奪うと宣言し……。
  • 理想の恋かなえます
    4.0
    長年ロマンスに縁がないジェットは、ついに心を決めた。不本意ながらも、自分の勤める会社が開発した結婚仲介プログラムを利用することにしたのだ。選ばれた理想の男性とブラインドデートをする段となり、カリブのリゾートに赴いたが、そこへ現れた相手は……。
  • 時の果実が熟すまで
    4.0
    マリエルが故郷のオーストラリアへ帰ってきた。ヨーロッパでモデルとして成功をおさめ、有名なフランス人フォトグラファーと暮らしていた彼女が、なぜ突然戻ってきたのか。しかも元日、新年のパーティの最中に。美しいマリエルを囲む男たちのなかに割って入ったのは、幼なじみのデインだった。「ぼくがマリエルを送っていく」十年前、マリエルにさよならのキスをして去ったデインは、今や富豪の実業家で“今年いちばんの独身男”に選ばれるほどの人物だ。彼女が帰ってきた理由はわからないが、デインには、このまたとないチャンスを利用する、ある計画があった。

    試し読み

    フォロー
  • おいしい恋の作りかた
    4.0
    シエナは途方に暮れて休暇をとり、叔母のレストランの扉を叩いた。高級レストランのマネージャーに念願の昇進が決まったとたん、新任の料理長がろくでなしの元婚約者だと知らされたのだ。ところが扉を開けた男性を目にした瞬間、つかのま悩みを忘れた。ブレット・キャメロン――十代のころ叔母の店で修行し、成功をおさめた新進気鋭のシェフだ。そしてシエナの初恋の相手……。彼に温かい歓迎の笑みを向けられ、たちまち顔が赤くなる。野暮ったい少女から変身したのに、彼の魔法にかかったままのようだ。するとブラットは叔母が旅行で留守だと告げ、驚くべき提案をしてきた。叔母を助けるため、ここでしばらく一緒に店を開けないか、と。■レストランで生まれる恋を描く本作は、各章が“恋のレシピ”の一つ一つの手順に沿っている力作。期待の新人作家ニーナ・ハリントンの心温まる物語です。

    試し読み

    フォロー
  • 新妻を演じる夜 麗しき三姉妹 I
    4.0
    インテリア・デザイナーのリジーのもとに一通の手紙が届いた。彼女が共同所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は、ギリシアの大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、ギリシアへ飛んだ。会ったばかりのイリオスから“詐欺師め!”となじられたリジーは、そこで初めて、自分が共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたのだと気づいた。お金などまったくないと言う彼女にイリオスは憤然として言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」■不動の人気を誇る作家、P・ジョーダン渾身のミニシリーズ〈麗しき三姉妹〉を今月から三カ月連続でお届けします!孤児の三姉妹は真実の愛を見つけられるのでしょうか?
  • 奇妙な家庭教師
    4.0
    伯爵令嬢オクタヴィアは伯母からロンドン郊外の屋敷を相続した。初めて自分の家を手にした彼女はうかれた気分で早速、屋敷を見に出かけていった。しかしそこにはすでに先客がおり、オクタヴィアはけたたましい少女たちの声に迎えられた。声の主は富豪エドワード・バラクラフの二人の小さな姪だった。彼女たちの世話に手をやいていた彼は、オクタヴィアのことを職を求めてやってきた家庭教師だと思いこみ、せきたてるように彼女を家の中へ引き入れた。★昨年刊行のヒストリカル別冊<スティープウッド・スキャンダル>で人気に火がついたシルヴィア・アンドルーの新作をお届けします。どこか『メアリー・ポピンズ』を思わせる洒脱な作風は作者ならでは。午後のゆるやかな時間、ティータイムのお供にぴったりの作品です。★
  • 呪いの城の伯爵
    4.0
    ヴィクトリア朝時代のイギリス。勤務先の大英博物館に知らせが届き、カミールは恐怖に凍りついた。愛する養父がカーライル城に捕らわれたのだ。先代の城主夫妻がエジプトで非業の死を遂げて以来、その城には呪いがかかっていると噂されていた。さらに現在の城主は凶暴な性格で、両親は殺されたのだという妄想のもとに世間を恨み、復讐に燃えているらしい。勇気をかき集めて城に赴き、城主の姿をひと目見た瞬間、カミールは奇妙な戦慄を覚えた。獣の顔をかたどった仮面の奥で嘲るような笑みを浮かべ、彼はカミールの手に口づけた。

    試し読み

    フォロー
  • さよならジェーン
    4.0
    ★めくるめく展開と巧みな罠、徹夜必至の一冊!! ★「ジェーン? 大丈夫かい?」悪夢から覚めると愛しい夫の姿があった。夢のなかで迫りくるモーターボートのスクリュー、生々しい激痛の記憶……。幼いころの悲劇を乗り越え、彫刻家として名を上げたジェーンはハンサムな医師と恋に落ち結婚した。そして今、お腹には待望の赤ちゃんがいる。人生はまさに順風満帆だった“ボートの男”が再び現れ、彼女のすべてをおびやかすまでは。異色の作家が愛と狂気の狭間を描く傑出ロマンティック・サスペンス。
  • 危険な蜜月
    4.0
    警察学校生のアシュリーは旅行中に凄惨な交通事故を目撃する。瀕死の被害者は、なんと幼なじみのステュアートだった。警察は彼を麻薬中毒と断定したが、真面目な彼に限ってそんなはずはない。近ごろ彼が極秘情報をつかんだというカルト教団の仕業なのでは?必死の訴えに耳を貸さない組織に業を煮やし、アシュリーは自力で捜査に乗り出す事故当日に最悪の出会いを果たした、憎らしいほど魅力的なジェイクと共に。H・グレアムの傑作サスペンス。
  • 罪の夜
    4.0
    18歳で大富豪と結婚、そして妊娠したまま離婚。今、別れた夫は復讐の炎を宿した瞳で再婚を迫っている。あの日の出来事はまだ終わってはいなかった…。★幼い息子と二人で暮らすケリーの前に、別れた夫アレックスが現れた。優雅な身のこなしも、挑戦的な琥珀色の瞳も、すべてを賭けて愛したあの日のままだ。四年前、涙に暮れる私のもとを、冷たく去っていったというのに、どうして今さら会いに来たのだろう? 理由を聞いて、ケリーはますます混乱した。「罪の償いをしてもらう。僕たちは再婚するんだ」

    試し読み

    フォロー
  • いくつものジェラシー
    4.0
    挙式前日に婚約者パウエルを親友に奪われ、壊れてしまうほど傷ついた9年前。心の痛みを癒せぬまま彼を愛し続けたアントニアは、不治の病を宣告されて…。★九年前アントニアは、ワイオミングの故郷の町で、大学進学と、恋人パウエルとの結婚を控え、希望に満ちた日々を送っていた。そのさなか、父の友人を愛人にしているという噂を立てられる。噂を信じたパウエルは、挙式前日に婚約を破棄したうえ、噂を流した彼女の親友と結婚してしまった。傷心のアントニアは故郷を逃げ出し、いまは、アリゾナで教師をしている。二度と帰るつもりはなかった、医師から不治の病にかかっていると宣告されるまでは。

    試し読み

    フォロー
  • 奇跡の再会
    4.0
    ★どうしてあの人がここにいるの?彼を忘れたくて町を出たというのに。★友人の結婚式に花嫁付添人として出席したキャシーは、雰囲気に流され、花婿付添人のキールと情熱的なキスをした。彼はキャシーが勤めるラスベガスのホテルの支配人で、公爵夫人を母に持つ、オコンネル家の御曹司だ。心惹かれるけれど、住む世界が違うのよ。キャシーは新たな職を得て別の土地へと旅立つ決意をした。ところが、運命は皮肉な結末を用意していた。「君が新しい支配人だって? 信じられない」冗談でしょう? キールがここにいるなんて……。あのキスを忘れたくて、キールも新しい人生を歩もうとしていたのだ。
  • 冷酷な口づけ
    4.0
    父の死後すぐに義母が家を売りに出していると知り、リビーは隣人のジョーダンに相談した。彼は、何かと力になってくれ、途方に暮れるリビーを支えた。そんな彼の優しさに、以前から抱く憧れはつのるばかりだ。ある日唇を求められてリビーは思った。もしかしてこの恋はかなうかもしれない……。だが、淡い期待はすぐにしぼんだ。ジョーダンは洗練された令嬢とつき合い始めたのだ。
  • 残り香の告白
    4.0
    ★ハリウッド帰りのマライアを待っていたのは最愛の姉の死と自分への嫌疑だった。★厳格な家を飛び出してハリウッドで人気脚本家となったマライアは、愛する姉ローラと和解するため10年ぶりにウィスキーリバーへ帰郷した。だが、そこでマライアを待っていたのは射殺されたローラの遺体と自分への嫌疑、そして憎しみに満ちた家族が一堂に会する姉の葬儀だった。マライアは保安官トレイスに掛け合い、自分も捜査に加わらせてほしいと頼む。ローラを殺した人でなしが監獄に入るのを見届けて初めて、私は泣くことが許されるのだ……。マライアはトレイスがどれほど拒もうと、彼と行動をともにすると固く心に誓った。

    試し読み

    フォロー
  • 情熱の報い
    4.0
    アンジェリーナは十六歳で未婚の母となり、一人で息子を育ててきた。息子の父親はジェイク・ウィンターズ。現在アンジェリーナが運営するワイナリーで、以前働いていた青年だ。危険な魅力にあふれる不良少年だったジェイクに、アンジェリーナはひと目で心を奪われてバージンを捧げた。だがすぐに周囲に仲を引き裂かれ、ジェイクには息子の存在さえ知らせていなかった。ある日偶然ジェイクがワイナリーを訪れ、二人は十五年ぶりに再会する。今や敏腕弁護士となった彼に胸をときめかせつつも、アンジェリーナはどうしても過去の傷を忘れることができなかった。そんな彼女に、ジェイクは二人だけで夜を過ごそうと提案した。
  • 揺らめく羨望
    4.0
    久しぶりの休暇を控えた捜査官マギーは、友人の医師グウェンから深刻な電話を受けた。実家に帰ったまま連絡が途絶えた女性患者の足取りを調べてほしいという。患者とは距離を置くグウェンがこのような頼み事をするとは珍しい。マギーはどこか引っかかるものを感じた。翌日、例の患者が消えた町の近くで無数のドラム缶詰め死体が見つかった。まさか……。最悪のシナリオを覚悟し、マギーは休暇返上で現地に向かった。
  • 美しき義賊
    4.0
    ピユーリタン清教徒革命を経て王政復古がなった一六六五年、イギリス。ヨークシャーの街道筋には、金持ちばかりを狙う辻強盗が出没した。奪った金品は、重税にあえぐ貧しい人々に分け与える。この辻強盗をつかまえるため、王はラトリッジ男爵を派遣した。華やかなロンドンから、ヨークシャーの片田舎へ。さぞ退屈な日常かと思ったが、そんなことはなかった。滞在先の館の女主人ミス・フェアファックスは、清楚で厳格。宮廷の貴婦人たちを見慣れた男爵の目には、とても新鮮に映った。仕事を終えて帰るまでに、お楽しみがあってもいいな男爵にとって、それはいつもの恋愛ゲームの続きだった……。

    試し読み

    フォロー
  • 名誉の問題
    4.0
    これは男の名誉の問題だ。たとえ不釣り合いな相手であろうと――。ナポレオンとの戦から帰国したヴィンセント・カールトン卿は、親友にして戦友ジャックの妹との結婚を決意した。戦場で死を目前にしながら、ジャックは仲間五人に約束させた。~ぼくが死んだら、このなかの誰かに妹カシーの夫になってほしい~五人は藁くじを引き、ヴィンセントが当たりくじを引いた。カシーとはまだ彼女が少女だったころ、一度だけ会ったことがある。美女に育ったとは思えないが、生き生きした瞳は忘れられない。彼女に事情を明かさず、結婚にこぎつけることが肝心だ。彼は入念に計画を立てて、カシーを田舎の館に招いた。

    試し読み

    フォロー
  • 孤独を脱ぎ捨てて
    4.0
    ★“シングルの誓い”をたてるのは簡単。ただし、運命の男性が現れる前ならば。★知能指数は抜群、恋愛能力はゼロ。人づき合いもまるでだめ。それが私、ドクター・ニコール・マン。仕事に人生を捧げる女。だから愛なんかいらないわ。今も、これからもずっと。アパートメントに現れた設計技師のタイはたしかに魅力的だけど。彼は透き通った青い瞳の奥に、誰も知らない秘密を隠している。そして孤独を愛している。私とまったく同じように。日に焼けたたくましい胸も、くらくらするような笑顔も、決して手には入らないけれど、夢の中なら私のものにできる……。裸のままでベッドにもぐりこみ、翌朝すてきな夢から目覚めると、寝室に本物のタイが立っていた。「朝は苦手なようだね」
  • 薔薇の伯爵とワルツを
    完結
    3.9
    地味な付添人フィーには秘密があった。それは今、ロンドンの社交界で注目を集める戦場帰りの伯爵ネイサンの妻だということ。5年前、動乱のスペインで出会い結婚したものの、彼に別の女性がいると知り、逃げ出したのだ。ある日、フィーが身を寄せる屋敷にネイサンが現れる。隠れ見た彼の姿にフィーは驚いた。頬には無残な傷跡、険しい表情…5年前とは別人だわ。心配のあまり、フィーは仮面舞踏会で彼に近づいた。正体を見破られ、領地につれ去られるとは知らずに――。
  • 夢に見し人
    完結
    3.8
    家同士で決められた結婚がイヤで、ジェーンは丸々と太った不細工な女に変装し、婚約者を撃退した! これで破談と思ったのに、婚約者の兄であるデラヘイ公爵に宣戦布告されてしまう。「賢く勇気あるレディ。あなたはまさに弟の伴侶に相応しい。どう抵抗しようと、この縁談は進めます」と。けれどジェーンは公爵を見て驚いていた。――15歳のあの晩。親友が教えてくれた不思議な伝説によってジェーンは未来の夫の姿を夢に見た。それはほかならぬデラヘイ公爵で…!?
  • 花嫁は屋根裏で夢を見る
    完結
    3.8
    スカイは、スペイン名家の大規模な結婚式に給仕に扮して忍びこんだ。ラザロ・サンチェス…出会ったときはまさか投資界のスーパースターとは知らず、彼はスカイが働く店でケンカ騒動を起こしていた。だけど、真面目に生きてきた私が初めて心惹かれ、一夜をともにした男性。そして、妊娠した。その事実を彼に伝えるべく式にもぐりこむも、正体も妊娠もマスコミにバレてしまい結婚式は中止。騒動をおさめるため、スカイは彼に形だけの結婚を申しこまれ――!!
  • シャーロットの冒険
    3.8
    冷静で合理的で秩序を好むウィクリフ伯爵マクシミリアン。彼の生活がことごとくかき乱されることになったのは、新しくできた小さな領地の牧師館に足を踏み入れたときだった。子だくさんの牧師には、結婚適齢期の娘シャーロットがいた。彼女は、裕福な夫をつかまえて弟妹たちの未来を開くべく、家族の期待をになってロンドンの社交界にデビューした。輝くブロンド、翡翠色の瞳、愛らしい人柄の彼女はたちまち人気者に。領主として彼女を庇護する役目を買って出たマクシミリアンには気の休まるときがなかった。
  • 甘い屈辱
    3.8
    ★避けてきた男性と愛を交わすのは家族のため。でも、なぜか胸が震え、体が熱くなる。★会社を救うために、ある投資家の男性の要求を聞いてほしい。父から受け継いだ会社を経営危機に陥らせた兄の頼みに、宝石デザイナーのカサンドラはショックを受けた。その男性ディエゴは謎めいた過去を持つ青年実業家で、彼女と夜を過ごすことを条件に、財政援助を申し出たのだという。かつてカサンドラはディエゴに唇を奪われたことがあった。いまもその記憶は鮮明で、彼を見るだけで鼓動が激しくなる。けれど危険な魅力にあふれた彼とかかわれば、きっと傷つくだろう。病床にある父を気遣いつつも、非情な要求に怒ったカサンドラは、ディエゴと対決するため彼の会社に乗りこんでいった。

最近チェックした本