アルファポリス文庫作品一覧

  • 花火と一緒に散ったのは、あの夏の記憶だった
    -
    事故で陸上競技を断念した杉山秀俊は、新聞部で腐った日々を送っていた。そんな彼に、クラスメイトの霧島野々葉は毎日のようにまとわりついてくる。頭がよくて、他校にも知られるほど可愛い彼女だが、秀俊には単なる鬱陶しい存在だった。あるとき、秀俊は新聞部の企画で、都市伝説「記憶喰い」を取材することになった。「記憶喰い」とは、嫌な思い出を「食べて」、忘れさせてくれる存在らしい。そんな折、企画を知った野々葉が秀俊のもとにやってきて告げた。「実は私、記憶喰いに記憶を食べてもらったことがあるんだ」  ※電子版は単行本をもとに編集しています。
  • ケダモノ屋 定廻り同心と首打ち人の捕り物控
    -
    ある日の深夜、獣の肉を売るケダモノ屋に賊が押し入った。また、その直後、薩摩藩士が斬られたり、玄人女が殺されたりと、江戸に事件が相次ぐ。中でも、最初のケダモノ屋の件に、南町奉行所の定廻り同心、黒沼久馬はただならぬものを感じていた……。そこで友人の〈首斬り浅右衛門〉と共に事件解決に乗り出す久馬。すると驚くことに、全ての事件に不思議な繋がりがあって――。表題作「ケダモノ屋」の他、全五編の爽快捕り物小説。
  • 中山道板橋宿つばくろ屋
    5.0
    時は天保十四年。中山道の板橋宿に「つばくろ屋」という旅籠があった。病床の主にかわり宿を守り立てるのは、看板娘の佐久と個性豊かな奉公人たち。他の旅籠とは一味違う、美味しい料理と真心尽くしのもてなしで、疲れた旅人たちを癒やしている。けれど、時には困った事件も舞い込んで――? 旅籠の四季と人の絆が鮮やかに描かれた、心温まる時代小説。
  • 週末夜汽車紀行
    4.0
    短い週末。創り出す幸せな長い旅。未知の車窓を求めて夜の鉄道紀行へ――夜だからこそ味わえる鉄道旅行の醍醐味!癒しと郷愁を誘う極上の鉄道旅行記、第2弾!
  • 週末鉄道紀行
    5.0
    通勤電車で吊革を握りながら見た蒼い空、鉄橋を渡る音、北の国の観光ポスター、ターミナル駅で出会った長距離列車。ありふれた日常に「旅」を感じる一瞬、自分の中の逃避願望が湧いてきて、ふらりと鉄道に乗って日常からの脱出を試みる。現実からの逃避と癒しを鉄道の旅に求めるサラリーマンの週末――第一回アルファポリス旅行記大賞受賞。珠玉のサラリーマン鉄道旅行記。
  • 君が何度死んでも
    -
    二一歳の会社員・市岡守琉は重病の父親を見舞った帰り、自宅マンションの吹き抜けを転落していく女性を目撃する。助けようとエレベーターで下へ降りるが、なぜか一階へは到着せず、代わりに三〇分前に遡っていた。何が起きたか分からぬまま自宅へと戻ると、今度は女性が自分の部屋で死んでいる。しかもその手には守琉の写真が……。この見知らぬ女性は、自分に会いに来たのか? 何のために? 君は一体、誰なんだ? 謎を突き止めるため、そして彼女を救うため、守琉は再びエレベーターに乗り込んだ――
  • 寝る前に読んでください。
    3.3
    小さな思いやり、小さな努力、小さなやさしさ、小さな奇跡――世界中に転がっていたこころ温まる物語の数々を集めました。今夜、ぐっすり眠れますように…
  • 座卓と草鞋と桜の枝と
    3.3
    真面目で融通がきかない検地方小役人、江藤仁三郎。小役人の家の出で、容姿も平凡な小夜。見合いで出会った二人の日常は、淡々としていて、けれど確かな夫婦の絆がそこにある――。ただただ真面目で朴訥とした夫婦のやりとり。飾らない言葉の端々に滲む互いへの想い。涙が滲む感動時代小説。第4回アルファポリス「ドリーム小説大賞」大賞受賞作品、待望の文庫化!
  • 考えすぎない
    4.1
    人間関係に悩んでくよくよしたり、些細な出来事にイライラしたり。そんなあなたは“考えすぎ”ではないですか?――何が正しいか間違っているか、どちらが良いか悪いかではなく「自分の心の平穏のためにはどう考えるのがいいか」を教えてくれる、“もっと楽に生きる”ための指南本。
  • 金曜日はピアノ
    3.8
    電車に揺られている私の膝の上には、楽譜が入ったキャンバストート。懐かしい旋律を奏でる彼の指が、私にたくさんのことを教えてくれる。雨の日に出逢った先生のもとへ通うのは、週に一度の金曜日。哀しく甘い、二人だけのレッスン。――繊細かつ美しく奏でられる物語。第5回アルファポリス「恋愛小説大賞」大賞受賞作品、待望の文庫化!
  • 蛟堂報復録1
    3.5
    「地獄の沙汰も金次第。業を背負う覚悟と金があるのなら、その恨み、蛟堂に預けてみませんか? 悪いようには致しません。一週間以内に、必ずや片を付けてみせましょう」。報復屋を営む陰陽道の天才、三輪辰史が遭遇する怪異幻想譚。アルファポリスミステリー小説大賞・大賞受賞作。
  • クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
    5.0
    クラスカースト最下位のオタク、間久辺比佐志。ある日、ガード下にスプレーで落書きをしたことがきっかけで、正体不明の落書き犯として有名になり、不良集団に目を付けられてしまう。怒り狂う彼らに捕まった間久辺は、身の安全と引き換えに、とある“頼みごと”をされる。その“頼みごと”とは、再びスプレーアート――グラフィティを描くことだった。オタク×青春×グラフィティ!? 新感覚青春群像劇!(2017年2月に「線引屋 ~ガクブル×青春×グラフィティ~」として刊行されたものを文庫化したものです)
  • 呪症骨董屋石川鷹人
    3.3
    呪われた骨董品が引き起こす災害現象を総称して『呪症』と呼ぶ。殺人にさえ至るそれは、警察だけでは手に余るため、専門家の呪症管理者が共同で捜査に当たることになっていた。骨董屋、石川鷹人(いしかわたかひと)もまた、そんな呪症管理者の一人である。ただ、容姿端麗で頭が切れる彼なのだが、傲慢で皮肉屋で、おまけに人命よりも呪われた骨董品を大切にするような変人だった――。シリーズ累計40万部「蛟堂報復録」の鈴木麻純が贈る新シリーズ、アンティーク伝奇ミステリ、始動!
  • コンカツ!
    4.3
    学もなければ金もなく、働く意欲もゼロの浪川琴莉(なみかわ・ことり)。人生負け組の彼女が成り上がるには、玉の輿に乗るしかない。そこで勝ち組の男を捕まえるべく、彼女は日々婚活に精を出していた。そんなある日、琴莉はついに「大当たり」を見つける。有名大学出身、会社経営、年収2000万以上、端整な顔立ちに魅惑的な声。けれど――「君は欲望に忠実で頭が悪く、利己的な女だな」彼の最大の欠点は、その性格。かくして、負け犬女と性悪男の攻防戦が幕を開ける!
  • 谷中の用心棒 萩尾大楽 阿芙蓉抜け荷始末
    -
    江戸は谷中で用心棒稼業を営み、「閻羅遮」と畏れられる男、萩尾大楽。家督を譲った弟が脱藩したことを報された彼は、そこに政争の臭いを嗅ぎ取り、裏の事情を探り始める。そこで見えてきたのは、御禁制品である阿芙蓉(アヘン)の密輸を巡り、江戸と九州の故郷に黒い繋がりがあること。大楽は弟を守るべく、江戸の裏社会や藩政の内部に巣食う、強大な敵に立ち向かっていく――閻魔の行く手すら遮る男が、権謀術数渦巻く闇を往く!
  • 氷風のクルッカ 雪の妖精と白い死神
    4.3
    「ゲート」柳内たくみが描く、歴史的侵略戦争<冬戦争>を舞台にした大ヒットミリタリー小説! フィンランドの天才狙撃手シモ・ヘイヘの超人的伝説がライトノベルでよみがえる! 憎きヴェナヤ軍打倒を誓い、男性としてスオミ軍に入隊した17歳の少女クルッカは、そこで「白い死神」の異名を持つ狙撃手シモ・ヘイヘと出会う。「雪の妖精」と「白い死神」、二人の天才狙撃手が巨万の侵略軍を撃って撃って撃ちまくる!
  • 花鈿の後宮妃 皇帝を守るため、お毒見係になりました
    6/7入荷
    -
    毒を浄化することができる不思議な花鈿を持つ黄明凛は、ひょんなことから皇帝・青永翔に花鈿の力を知られてしまい、寵妃を装ってお毒見係を務めることに。実は明凜は転生者で、ここが中華風ファンタジー小説の世界だということを知っていた。小説の中で明凜の“推し”である皇帝夫妻は、主人公の皇太后に殺されてしまう。「彼らの幸せは私が守る!」そう決意し、入内したのだが……。いつまでたっても皇后は現れず、永翔はただのお毒見係である明凛を本当に寵愛!? しかも、永翔を失脚させたい皇太后の罠が二人を追いつめ――?転生妃と訳あり皇帝が心を通じ合わせる後宮物語、ここに開幕!

    試し読み

    フォロー
  • 明治あやかし夫婦の政略結婚
    6/7入荷
    -
    動乱を経て世は変わり、時代は明治。理想の令嬢と呼ばれる眞宮子爵令嬢、奏子には秘密があった。それは、巷で大流行中の恋愛小説の作者『槿花』だということ。世間にバレてしまえば騒動どころではない、と綴る情熱を必死に抑えて、皆が望む令嬢を演じていた。ある日、夜会にて密かに憧れる謎の美男美女の正体が、千年を生きる妖狐の姉弟だと知った彼女は、とある理由から弟の朔と契約婚をすることに。仮初の夫婦として過ごすうちに、奏子はどこか懐かしい朔の優しさに想いが膨らんでいき――!? あやかしとの契約婚からはじまる、溺愛シンデレラストーリー。

    試し読み

    フォロー
  • 生きづらい君に叫ぶ1分半
    6/7入荷
    -
    ――僕の命が消えたら、初めて尊い存在になるのだろうか? 自信がなく宙ぶらりんに生きる高二女子、 中崎晴は音楽と過激な詞で視聴者を虜にする大人気クリエイター『earth』オタクで、密かにアフレコ動画を投稿している。ある日、とある理由から『earth』の正体がクラスメイトの星川凪だと知ると同時に、晴は詞に声を吹き込む覆面声優に抜擢されてしまう。凪と出会い、晴が声を届ける喜びに目覚めていく中、突然『earth』は解散危機に追い込まれてしまい……? 生きづらさを抱えるあなたに贈る、温かい涙が止まらない感動作。

    試し読み

    フォロー
  • 瞬間、青く燃ゆ
    6/7入荷
    -
    最愛の彼女を喪い、無意味な人生を送っている春野律。彼女の死から、他人の顔にモヤがかかり、その色で感情がわかってしまう「心視症」に苦しんでいた。そんな律の前に後輩の市川麻友が現れた。なぜか、彼女の顔にはモヤがかかっていない。麻友は律を更に驚かせることを言った。「知らない人に追いかけられているんです」ストーカーに殺された彼女の面影を重ねた律は、麻友を助けようとし……。この出会いで、あの時から止まっていた時間が再び動きはじめる――!

    試し読み

    フォロー
  • 視えるのに祓えない~九条尚久の心霊調査ファイル~
    6/7入荷
    -
    「捨てるなら、私にくれませんか」。母親の死、恋人の裏切り――絶望に打ちひしがれた黒島光は、死に場所として選んだ廃墟ビルで、美しい男に声を掛けられた。九条と名乗るその男は、命を捨てるくらいなら、自身の能力を活かして心霊調査事務所で働いてみないかと提案してくる。しかも彼は、霊の姿が視える光と同様に『見えざるもの』を感じ取れるらしく、それらの声を聞いて会話もできるとのこと。困惑しつつも、初めて出会った同じ能力を持つ彼が気になり、光はしばらく共に働くことを決めるが……

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本