その他男性向けラノベ - 夕霧文庫作品一覧
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-齢十七にして『最悪の魔女』と呼ばれるヒメツル。彼女はある日、親友からの依頼をきっかけに未来予知の能力を手に入れた。ところがその能力で知ったのは、彼女をどこぞのド田舎に封じようとする神々の計略。企みを阻止すべく計画の要となる少年を赤子のうちに始末しようと動き出したものの、なんと返り討ちにあい自分も赤ん坊になってしまった。神々の作戦は成功したのだ。けれど、それはヒメツルにとっても思わぬ幸運をもたらすことに。 この物語は、かつて『最悪の魔女』と呼ばれた田舎娘スズランと彼女の幼馴染モモハル。そして彼女の愛する小さな村の人々が世界を救うことになった、その伝説の始まりの一幕である。
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-二十二世紀末、人類の環境汚染によって、絶滅に瀕している亜種等(人間以外の種の総称)たち。彼らは、生き残りをかけて神々に新たな救世主を求める。神の命によって召喚された天を衝く怪物トールマン(長身族)が人類粛清に動き出す。時を同じくして、狂気の科学者ドクターΣによって生み出された世界最強兵器、人造人間ΣI号も秘密研究所で覚醒する。最大の見どころは、人類に替わる種として、対峙する両者の攻防戦が最大の見どころです。物語自体はかなりシリアスですが、人造人間ΣI号を取り巻く人間関係を、ときにはユーモアを、ときには切なるない思いをちりばめながら作品に深みを与えて行きたいです。
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-大正時代、軍統括の霊的機関に属する「御堂 輝一」は街で犬神に追われ、その際に巻き込まれたと思われる記憶を失った女の子を保護した。彼女に記憶を問うと「私はゴーレムです」と言う返事が返ってくる。彼女の正体は? そして交錯する想い。鮮やかにロマンテイストを乗せたライト文芸作品。
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-数年ぶりに京都に戻ってきた浮橋美緒(うきはしみお)は他人の夢の中に迷い込んでしまう不思議な体質の持ち主。そんな美緒が出会ったのは、京都六角通で店を営む怪しげな男・宝船獏(ほうせんばく)。獏に助けてもらった美緒は夢にあらわれる鬼をつかまえる手伝いをすることになるが、鬼は意外なところに姿をあらわす。 夢にあらわれる鬼、赤い傘……それらが示すものとは。 京都六角通からはじまる、夢とうつつをめぐる物語。
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-舞台は大正時代、古都「鎌倉」と葉山。 猫又の「猫田珠希」は葉の山に住む妖し。賭場で小銭を稼ぎ、鎌倉の街まで降りて酒を買う日々を過ごす。鎌倉の酒屋の主人「藤原敬文」と馴れ合う日常を過ごす。 二人は人と妖しであっても親友だった。そして珠希の紹介で水の精「美月」と藤原は恋仲となる。 そんなやんわりとした日常、それでも、その裏には様々な背景と思惑があった。 人と妖しの物語。
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-妹の仇を探すハフトニーチェ王国の王女エリナ。彼女は皇帝の皇妃候補に選ばれ、帝国の後宮に招かれた。そこでエリナは自分の本心を隠し、完璧に猫をかぶって己を偽装し皇帝に近づくことを選んだ。そんな折、彼女は金髪碧眼の美青年に出会う。しかし彼の前でエリナは猫をかぶることをついつい忘れがち。皇妃候補の他国の王女との交流も進む中、春に開催される花祭りで、エリナは初めて夫となる皇帝を目の当たりにする。
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-病弱で長くは生きられないだろうと小さい頃から言われていた小倉優花は、突然の事故で母を失ってしまう。泣き叫ぶ彼女の前に現れたのは、母の再婚相手である小倉徹也と、その息子である人気声優の小倉秀だった。 再婚相手を失っても、その娘である優花を娘、妹にしたいという二人の優しい気持ちに救われ、優花は二人と家族になることを決心する。 病弱な体を持って生まれたことで恋を諦めてしまった少女と、少女に恋をする青年の甘い恋のお話――。
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-俺――小此木光は、ある日『大野神』と運命の出会いをし、鉄球を美しく磨く部活動、『ハンググラインダー部』を設立した。 幼なじみの〈キング・オブ・委員長〉桜屋敷、空から降ってきた謎の転入生、リイルも加わり楽しい部活動開始と思いきや。 謎の転入生は死神で、幼なじみは魔女だった!? 死神と魔女の相性は最悪で―― 「唸れ魂の大鎌! 超加速、神速モード!」 「億万劫の闇よ、我が名において眼前の敵を捕縛せよ!」 どうなる、俺の高校生活!?
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-天真爛漫でどこかずぼらなキッスと、冷静沈着でマナーにうるさい武装獣MJ。この性格が相異なるふたりが、二つの巨悪が支配する西部最大の街のひとつ、ジャッジシティーに乗り込み、虐げられた人々を救うため波乱を巻き起こします。 この物語の最大の見せ場はズバリ、悪党を直接倒すことができないところ。 相棒の武装獣MJのモットーは、この小説の副題になっている『悪を憎んで正義を撃つ』です。簡単に言えば、悪党を退治するよりも先に正義の人を撃ち、蘇った彼ら(なぜか死なず一過性だが超人として蘇る)が変わって悪党一味をこらしめるストーリーが痛快冒険活劇を体現しています。
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-青樹知哉はWEB上では人気絵師として、大学生としては「アニ研部員」として過ごしていた。行けなかった国立美大への憧れが薄れて、現状への慣れが出始めた頃に高校の時に恋心を持っていた一条葵と再会する。美大へと進んだ葵だが、彼女はプレッシャーに押しつぶされていた。彼女を助けるためにあおき大王が取った行動とは――。等身大の青春を書いた作品。
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-ねむねむ彼女とふわふわ彼氏の日常(著・おみそしる/イラスト・猫田苺) 社会人の望月は同棲中の彼氏がいる。しかし、ある朝アラーム音で目覚めたら彼の姿が隣になくて――だけど声はする? 彼の身に一体何が!? そしてラブラブな二人の仲にちょっぴり亀裂が!! いとこの話によると彼女の妹は悪役令嬢らしい。(著・清水うさぎ/大野ふーり) ヴァイオレット侯爵家長女ミシェル・ヴァイオレットは、いとこのカミラに妙な話を打ち明けられた。「私には前世の記憶がある」らしい。しかも「妹のセレーナは悪役令嬢、断罪回避のため令嬢として教育したい」らしい。 ゼンセってなに!? アクヤクレイジョウってなに!? ミシェルは、思いのほか根が深い問題を抱えるいとこ姉妹のために奮闘することに!
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-四月から「サラダボウル」と呼ばれている中高一貫校で古典を教えることになった玉城梨沙。どうやら担当するクラスの中には、多様なバックグランドを持つ生徒たちばかりのクラスがあるようだ。どう古典を教えていくか試行錯誤する梨沙だが、個性豊かな生徒たちと交流を重ねていく中で梨沙もまた「多様性」や「古典の面白さ」など様々なことに気付いていく――いろいろなことを問いかけてくる、古典の授業を舞台にしたライト文芸。
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-里実は自他ともに認める美人。だがあと一歩のところでうまくいかない恋ばかりしてしまう。そんな里実に、上司で社長の恩田が取引会社の冴えない営業マン創一を勧める。釈然としないながらもいつもどおりにアプローチするが、なんと断られてしまった! ショックを受ける里実だが、創一は人を見る目のある恩田のお墨付きの男。ぜったい振り向かせようと張り切るのだが、創一には里実などとても勝てそうにもない想い人がいて――恋愛音痴の里実ははたしてその強敵に勝てるのか!
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-高校三年生、松下友のクラスに、ある日天才科学者の有名理々花が転校してくる。 碧髪碧眼の彼女は自己紹介の際、自分は死ぬと言い放つ。ひょんなことから彼女と話すようになった友は、彼女に死んでほしくないと思う。 彼女の死への想いを止めるため、きれいな景色を見せたり、自然と触れ合ったり、心ゆくまで話し合ったりした。彼女の考え方も少しずつ変わっていく。 しかし、それは突如として終わりを迎え…… 平均と天才が交わる、青春物語の行方は。
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-舞台はスチーム東京、魔都となっている東京で会社員「藤岡和哉」はエクトプラズムにより動く「ロイド」の女の子「シオン」を助ける。彼女の目的は亡くなった兄のため故郷でバイオリンを弾きたいというものだった。シオンそのものは博物館レベルの代物であり、目的を果たした後は、藤岡に本体を譲るということで、藤岡と紫苑は追手から逃れて蒸気列車に乗ってダムへと向かう。
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-佛圓龍生は幼い頃にあれこれ捜し当ててきた結果、今では『失せもの捜しの佛圓龍生』と評判をとっている――が、そのほかではごくごく平凡な(?)中学生。ある日、見も知らない同級生に、「土の出どころを捜してほしい」と奇妙な相談を持ちかけられる。となれば、龍生が向かう先はただひとつ。失せもの捜しを請け負う狸夫婦、お縞と雪之丞が営む『たぬき堂』だ。龍生はお縞を伴い、同級生・仁崎のもとへ赴くのだが――。
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-ある日、森村星史はいつものように寝て目が覚めたら、そこは森の中で異世界だった。美しい森守の少女・シルビアと元の世界に帰るため旅に出る。森を抜けて色鮮やかな花の野を行くと、途中絶世の美女ローズ・フローラに出会う。そのローズ・フローラの恋人は人間に殺されたという。そして、急に花の大地が凍りついていく……。
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-異世界トリップをして約一年。主人公ラキは、異世界を冒険するでもなく、VRMMO時代に拠点として使っていた王都の検問所で職員として毎日働いていた。 そこには「ある理由」があって……。 少しだけ眠るはずが、いつの間にかVRMMOで遊んでいたゲームの百年後に一人だけで異世界トリップをしてしまった、廃人の物語。
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-2007年、都内でCADオペレーターとして働いていた「葉山 裕二」は、実家の商店を継ぐために島へと戻る。そこで子供の頃に少し係わりのあった「千歳 澪」と再開する。千歳が商店に通うようになり、裕二もまた千歳に惹かれていく。しかし、千歳は過去の手術により子供を授かれない体であり、裕二の父親は、二人の関係を頑なに認めようとしなかった。島を舞台にした二人の純愛を描く。
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-「これはきっと、世界を変える」。香具師の青年、メルディには夢がある。それは、『ものを拡大して見ることができる水晶』を広めること。どこへ行っても怪しい物売りとしか思われず門前払いを受けていた中、とある祭りで旅の相棒に出来損ないと詰られている魔法使いの少女と出会う。出来損ないゆえに相棒に見限られた少女、チルカを放っておけず、ともに旅することを決めたメルディだったが――。
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-ストレスを感じると赤い渦の幻覚を見る真琴は、家出先の繁華街で黒猫と共に拾われる。拾ってくれたのはカクテルバー『リトル・キャタリー』のウェイターであるリオで、彼にはハルユキという同性の恋人がいた。 家に帰りたくない真琴にリオは自分のペットとして飼われることを提案するが、嫉妬を覚えたらしいハルユキの猛反対に遭い……。
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-信市は、作り物のような毎日を空虚に生きる男子高校生。ある日を境に、不気味な夢を見るようになる。しかし、現実であるはずの学校へ行くと、幼馴染と風紀委員のふたりの女の子の身に夢よりも奇妙な現象が起こっていた。叶えたい夢があった。醒めないでほしい夢があった。何もなかった。そんな三人の思惑の行き着く先は――。
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-神社の手伝いをする女子高生「愛染伊奈」は、近所の「長田ケーキ」のパティシエ兼バリスタの「長田劉一」に恋をしていた。バレンタインに告白しようとチョコを作るも、その前に幼なじみの「御子柴誠」にチョコレートを渡されて。女の子が甘い恋模様に浸ってしまうまでの物語、ライト文芸。
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-事故に遭い、気がついたら幽霊になっていた如月詩音。そんな詩音の目の前にいたのは、一年前からある理由のせいで不仲になっていた妹の春香だった。 しかし幽霊になったおかげ(?)で春香と仲直りすることができたものの、幼馴染兼恋人の錬は目の前で詩音が事故に遭ったせいで、錬が錬ではなくなっているらしく……。
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-一人の記憶喪失の男がたどりついたショコラの森。そこにある「本の館」に迷い込むところから物語は始まります。 そこに居る不思議な女性「アガタ」は語ります。 「――その本の主人公は画家を目指す青年で彼には妹が居て、彼はその妹をモデルに画を描いていた。世界は暴力と混沌が溢れる中世の国。インフラの機能しないその世界で兄と妹は世界で唯一心を許しあった特別な存在だった」 ペストの中で画を通して青年が「愛」を知るまでの物語。
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-ある日、珍しくこれといった用事のない政宗は心穏やかに自室で過ごしていた…(「独眼竜政宗の休息」) 政宗がまだ梵天丸と呼ばれていたころ…彼は、部屋で蹲っていた…(「梵天丸と小十郎」)
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-西暦二一二二年。違法建築と性風俗と暴力がはびこる町で、カツアゲやスリで生計を立てているあたしは、ローズとジャスミンの匂いがするお姉さんと出会った。愛人契約を結んだものの……。アングラな町で一瞬交錯した二人の、恋物語。
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-桐咲美玲は入社以来、ずっと片思いしていた会社のエース・二階堂に告白しようと決めた。しかし、告白する前にその恋はあっけなく散ってしまう。その恋を忘れるため、有給休暇を利用して小豆島を訪れた美玲。あちこち訪れる先で、なぜか同じ男性に出会う。彼の名は高階奏。まるでイタズラ好きな天使が舞い降りて来たようなその恋に、美玲の胸はときめくのだが……。
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-保険会社に勤務する「ぼく」は、弟を交通事故で亡くした無神論者。ある時、門前町の夜店で金魚をもらった。頭をよぎる「夜店の金魚に縁起の良い名前を与えると長生きする」という迷信。それが本当になれば、目に見えないものの実在は証明されるのだろうか。それ以来、夢に女の子が現れるように――。
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-大好きな絵を黙々と部屋の中だけで描いている大門たけし。母からは変わった子と関わらないよう、美術部は止めた方がいいと言われる。ならば『漫研』ならと考え、コスプレした勧誘と、葛城さんと門脇先輩の驚くほどの画力に魅入られて、『漫研』も入部届を出す。けれど後に美術部に入ったことが判明。 しかも変わり者でヤンキーと言われている葛城さんがいて退部したいのだが、一緒に絵を描く楽しみを覚えてしまう。その上、アクリル絵の具を使うことになるがたけしは親にまだ部活のことを隠している。さらに、部員たちにもそれぞれ事情があるようで……。
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-津山の街並み保存地区で雑貨屋を営む、イオナ。彼女が持つ転生以前の記憶と言えば魔法だけ。その魔法を必要とする人が店を訪れた時、自然に扉は開かれ、客は魔法の部屋へと誘われる。 梅雨の雨が降り続く城下町。その外れにある紫陽花寺。そこを毎年のように訪れる老婦人とイオナは出会う。それは店の客である美雨の祖母で……。心に憂いを抱える少女 美雨が願ったのは、自身の問題の解決ではなく、大好きな祖母の長寿だった――。 宝石の魔法シリーズ第一弾。
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3.3家に帰るとイトコのあかりがいた。突然なんだと問いただすと、彼女は心残りがあってユーレイになったと話し、俺にデートを迫ってきた!わけがわからないが、俺はあかりにねだられるまま彼女とデートすることに。だが普通のデートのつもりだったのに、彼女の言動はどこかヘンで…!?
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-WEB公開時のものに加筆修正を加え、新しく書き下ろした掌編を一篇加えた、短編集第一弾です。 ・青空……ぼくと家族のショートショート。 ・夏と塩素ときみ……彼女と彼女のショートショート。 ・夕日……まぶしい夕日のショートショート。 ・男ワープ……そらに浮かぶショートショート。 ・夜道……夜と鳥居のショートショート。 ・積み上げられたアルバムと煙草の角度……絶望と希望のショートショート。 ・夜明け……遥か彼方のショートショート。
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-平成18年4月。 羽柴朔夜は、全寮制の私立宝惺学院高校に入寮した。 三年前、朔夜の父親は、宝惺学院高校近くの幹線道路で、交通事故を起こしている。 朔夜が同室になったのは、父親が事故で死なせた相手の息子の、野々宮柊だった。 朔夜が宝惺学院を選んだ理由は、父の命日に自殺するためだった。あろうことか、柊は朔夜をかばって交通事故で死んでしまう。 ところが、死んだはずの柊が目の前に現れ、再び死んでしまった! 朔夜は柊を助けるために、何度もタイムリープを繰り返すが……。
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-樋口勇太は、向陵学園高校の野球部に在籍する三年生。夏の大会の地区予選で左足を負傷し、病院に搬送される。チームの負けを告げられたのは、病院のベッドの上だった。八月七日、全国大会が開幕した。地区予選の決勝で戦った国枝猛彦がノックアウトされる場面をテレビで見てしまい、勇太はショックを受ける。足を運んだ屋上で、昨年教育実習に来ていた一色静加という女性と再会する。勇太は入院中、静加に国語の宿題を見てもらうことになり……。傷付いた少年が出会った、一生の恋。
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-インスタ女子が写したものは、危険な事件の始まり!? ――明智凛々子は、ある日会社の後輩・豊川文代に相談を持ち掛けられる。ところが相談者との待ち合わせ場所につくと、女性は倒れ「天誅」と記された怪文が置かれてた! 正義感と行動力のかたまりの凛々子、実はスーパーお嬢様の、おっとりふわふわな文代、見た目はイケメン、でも完全オネエのハカセ。調査を進めてく内に、三人は今回の事が一年前に起こった「社内いじめ」事件に関連していることを知る。果たして事件の真相とは!?
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-最悪の魔女ヒメツルはいかにしてココノ村の雑貨屋の娘になったのか。何故スズランと名付けられたのか。本編では語られなかったエピソードを今ここに公開。こちらの番外編と共に本編シリーズもよろしくお願いします。
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-恋人は言った。「眠りは常に快適なものじゃないと」。少し不思議な男の子は言った。「何も考えないでください」。一途であまりにも哀しい親友は言った。「お陽様の光に溶け込むように光るなんてロマンチック」。正体不明の女性は言った。「ねえ、あなた、声がとてもきれいね」。――陽炎の立つ夏、彼女たちは取り返しのつかない眠りに静かに触れる。
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-犬のいる生活、犬との生活は、癒やされたり発見があったり面白い。 その犬の中で、ぶさかわと評判のパグ。 パグ犬ヨシノブとその主である菊岡花菜の、ちょっとコミカルでのほほんとした何でもない日常――。
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-裏島正雄はただの新聞記者ではない。 この世の不思議を記録する、アヤカシ記者なのである。 ある日、裏島のもとに一件の取材依頼が舞い込んだ。 なんでも死んだ大旦那に化けた化猫が夜な夜な徘徊しているらしい。 依頼を受けた裏島は、助手の女学生、薮内あおいとともに猫塚家へと赴くことになる。 そこで待っていたのは、スチームロイドを探す憲兵、厳格な若旦那にその妻、そして軟派な若旦那の弟だった。 その夜、雷鳴とともに事件は起きる。 果たして化猫騒動の真相はいかに。
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-閉塞感に押しつぶされそうな「ぼく」と男に抱かれることでしか自分の価値を見出せない「私」。異なる価値観を持つ二人の高校生は、とある田舎町で出会い惹かれあう。ありふれた恋愛小説のはずです。
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-俺は、人間界に出て来たばかりの「新米使い魔」だ。「上級使い魔」になるためには、それなりの実習をこなさないといけない。そのため「それなりの人間」と契約するつもりだったのだが、俺が助けた「武家の跡取り」は理想とは大きくかけ離れた男だった! 「見習い使い魔」と「主さま」が繰り広げるコメディ時代小説です。
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-ザッ ザッ なにか、音が聞こえる。これは──。 寝よう。そうすれば、きっと熱が下がって、朝がくる。──そう思って、頭を枕につけた。そのとき、意外なものが視界に入ってきた。 マネキンの足だ。 目の前に現れたものに私は身動きができず、声も出なかった。