BL小説 - 大洋図書作品一覧
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3.3「きみは楡崎圭吾と別れたほうがいいよ」 画家である亡き父の偲ぶ会があった夜に知り合った男から、早坂蒼はそんな言葉を投げかけられた。それがすべての始まりだった。楡崎圭吾――彼は、亡き姉の夫であり、いまはひとつ屋根の下で暮らしながら、蒼を抱く男でもある。常に倦怠感を身にまとい、なにを考えているのかわからないが、初めて出会った子供のときから、蒼は圭吾に惹かれ続けてきた。互いに強く想いあいながらも、独占欲を押し殺し、むしろ終わりをさぐりあうかのように、一種の緊張感のなか、ふたりは身体を重ね続けている。けれど、ひとりの男の登場により、ふたりが築き上げた均衡は壊れはじめて……
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3.0高校三年生の相崎志真は、隣の家に暮らす幼馴染み・昴の父親であり、人気脚本家である灰島康征に恋している。だが、康征は男女問わず万年入れ食いのくせに、志真のことはまるで娘(!?)のように可愛がり、いつまでも子供扱いだ。父親代わりなんて必要ないのに!! 酔っ払った康征からキスされ喜んだのも束の間、相手を間違えたと謝られてしまう。康征の態度に傷ついた志真は、自分にも男の恋人がいると嘘をついてしまうのだが? 歳の差20歳、この恋の結末は!?
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3.5
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4.0好きじゃない、こんなひどい男、絶対に!! 山奥の修道院で清貧な生活を送っていた十六歳の千聖の前に、冷たい瞳の青年・宗治が現れた。一目見たときから、千聖は宗治に強く心惹かれる。しかし、千聖の無垢な好意に苛立った宗治は、懺悔室にいれられた夜、千聖の体を強引に奪う。人目を盗み、日々体を重ねるふたり。背徳感とあまりの快感に千聖は恐れを感じるが、初めて知った恋に歯止めはきかなくて?!? うえだ真由が贈るセクシュアル・ロマンス!!
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3.0ヤクザの組長を父に持つ生野孝義は、組とのかかわりを絶ち出自を隠して京都で平凡な学生生活を送っていた。だが、東京で抗争が勃発し、ある嵐の午後、孝義の身辺警護にと組員の宮城が現れる。元刑事でありながら三年前に盃を受けたという男は、傍若無人に孝義のプライベートに踏み込み、異常とも思えるほど束縛をする。しかも平穏な日々を取り戻したいと孝義が警護を断ると、宮城は凶暴な本性をあらわに孝義を凌辱して──!? 激しい嵐のような男の執着の先にあるものは……。
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4.5書類から盗品まがいのものまで何でも運ぶ美形の運び屋兄弟、天と核が経営する坂東速配にある日、厄介な依頼が! 預かったのはなんと生きている子供だった!? 厄介な荷物には厄介な揉め事が付きものだから、さあ大変。素直で優しい天の幼なじみ・正文に、核に固執する大物ヤクザ・沓澤。スキンシップ過剰、愛情過剰の坂東兄弟、天と核が夜の街で大暴れ! 毎日をクールにタフに生きる、あきれた男達が繰り広げる痛快愛情物語!!
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5.0辱められ、穢されているのに、気持ちいいなんて…蘭閨館を調べるため秋沙島を訪れた唯は、そこで川神家の若き当主・正宗に、卑劣で復讐すべき存在として迎え入れられた。『屋敷に滞在中は正宗の言うことには絶対服従する』―正宗の狙いも知らず、その約束を交わした夜から、唯は恥辱に満ちた深い快楽を教え込まれることになる。女郎のように扱われ、狂おしいほどの被虐の快感に溺れながらも、誇りを失わぬ唯と、運命に殉じようとする孤独な正宗。歪な情交を重ねつつも、ふたりの心はいつしか惹かれあうのだが!?
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4.1大学の研究室で建築史学を専攻する藤森は、ドイツ人のユリアン・ルーデンドルフ公が所有する旧蜂ヶ谷伯爵邸へ学術調査に訪れた。深い森に囲まれた古い館に住むのは、寡黙な大男のユリアンと二匹の猫、それと無愛想な召使いたち。山奥すぎて携帯は圏外だし、テレビもラジオもなく、敷地は広大で出かけることもできない。そんな閉ざされた空間に初めは戸惑っていたが、無骨な熊男だと思っていたユリアンの別の顔を知り、藤森は俄然楽しくなってくる。おまけに朝靄のなか森を走る神秘的な獣を見かけて──!?
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4.3「俺だけ見て、俺にだけ話して、俺だけに優しくしてればいいんだよ」 四年前、白倉梓朗は幼馴染みで誰よりも大切な麻也を守るため、留学を決意した。そして今日、麻也のもとに帰ってきた。けれど、梓朗の留学を裏切りとしか思えなかった麻也は「一生おまえの顔は見たくなかった」と梓朗に告げる。一緒にいることに慣れすぎていたふたりの別離。それは互いに不安とより強い独占欲を抱かせもした。麻也を誰よりも理解しているのは自分だ、絶対的な自信を持っていた梓朗だったが──…!?
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3.9「なにがあったんだ、吾妻。さっきから僕を避けてる」つきあい始めて半年、後輩もでき順調だった筈の吾妻と伊万里だが、伊万里の昔の恋人・柳田が現れ、なにかが少しずつ狂い始めた。伊万里はどうしておれのことが好きなんだろう? 迷う吾妻に苛立ち焦れる伊万里は、なにかと吾妻をかまう王子沢をライバル視する。そんなすれ違いの毎日が続くなか、吾妻は仕事でもトラブル続きで…!? ジェラシー・ラヴ登場!!
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3.3「本当のことを教えてほしい。十年前、何があった?」かつての親友、遠山からそう訊かれたとき、河埜隆は言葉を失った。高校の卒業式の翌日、河埜が遠山の前から姿を消したのは、眠っている遠山に思わずキスしてしまったのを、気づかれたと思ったからだった。意図しない再会の後、もう一度友人としてつきあうようになったふたりだが、河埜は終わっていたはずの気持ちが育ち始めるのを自覚し、このままでは友人というポジションさえ失うのではないかと再び遠山を避けるようになり……
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4.0
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4.0トップスタイリストとして働く瀬川渉は、二年に亘る長期出張から住み慣れた東京に戻ってきた。 そこには、穏やかな笑みを浮かべて渉を迎える支倉の姿があった。八年前に妻を失った支倉と、二年前に恋人と別れた渉は、どれほど肌を重ねても恋人ではないことを、互いの上に気持ちはないことを承知したうえで、いけないと思いつつ、関係を続けていた。でも、自分がきっかけで始めた関係に罪悪感を抱いている渉は、これ以上支倉に甘えていられないと友人という立場に戻る決意をするのだが…… ※この作品は「恋愛以上」のスピンオフです。
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1.0平凡な一般庶民である雅己の恋人はヨーロッパの王国・ジェルヴァレンの王子様、ジュリアン。次期皇太子となる甥の譲を一緒に育てながら、二人は愛をはぐくみ、幸せな日々を送っていた。だが、そんなある日、ジュリアンに、結婚の話が持ち上がり……。国王夫妻公認のお妃候補の存在に、改めて自分が『王子の恋人』にふさわしくないことを思い知らされる雅己。そのうえ、雅己とジュリアンの親密な写真をパパラッチに盗撮されてしまい―─!?
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4.5渋谷駅、ロッカーナンバー69。そこが高校生・津久見英輝の秘密の隠し場所だ。英輝は男にしては可愛い外見を武器に、大人の男を苛めては楽しんでいる。それは、若い牡である自分が老いた牡を屈服させる構図に興奮するからで、英輝にとってセックスはただの暴力でしかなかった。だが、義父に悪戯をしかけた翌日、学校から帰った英輝は突然現れた胡散臭い男・田村に捩じ伏せられ、一緒に暮らすことになり…!?
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3.3「そろそろ限界です」ハードボイルド小説で華々しくデビューした極度の肩凝り作家羽根深雪には恋人候補がふたりいる。ひとりは大手出版社の編集であり十年来の親友・神楽坂。もうひとりは夢のような指の持ち主のカリスマ整体師・千疋だ。熱烈なアプローチを繰り広げるふたりだが、羽根は新しく受けたロマンス小説がうまくいかず悶々とした毎日を送っていた。そんな時、憧れの文学作家・亘理と会食をする機会を得る。ところがこの亘理が強烈な個性の持ち主だったから、さあ大変!?
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4.5もう長い間、恋をしている。 美容師の昴大には秘かに想う相手がいた。 芸能事務所にスカウトされるほどかっこよくて、 才能があって、だけどどうしようもなく愛想がなくて 言葉がきつい同僚、遠藤進太郎だ。 周囲からは明るくムードメーカーと思われている昴大だが、 本当は傷つきやすく、臆病な一面を持っていた。 だから、遠藤にも告白するつもりはなく、 今の、一番親しい同僚という立ち位置で十分なはずだった。 それなのに、遠藤の地元へ引っ越して、 遠藤の美容院で働くことになってしまい⁉︎ 無口無愛想×隠れ繊細のハートフルラブ登場!
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4.4二十八歳になる一宮悠介は、これまでいい恋愛をしてこなかった。だから、今度恋愛するなら長くつきあえる相手がいい、ずっとそう思っていた。そんなある夜、傲慢なまでに自信にあふれた男、湯川と出会う。二度と会いたくない、そう思わせるほど第一印象は最悪だった。それなのに、気がつくと一宮は湯川のものになっていた。「俺と寝ながら、他の奴とも寝るなよ」好きとも愛しているとも言わないくせに、湯川は独占欲を見せる。しかし、湯川には人にはいえない秘密があるようで…… 甘え方がわからない猫と、不遜な男の恋が始まる!!
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5.0『俺がおまえを慰めてやる』 真面目で物静かな公英は、兄の婚約にショックを受け酔いつぶれかけていたとき、危険な香りを放つ東と出会った。下心つきの東の甘い言葉に流されるまま公英は身を任せてしまい、ついには自分の兄が好きだと知られてしまう。弱みをちらつかせながら日々躰を貪る傲慢な東。たまに見せる不器用な優しさに悪い男と知りつつも惹かれていく公英。冷たく横暴な男だけど、キスは甘く熱く、躰の奥の疼痛を呼び覚ます…!!
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4.1総合商社ナノ・ジャパンに勤める王子沢恵は出張先のバンコクで真面目で頑固だけれどどこか可愛げのある男・榊孝美と知り合う。榊は気がついていないが、ふたりは同じ契約先を争うライバル同士だった。榊に惹かれた王子沢はせっかくの楽しい雰囲気を壊したくなく、出張から戻って出席した異業種交流会でふたりは偶然にも再開する。事実を知った榊は王子沢に冷たい反応をするのだが…!?