• 坊っちゃん

    不朽の名作を

    坊っちゃんという不朽の名作を意図も簡単に書きすぎでは。と、思ってしまう。
    ページ数の規制や、依頼に応じて書かなくてはいけないなどの大人の事情があるのだろうが、SNSでタダ読みする分にはまだしも、お金を払ってこれかー。。と思ってしまう内容の薄さ。
    ただ、坊っちゃんを読んだことのない人、簡潔にストーリーだけ大まかに知りたいと思う人にはいいのかもしれない。だが、個人的な感想としては、これを読んだ後でいいから、原作に触れて欲しいと願ってしまう。清への想いや、故郷への恥を塗らないようにする江戸っ子性分など、情がある坊っちゃんを描いて欲しかった。

    1
  • 蚊がいる

    不器用さの果てに

    穂村弘さんは、常に社会における「まともさ」「当たり前」「こうあるべき」などと戦っている。そして、穂村さん的には、大抵「負けている」。
    私は穂村弘さんのファンで、エッセイはほぼ読んでいるが、最近の穂村さんは、社会に負けつつも、小さな小さな勝利を自分なりに見出してきたのではないだろうか。
    それは社会にうまく馴染めない同志達を強くする。独りで戦って、ボロボロになりながら、「それ、おかしくないか、、?」と、ボソボソと負けを負けとして終わらせない精神力で、私達の道を切り開いてくれるような。
    生き方が下手。社会に認められなくて辛い。人間関係がうまく掴めない。そんな私達でも大丈夫。そんな気にさせてくれる...続きを読む

    0