作者様も2人も応援したいです。
1〜2巻を通しての感想です。
是非ハッピーエンドを願います。
「本編前の読切作品(推敲前)」を読ませて頂いている様な感覚です。
設定やお話の流れ、心理描写等、荒削りの様な、「ダイジェスト版」の様に感じます。
個人的には展開が早い方が好きなので、良い面もあると思います。
主人公の葛藤は、きちんと描かれていると思います。
桜夜さんの苦悩も伝わります。
理屈抜きに惹かれてしまう事も、解る気がします。
以下、気になった点です。
1、2人の出逢いは「主人公が彼氏を作る為に参加したパーティー」と言う設定が、個人的には残念でした。
主人公は、男前で一途な印象なので、「男嫌いだったが、桜夜さんにだけ特別に惹かれた。」と言う方が、共感でき、好感を持てました。
2、主人公の、突然の「桜夜さんの恋人になります。」宣言に驚きました。
自分なりに「覚悟の表明」と捉えました。
3、桜夜さんは主人公を「ユリ」と呼び、主人公は「桜夜さん」と呼ぶ事に違和感を感じます。
「才巨さん」の方が自然な気がします。
急速に惹かれ合い、特殊な関係で親密度が高いのに、主人公の呼び方が気になってしまいます。
4、1〜3、5にも繋がりますが、主人公の設定、性格が気になります。
「精一杯の虚勢」に見えます。
言動が乱暴で、桜夜さんの台詞からイメージする女性とは違和感を感じます。
努力しようとする描写は良かったです。
「その道の妻の如く、凛々しい女性に変わってゆくのでは」と勝手に予想(妄想)しています。
5、桜夜さんの設定に違和感を感じます。
油断し過ぎ、迂闊過ぎると思います。
①世界中に轟く名前と存在。
②海外で、特に神経を遣う必要がある。
③襲撃紛いの事があった。
④部下を増やし、「部下を信頼している」と言う台詞。
①〜④にも関わらず、主人公が攫われてしまいます。
しかも、信頼していた部下に、逆に責められる様な事を言われています。
桜夜さんは、柔和過ぎて育ちの良い紳士に見え、「英才教育を受けた権力者」等の方がしっくりきます。
「漫画の中だからこそ何でもあり」と言う視点で拝読すると、良いのかなと思います。