名称未設定さんのレビュー一覧

続きが読みたくなる短編集

短編3本が収納されていますが、どれも続きが読みたくなるような面白さでした。

中でも好きなのは
営業マン×整備士 のカップル。
二人ともゲイではなかったのに、お互いに惹かれ合っていく様子が繊細に描かれていて。
自分の感情を認識していく過程は読み応えがありました。

ダンスを知らなくても

競技ダンスの作品なのかと思い読み進めていたら、BLだったんだー！というのが第一印象。

ダンスシーンが躍動感満載で描かれているし、
主人公二人の掛け合い？が面白いので
ダンスがわからなくても、エッチなしでも十分楽しめました。


段々と心が通じ会っていきますが、ここからどんな風に展開していくのか楽しみです。

ファンタジー

高月先生作品ということで作者買いしました。

『仁嫁シリーズ』や『経済ヤクザシリーズ』とは違って、エロ満載でもファンタジー要素の強い甘～い印象です。
艶かしい挿絵の影響も大きいかもせれません。

アルファとオメガのオメガバース。
主人公ゼファ(オメガ)は、某令嬢の身代りとして強国に差し出され、強国王エドラント(アルファ)との濃厚な夜が展開されていきます。

エロシーン満載で終わるのか？と思いきや、エドラントの導きの下、ゼファが一国の王として相応しい知識と見識を身に付け、人として成長していくストーリーでもありました。

二人が城下町へ出て、香水売りや花売りの少女など市民と触れ...続きを読む合うエピソードもあり、ほのぼのとした雰囲気も楽しめました。

挿絵でストーリーを膨らませながら、楽しく読み進められると思います。

甘～い台詞を楽しむ

弥洋は、映画監督レオンが日本滞在中に利用しているホテルのバトラー。専属バトラーとしてレオンに仕えます。

傷付いたレオンを癒すために、バトラーの身分を隠し、添い寝サービスのスタッフに変身してレオンとベッドをともにしますが…

いくら上手に変身しても、マイ・バトラーの弥洋だってわかるでしょ？？
と突っ込みたくなりますが、そこはファンタジーです。

「僕の睡蓮(ネニュファール)」「フルール」

「可愛いひと(ミニヨン)」

等々… ヨーロッパ出身のレオンが紡ぐ甘い台詞と弥洋への溺愛を楽しめます。

いよいよ世界へ

鈴木先生&アキちゃんペアが、いよいよ世界戦へ進出。
日本チャンプとしてのシード権を放棄して、予選から踊っていきます。

世界チャンプのアルとのダンスバトル
熱い！
迫力満点で引き込まれます。

試合観戦後にスタジオに戻り、鈴木先生を待つ杉木先生。
今夜は来ないかな？… 終電まで… 始発まで…
待ち続ける姿が切なくて。

やっと会えた二人の笑顔が最高です。

ラテンのエロさ

ラテンがエロさ不足で上手く踊れない杉木先生に、アキちゃん提案の
『劇場型』でラテンを踊るシーンが最高です。

ダンスを台詞で表現しながら踊る、その台詞。

牝猫って…(笑)
官能的で、ずっと見ていたい。

杉木先生が鈴木先生に自分の暗黒面を告白しますが、それが逆に相手を想う気持ちに気付かされて。
あの情熱的な電車内でのキスに繋がったのでしょうか。
何度も読み返してしまいました。

ダンスだけでない面白さ

BL要素だけでなく、ダンスシーンも素晴らしくて、杉木先生が出場するイギリス選手権のシーンは、迫力満点です。

鈴木先生を世界進出させる布石が始まり、海外選手との絡みがまた面白くて。
鈴木先生の『ラテン訛りのセクシー英語』が出てきたりして、小ネタのような笑いも楽しめました。

ダンスの練習の中で、ラテンの情熱を教えるためにしたキス。
選手権後に交わしたキス。
このキスから互いへの想いをどう認識していくのか、気になります。

特装版ならでは

電車でキスを交わしてから、お互いへの想いに
気付いていく過程が可愛らしくて。
レッスンに行きたくない～っっ！とゴネるシーンには笑ってしまいました。

「あなたが欲しい」
という杉木先生のストレートな言葉に、鈴木先生がどう応えていくのか
気になります。

他の方のレビューに薦められて、特装版を購入しましたが、こちらでよかったと思います。
BLならではのシーンには、笑いながら楽しく読ませていただきました。

第三の男の登場で

二人の恋はやっぱり進展しない。
でもそれは、じれったいというより、丁寧に描かれている印象。

杉木先生のお膳立てでダンス環境がガラリと変わった鈴木先生が、どう進化していくのか。

新たな指導者となる男性の登場にダンススキルだけでない影響を受けるのか
今後の展開がとても気になります。

特装版のエッチな感じは、本編とは違った楽しさがあっていいですね。

タイトルよりあっさりしてる

デリヘルさんのお話。
不能になった金持のおじいさまの前でエッチを披露するけれど。お店のNo.１とNo.２のエロ設定なのに、プレイはごく普通で大人しい。

No.２くんが自分の大切なホームを守るためにエッチなお仕事している背景なども盛り込まれていますが。
5巻構成はちょっと長いかも。

タイトルよりあっさりした内容で、ハッピーエンドでさらりと読めます。

本命の存在で

本編と「仁嫁シリーズ」を未読のため、健一と聡の出会いなどはわかりませんが。
これだけ読むと 甘～いストーリーです。

岩下さん、もっとエグい印象でしたが。
水割を作ってあげながら、舎弟に語ってきかせる「運命の相手」のこと。自身が出会って感じたからでしょうか、大人の素敵なシーンになっています。

田辺さんも今回はゲスい役回りでなくて。
大輔さんとのいい関係が伺えます。

本命と出会うと、皆変わるのでしょうか。

3組のカップルの在り方が伺えて、短編ですが読み応えがあったように思いました。

展開にイライラしましたが

別シリーズ、田辺&大輔「刑事シリーズ」のその後が読みたくて購入。

そちらではあまり登場シーンのない岡村さんのお話とのことで期待していたのですが。嫁失踪後の岡村さんの煮え切らない態度が延々と続くだけ… ようやく下準備を整えて行動開始したときには安堵しました。
岡村さんって、もっとクールで実直、行動派の印象があったので、少々残念。

周平と嫁の再会シーン。短時間の逢瀬だったけれど、二人の絆の強さが感じられてグッときました。ここが一番好きです。

仁嫁シリーズは未読なので、tryしてみようかと思いました。