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自分に重ねた
親が個性の強い子を普通と比べて恥ずかしいと思ってるのが、子供にも伝わってて胸が痛い。
人の期待を感じて背負って自分を犠牲にしがちな個人主義の子供が、
マイペースで自我が強い集団主義の母親を持ってしまうと
なかなかお互いに理解できず、大変なんだと思う。
結局、母は子供を「怠け」「わがまま」として見てるし、子供は母を「理不尽」と見てる。
母はみんなで暮らしている以上、理不尽が「当たり前」だとしているところ、
子供は個人主義からすると権利の侵害で「悪」だと見てる。
保健室の先生がその子の悩みを理解して初めて救われたんだと思う。
とてもリアルに描かれていて、共感が抱ける