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自分でも予想外に…号泣しました

結論から言って…とても泣ける純愛でした。

もともと、クズとかモブ〇みたいな話は得意ではありません。ましてや、モブ女が出てきて、女ともヤってしまう話だんて…苦手中の苦手と言えるくらい敬遠していた部類でした(そういう作品が好きな方、すみません…)。
なので、当初は他の方のレビューを見て躊躇っていました。それでも購入したのは、完全にエロ目的です。

期待通り、エロパートはエロかった！
ただ、、、本当に予想外に、攻めと受けの過去話に引き込まれ、最終話を読む頃には号泣してしまっていました。
特に、諒くんの「…期待、したくない」の涙。
切なくて可哀想で、愛おしくて。
そしてようやく2人...続きを読むが結ばれた時には、心から「よかった」と思いました。

モブにヤられてしまう部分は無くてもよかった…というレビューも見ましたが。
私には、あれは必要な描写だったと思います。
あれがあったからこそ、「自分は男が好きなのではなく、赤西が好きなんだ」と気づけたのだし、諒くんの「致命的だ」のモノローグは、諒くん自身の恋慕・諦念・絶望を上手く表した素晴らしい表現だったと思います。
(他にも、要所要所でぐっと胸に刺さるフレーズが描かれていて、この作者さんは表現力が素晴らしい方なんだなと思いました)

長々とレビューを書いてしまい、すみません。
ですが、「クズとかモブ女とか苦手」と以前の私のように敬遠しているだろう方々へ向けて……是非ともこの名作をオススメしたく。
色々と書かせて頂きました。

諒くん、赤西くん、どちらもちょっと歪でちょっと不器用で、でも本当は愛に飢えた、切なく可愛らしい2人でした。
これからも2人が幸せでありますように。

多くのことを考えさせられました

Twitterで流れてきた「ナガサレール・イエタテール」の宣伝から、ふとこちらの本の方を読んでみたくなって購入しました。
現在、私は30代。
まだ介護に携わる年齢ではありませんが、そんな私と同じくらいの年代のニコさん目線で描かれていたため、非常に共感しやすく読みやすかったです。

テーマはアルツハイマー型認知症。
昨年、この病気を題材にしたドラマにハマったこともあり、興味を惹かれて読んでみたのですが…。本当に、読んでいるだけで胸が痛くなりました。
また、ニコさんや母ルさん側の視点で見てみると、お婆ちゃんに心底腹が立つシーンもありました。
「病気だから仕方ない」…そうはわかっていても、人間なのだ...続きを読むから腹が立ったり失望したりすることは避けられないと思います。母ルさんとニコさんの頑張りに頭が下がると同時に、「私の母がこうなったらどうしよう」「もしくは、私自身がこうなったらどうしよう」と、非常に多くのことを考えさせられました。
とても面白く、勉強になる一冊でした。
読んでよかったです。