【感想・ネタバレ】カラハリが呼んでいるのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ザリガニの鳴くところの著者夫婦、実際に育った湿地のリアル。
すごく綺麗で儚くて美しくて生々しかった。
写真集ぽいところもあり。

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2023年11月02日

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ネタバレ

ザリガニが泣くところの筆者とそのパートナー マークによるカラハリ砂漠での野生生物(ライオン、ハイエナ、ジャッカルなどの)観察ノンフィクション。
 動物のことだけでなく、野外調査に付随する様々な問題、文明化の問題、調査にかかる費用をどう捻出するか、また野生生物をどのように保護するべきかなど、様々なことが語られる。たった二人で文明と隔絶した世界で、乾季に耐え、野火に耐え、何度も命の危険を感じながら、それでも野生生物を観察し、記録し、感動し、怒り、当惑しそして記憶するという類まれないエッセイになっている。
 人類の営みとは別に地球上の生物が進化してきたことをまざまざと感じることができる本。
 万人におすすめ。

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2022年04月25日

Posted by ブクログ

今年のベスト3に入る一冊。
若き動物生態学者夫婦が、カラハリ砂漠の動物たちを追って過ごした7年にも亘る日々の記録。分厚い本だが、動物が好きなら夢中で読めるだろう。
日中50℃にもなる荒野で熱中症と闘いながら、アナログな機器と身体を使って動物を探し、書いて記録し、来るかわからない補助金を待つ。でも好きなことをやる人たちってなんでこんなに幸せそうなんだろう。
そしてまた、野生の動物が垣間見せてくれる、自然のバランスの凄さ。王者ライオンとの絆、悪者イメージの強いハイエナの驚くべき社会的行動、妻になつく小鳥たち。飢えの最中にあってもコロニーの幼獣に餌を運ぶ雄ハイエナの行為を「運ぶ者が自分の血を絶やさないためにおこなう投資にすぎない」と説明しているが、利他的な愛情によるものと著者が見ていることは明らかで、胸を打つ。
共著であり、夫側のダイナミックな筆致も楽しいが、妻側の丁寧な描写は、この人がのちに『ザリガニの鳴くところ』をものすディーリア・オーエンズであることを考えると超納得だ。
すでにこのとき、旱魃と乱開発でふたりが守ってきたキャンプの地はだんだんズタズタになっていく。冒頭の、獲物を追って疾走するチーターが人の作った柵に激突死する場面から心を裂かれる思いだが、これは70年代の記録であり、すでに描かれた自然も動物も失われて久しいのだろうが、今からでもできることがあるならば、何かしなくてはと強く考えたのでした。

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2021年12月13日

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素晴らしかった。
「ザリガニの鳴くところ」がとても良かったので、その著者が書いた本と知り購入。「ザリガニ〜」の原点はここだったのかと納得した。

ボツワナのカラハリ砂漠での7年間にわたるフィールドワークの記録。と一言で言ってしまうには勿体ないほど壮大で、文明にまみれた今いる世界が本当に同じ地球なのか?と錯覚する感覚に陥いる。ライオンやカッショクハイエナの生態、著者との信頼関係、カラハリ砂漠の気候や生態系、とても深く考えさせられる。そして、よく著者は生きてたな…とも笑。

コロナ禍でどこにも旅行に行けない中、広大なカラハリ砂漠にトリップできて没入できる本だった。

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2021年09月18日

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ネタバレ

ノンフィクションの冒険譚。
個人的にはやはり、ボーンズが好きだった。
骨を折るほどの怪我をして疲弊しきっているボーンズに簡易治療を施し、計2、3体ほどの餌も与え、その餌もあまり近くに置くと警戒されるので少し離れたところに置かざるおえないが、そこから自らの陣地の木陰までボーンズが運ぶ上で、傷が開くのではないかとドキドキしながら見守る様。そこから無事回復し、耳にオレンジのタグが付けられ、しばらく見かけなかったと思えば再会できたり、とてもドラマチックだった。
挙句、最後はこれらの話を聞いて感動した人間により知らぬ間に殺されていた。ドラマチック。

他、集団で子育てする様や、我が子を見捨てる者もいたり、オーエンズらが助けてやろうかとやきもきするも結局死んでしまった子供、現地で言葉の通じない助手を雇い、彼が飛行機に乗ったりライオンに触れたりして人間らしい反応を示す様、などなど、ドキュメンタリードラマを見ているようで、長すぎたが面白かった。

ちなみに、ザリガニの鳴くところは未読。
著者のディーリア・オーエンズ氏はカラハリでは20代、ザリガニでは70代での執筆らしい。年月と共に、カラハリ時代がどう影響してくるか、どんな話か、これから読むのが楽しみだ。

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

本というより文献。オーエンズ夫妻が行ってきたカラハリ砂漠でのフィールドワークの記録。ザリガニの鳴くところから派生して読んだが、まさに原点。命懸けの研究結果を読ませてもらった。ここまで素晴らしい研究をされていた方だったとは。だからこそ書けた作品であったと納得。長いのでこの手の内容に興味がないとなかなか読み進めるのは大変なのが正直なところだが、目の前でカラハリ砂漠を見ているような気分になれる。

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2023年01月04日

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ネタバレ

学術書しかほとんど読まない中、小説というか、体験記?みたいなこの本に触れてみた。
何というか、強い憧れや尊敬をただただ感じた。ものを振り払い、全てを捨てて、愛する人と二人、大自然に囲まれながら研究をする。難しくて、その分美しい。いやぁ。すごいですね。この二人は。

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2022年04月23日

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