【感想・ネタバレ】チェスナットマンのレビュー

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Posted by ブクログ

文庫本でこの厚さの本を久しぶりに手にしましたよ。
上下巻が多い中、1冊に収めているのもいい!

最後まで一気に読んでしまいました。

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2023年05月04日

Posted by ブクログ

衝撃的な面白さ。
ページをめくる手が止まらないし、止めたくない。
でも終わって欲しくない。
永遠に読んでいたいと思える、そんな作品だった。

何回でも読めそう。
2回目の方が面白い説さえある!(興奮しすぎw

1日も早く2冊、3冊と出して欲しい。
トゥリーンシリーズじゃなくてもいいから。

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2022年11月24日

Posted by ブクログ

最後まで犯人がわからなかったし人物が多くて。。
でも面白かった。犯行動機の設定さえもう少し考えてあるとよりおもしろろかったのかな。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

正統的な北欧ミステリーの系譜に連なる作品ながら、章だてが短いせいかとても読みやすかった。醜惨な事件であるが後味は良い。

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2021年09月15日

Posted by ブクログ

コペンハーゲンで若い母親を狙った凄惨な連続殺人事件が発生。
被害者は身体の一部を生きたまま切断され、現場には栗で作った小さな人形“チェスナットマン"が残されていた。
人形に付着していた指紋が1年前に誘拐、殺害された少女のものと知った重大犯罪課の刑事トゥリーンとヘスは、服役中の犯人と少女の母親である政治家の周辺を調べ始めるが、捜査が混迷を極めるなか新たな殺人が起き――。

デンマーク発、新たな警察小説の登場。抜群のリーダビリティー。エグい、情け容赦ない描写には辟易させられるが、それでも星五つ。

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2021年09月05日

Posted by ブクログ

冒頭から引き込む力が強くてそれがラストまで緩むことなく進む。連続殺人とそのなかに隠されたもの。現場に置かれる栗人形(チェスナットマン)の意味。不気味さと恐怖、先の見えない不安。見えてこない犯人と警察との戦いの面白さ。緊迫感のあるシーンの連続の終盤。700ページ近くあるけれど長さを感じさせないくらい一気に読める。

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2021年08月05日

Posted by ブクログ

 フランスで一番売れている作家と言われるベルナール・ミニエを想起させるサイコなサイコなエンタメ作家が、デンマークに新たに登場した。今回はおそらく北欧小説界においてもエポック的大作。デンマークと言えば、ぼくも大ファンである『特捜部Q』のシリーズを第一に思い浮かべるが、本作は当然ながら別の個性による味わい。新たな大物が誕生した感が強い。

 サイコ&スプラッタ&アクション、さらにフーダニット+ホワイダニットといった、謎に謎が積み重ねられてゆく分厚い材料いっぱいのクロスオーバー。重厚なエンタメ作品なのである。前述したベルナール・ミニエ作品の事件現場も凄絶でエモーショナルでインパクト抜群なのだが、本書はそれに劣らぬか上回るものがある。

 物語はある時ある場所で、一家が惨殺されている現場に、老警官が到着するシーンから始まる。そこで一度目の「背筋に来る」恐怖の世界の開幕とあいなる。

 チェスナットマンとは、惨殺現場に残される小さな栗人形のことである。惨殺に使われる武器は主に斧。<背筋に来るミステリー!>、という本作のキャッチフレーズは、ページを開くなり何度も味わうことができてしまう。

 かといってサイコ一辺倒でもなく、刑事アクションとしても実に味わい深い物語である。とりわけ珍しいのは、インターポールを承継したユーロポールという国際警察機構と地元警察との組織間軋轢と、これに絡んだ二人の主役捜査官の距離感と不安定感というところに、登場人物たちの個性を見せて、ヒューマンな読みごたえをも感じさせられる。

 かたやユーロポールに憧れ、赴任の日取りもほぼ決まっている出来のいい女刑事ナイア・トゥーリン。かたやユーロポールではたびたび各国で問題を起こし、ついに罰として地元警察での捜査協力を一時的に課せられてしまった一匹狼の変人刑事マーク・ヘス。主人公が入れ替わりながら、どちらも個性的で、どちらも私的な問題を追求しつつ、本筋の物語に絡めてゆく。その味わいは両者個性的ゆえに大変強烈である。

 1989年の事件、そして現在の連続殺人事件、一年前の女性政治家の長女殺人事件。各方向から語られる暴力と残虐の系譜を見せられる読者としては、一体どれだけの数の殺人を追いかけるミステリーなのか? と戸惑われる方も多いのではないだろうか。

 長大な力作な上、ミステリの底も深く、扱われている現代的な社会問題、家族の問題、社会による救済システムやその破綻と罪の問題、等々、北欧小説ならではの社会告発に満ちた批判精神の堆積の上に、エンタメ性をしっかりと乗せている。刑事たちの怒りや、関係者たちの恐怖や、起こってしまう犯罪の残忍性がそれらの主題をしっかり強調もしている。

 本年度バリー賞最優秀新人賞受賞作品、他に数多くの評価を受けつつある作家であり作品であるとのこと。翻訳ミステリファンであれば、これを読み逃す手はまずあるまい。とても新人とは思えないストーリーテリングや場面展開の構成の妙をこの作者は見せてくれるが、実はその正体は、既に有名ドラマ映画での脚本演出などの華々しい経歴に彩られている方なのであった。小説分野にこういう凄腕の人が転出してくると、本好きとしては武者震いしたくなるほど嬉しい限り。

 次作が待たれてならない作家である。是非とも主人公刑事たち二人には、次作以降で再会したい。とりわけ偏屈で風変わりな一匹狼刑事ヘスには、どなたであれ他の物語で必ずや再会したくなるだろう。

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

ゲラ本当選いただいて読むことができました。
読みやすく、スリリングでスピーディー!あっという間に読んでしまいました。「冒頭から驚愕」という紹介で、そんなまさか・・・と思っていたらビックリします。もちろんラストは超衝撃です!普通のミステリーに飽きた方にオススメ。

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

最後に畳みかけるような盛り上がりがあり、スピード感もあって読み応えのある作品。元々の作者のスタイルなのか翻訳の関係なのか分からないけど、文体が短文&現在進行形で進んでいくのが特徴。(最初の頃はこの文体に少し疲れてしまったのだが、後半は展開が面白くなったのもあってそこまで気にならなかった。)

この手の作品のヒロインは、大概、「美人で有能でタフだけど、過去に深い傷があり繊細な一面がある」設定が多いのだが、今回は割とサッパリした感じで描かれていて、「弱い部分を犯人に見破られ、そこを攻められて窮地に陥る」的な、ありがちな流れにならないところが好印象だった。最後までしっかり戦ってくれる、真面目で前向きでガッツのあるヒロインだった。

個人的には、栗の種類がいくつかある、みたいな話も面白かった。(事件の根幹とは関係ないけど。)普段意識していないことに気づいて世界が広がる瞬間は、やはりいつでも楽しいものだ。

犯人が分かって終わりではなく、「その後」についてもきちんと書いてある点も良い。クライマックス後の余韻を楽しめるし、「人生は続く」ことを明るく示唆してくれる。

もう少し、犯人が本命を狙うまでに至った心境の変化とか、それぞれの事件に対する動機と関わりとかの説明があってもよかったかな、という気はするが、まぁ、そこに重きを置かず、全体の疾走感や高まる緊張感を優先した結果なのだろうから大きな不満はない。

シリーズ化されたらそれはそれでまた楽しめそう。ヘス&トゥリーンのコンビの、チグハグだけど妙に要所要所でフィットする捜査をもう一度読んでみたい。

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2023年03月16日

Posted by ブクログ

読ませる。最小限の人間関係で書きつくしている。が、連続殺人の動機は明確に示されない。海外ものはプロット展開は上手いけれど、動機の一点で穴があるものがあるよね。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デンマークコペンハーゲンを舞台に起こった連続殺人。猟奇的な方法と残されたチェスナットマン。二転三転する捜査と警察内部のパワーバランス。主人公二人の反目からお互いを認め合うところなど非常に面白く一気に最後まで読んだ。

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2022年05月17日

分厚さを感じさせない展開

凄惨な死体の側に栗の人形という、いかにも猟奇的な殺人の意味するものとは。肝心の栗の人形が表紙にあるにもかかわらずピンとこなくて、前半は気分が乗りませんでしたが、冒頭のシーンと繋がってからの加速が凄かったです。そこからはもう眠れなかった~。デビュー作ですが、ドラマの脚本をやってる方なだけあって、飽きさせずに読ませるのが巧いと思いました。短く気になるシーンで区切られたり、これはこうかも?の匂わせ方はとてもドラマっぽかったです。凄惨さを上回る納得の動機がある、スプラッタと情緒の北欧ミステリを堪能できました。

#ドキドキハラハラ

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

面白かったが、場面が目まぐるしく変わり世界観に引き込まれそうになったのに、急にブレーキを掛けられてしまうので、その都度ページを捲る手が止まる。
海外ドラマに良くある、手法だが1時間番組だから途中で話が切り替わっても内容を覚えていられるけど、文章しかない小説では、話が途切れて別の話が始まると、前の内容を細かい所を忘れていて、読み直しをしないと話が分からなくなる。
読み返す場所を探すのも一苦労。700頁近い大作なので読みづらかった。
ここの所、読む本が小説として読むよりドラマや映画として観た方が面白いと思うものばかりだ。
内容は、とても面白いだけに読みにくいのは致命的な欠陥だと思う。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

約700ページ。とにかく分厚い。
ただし章が細かく、どんどん展開していくため、サクサク読み進められる。
特に、中盤以降はページを捲る手が止まらない。
正直、犯人については全く予想できなかった。
次回作もありそう。

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2021年11月04日

Posted by ブクログ

始めは登場人物が多く、事件との関わりが難しくてなかなか読み進めなかった。が半分350ページ超えた辺りから断然話のスピードが増した。
兎に角、映像化が冴える作品と思った。

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2021年10月30日

Posted by ブクログ

テンポが良く飽きさせない展開で、分厚い割にあっという間に読めた。
作者がキリングの脚本家と知って納得。
事件そのものやストーリー展開は申し分ない面白さだが、個人的にはトゥリーンやヘスの抱えている背景や人物描写がもうちょっと欲しかった。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

前半は登場人物の名前を把握するのに一苦労。結局、半分から一気読み。序盤から人がバタバタ死んでいき次々と怪しい人が現れ引き込まれた。いい意味で今まで読んだ北欧ミステリとは違うかも。楽しかったので星4。ボリュームあるので英訳だと3週間くらいかかったかもな。

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2021年08月23日

Posted by ブクログ

面白い
短い章で繋がれる、リアルタイムで疾走感のある文体だと思ったら、KILLINGの脚本家だそう。 Netflixでドラマ化もされている。
ラストが素敵

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

犯人は意外な人物でしたが、その素地がうーーん、って感じ。国内作品もこうしたものはありますが、海外作品においては結構、背景や生い立ちが似通ってて、それで頭おかしくなりました的な。ホワイダニットの部分が浅いと感じます。単に合わないんでしょう。謎を解き明かす気持ちより残虐な部分の印象が強く残りました。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

2、3ページずつ場面転換するので、短文に集中するのが苦手なわたしは読み進めるのにやや苦労した。せめて10ページくらいずつにしてほしい。
そしてもうちょっと人物描写がほしい。
事件は面白いけれど結末も「そうなんだ」と思うだけで、こみあげてくるどきどきはなかった。刑事さんに何か惹かれる個性があったらな〜。脚の悪いベガが1番興味深い登場人物だった。
ストーリーや雰囲気は大好きなのでもうすこしシンプルにして映画化されたらぜひ観たい。ドラマだと疲れそう。

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2022年06月07日

Posted by ブクログ

ザッツ北欧ノワール!スタートからハラハラドキドキが続き終始緊迫した雰囲気を楽しめる作品!

テレビやったらここでCMにいくんやろうな〜っていう感じの場面の連発!でも小説はすぐに続き
が読めてしまうCM無しのNetflixスタイルやから
どんどん読み進めてしまった!

海外作品あるあるなんやろうけど初めの方は読み慣れない名前やから名前の雰囲気似てる人を途中で間違えて読んでしまいぶっ飛んだ内容になってきてあれ?間違えてるみたいなことはあったけど
世界が頭に馴染んできたらめちゃくちゃ面白くなってきた!

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2022年01月12日

Posted by ブクログ

分厚い割に、さくさくストーリーが進むので、ページめくりが早い。
何人も殺しているのに、野放しでいたんがすごいわ。

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

デンマーク人の名前は本当に覚えられない。
男か女なのかもわからないので読むのに苦労した。
犯人は意外性大だが、すこし反則気味じゃないか?

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2021年11月14日

Posted by ブクログ

本編680頁、ガッツリ読ませる北欧発の社会派エンタメ警察ミステリー。著者は本国デンマークで歴代最高視聴率を叩き出したTVドラマの脚本家らしく、構成力は確かにズバ抜けている。その反面、筋運びと犯人はやや定石的で、終盤の展開も尻窄みだが、デビュー作とは思えない卓越した筆力だ。周囲に対して威圧的な主人公トゥリーンは好きになれなかったが、人間味に溢れる相棒ヘスのキャラクターは実に魅力的。安直なロマンスに発展しない小粋な幕引きも実に良い塩梅。事の発端となった<嘘>について作中で言及しないのは消化不良なんですがね…。

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2021年08月29日

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