【感想・ネタバレ】きみは本当に僕の天使なのか ２のレビュー

しめさば / 緜

[てぃーも · ★★★★☆]

夢の実現を目指して邁進した者、その夢を一緒に見た筈なのに逃げ出した者、その夢の実現を後押ししつつ自らの運命を託した者、硝子の向こうの世界の夢として見る事で精神的安定を得ていた者、その夢を高い位置から俯瞰し操る者、その夢に絶望した振りをする者。
なかなか魅力的なキャラが形作られてきていたのに、ストーリーは少し陳腐な感が否めないところが…。
それでも、最後まで読ませてしまう文章表現力は流石と言った処でしょうか。

あとがきで「とんでもないスケジュール」と記されていましたが、その影響なのか校正の見逃しと思われる箇所が数箇所…、読んでて気持ちが上がってきたタイミングで現れるので、一寸残念。

最後の最後に瀬在麗は瀬戸内玲って判明したけど、途中で気付かなかったのかな？
この巻の発売から日数が大分経ってしまっているけど、瀬在麗(瀬戸内玲)と沖田優羽とがメインでの続巻の予定でも有ったのだろうか？

[ブクログ · ★★★★☆]

全体的にストーリーの構成がチープで展開が読めてしまっているのが残念。
1巻の面白い設定の魔法が解けて、予定調和的な話になってしまっている。ライブのところの描写もこちらを圧倒するような迫力がなかった。
キャラクターの出来はすごくいいからこれからも期待したい