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Posted by ブクログ
炊事や衣服、4コマ漫画などの気楽な娯楽からも翼賛を染み渡らせる工夫があったことを丁寧に分析。花森安治って朝ドラに出てきてたよね?レベルの知識だったため、本書で彼の才能が翼賛にも大活躍だったと知り驚いた。
確かに、コロナ禍、そして今のロシアのウクライナへの一方的な攻撃がある現在、憲法改正、”新しい生活様式”など、またファシズムを下が上に求めてしまっている気配を感じる。束ねられないように注意だ。
Posted by ブクログ
あとがきの最後に
ー戦争はかつて「日常」や「生活」の顔をしてやって来たのである
この一言は 今のこのコロナ禍であるからこそ
真に迫ってくる
何もしらないことは罪である
そんな今だからこそ
自分の耳で聴いて
自分の目で見て
自分の頭で考えて
自分の言葉で語ること
の 当り前さ、大切さを
改めて思う
Posted by ブクログ
朝日新聞の書評欄で知って、面白そうだなと思って読んでみた。
コロナ禍の「新しい生活様式」が、1940年第二次近衛内閣における新体制下の「生活」と類似していることに対する危惧を記した書。
正直、そんなことは思ってもみなかった。
花森安治、太宰治、長谷川町子、林芙美子。そんな人達が翼賛体制に協力していた。著者は花森安治に特に厳しい。
生活の中の、自発的なファシズムへの協力を生み出したのは「女文字」で書かれたプロパガンダ。一見そうとは見えない柔らかな表現、生活に根ざした対象も戦時体制を支える礎となる。
組体操など、体育の授業や体育教師への嫌悪感は、僕なりの正鵠を得た認識だった。
こんまり的ミニマリズムも戦時下の精神が大元だったというのも面白かった。