【感想・ネタバレ】女が死ぬのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

凄く良かった。小説というか一冊のアートみたいな短編集。最後に著者のひと言解説が付いているのも面白い。
日々感じる違和感を直接主張するんじゃなく、こうやって芸術として伝えることができるんだと、ハッとした気分。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

楽しかった。面白かった、よりも、楽しかった、が私にはぴったりの読書時間だった。好きなのたくさんあるのでひとつひとつは語れないけど本当にたくさん好き。やっぱり私短編とかショートショート大好き。
持続可能な魂の利用、今度読む(メモ)あと神は馬鹿だ。間違いない。

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2023年07月03日

Posted by ブクログ

短編のオムニバス
女が死ぬってタイトルの短編が一番良かった。全体を通して面白かった。
世の中のフェミ的にあれ?ってどうなの?モヤァっとするものを痛快に切っていってくれたように思う
そして猫は正義なのです

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2022年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

確かに黒波以外の綾波ってこうだ…という第一話から心を掴まれました。自由な短編集、どれも面白かったです。
猫を讃える2篇や、「バードストライク!」みたいになにこれフフッ…となるのも好き。
「武器庫に眠るきみに」はいつ読んでも怖いと思いますが今読むととても怖い。
ベティ・デイヴィスさん検索しました。AKIRAのキヨコ演じさせたかった気持ちもなんとなくわかりました。
松田青子さん読みたいと思っていてようやく読みました。楽しいだけではありませんが楽しかった。他の本も読みます。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

面白かった!
あっけらかんとした物言いが楽しい。表題になっている「女が死ぬ」はやっぱりよくて、「ペニスにしろヴァギナにしろ、あんな変な形のもの、グロテスクでしかないし、そう認めて何が悪いの。だいたいさ、自分の体にグロテスクな場所があってもいいじゃない。(中略)それで、お互い、変なものがついてるな、って、それで良くない?」の台詞が納得できすぎて楽しい。
あと「We Can’t Do It!」が、男を立てるとか三歩下がるとかの女性が自分を下に見せる仕草について「わたしたちはできない! したくないことはできない! 馬鹿馬鹿しいから!」って勢いよく言ってるんだけどこれも最高で、時々読み返したいなと思った。

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2022年08月21日

Posted by ブクログ

「男性ならではの感性」が印象的。
読んでて違和感というかなにか気持ち悪い。
男性的、男性にとって、男性の権利。
これが現実では、全て「女性」に変わるからだ。女性的、女性にとって、女性の権利。このことに違和感を感じず生活していることが気持ち悪い。
なんで男性だと違和感があって、女性だと違和感を感じないのか。あ〜気持ち悪い。くそくらえ。

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

こんなユーモアに溢れたフェミニズム小説をずっと読みたかったのです。
基本的にポップでいきいきとした文体で、とても読みやすかったです。新鮮な視点で展開する作品やユーモアに振り切った作品、少し不思議な作品や痛快なフェミニズムが光る作品。発想の自由さに感動しました。
仕事の休憩や憂鬱な通勤時に、ストレスなく、少しずつ読めたことが嬉しかったです。
裏表紙の「一話読むたび心の曇りが磨かれる」という言葉に偽りなしです。

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2022年04月10日

Posted by ブクログ

おもしろい読書体験だった!
最後の著者自らのひとこと解説で、松田青子さん好き…もっと作品を読もうと心に誓う。
女性としてのつらさがあるなら、男性としてのつらさもあるはず。どっちも立場やら役割をふりかざさないで素直にしんどいわって言えるといいけれど

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

「少年」最後の一言がきいてる。
「男性ならではの感性」
めためた面白い。
「ボンド」『でもしょうもない奴だったら絶対やんねー。』最高だな。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

天才がいた。
このひとの本、全部読みたい。

「モヤ対談」に出てきて知った本。
むちゃくちゃ面白かった。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

帯には「女らしさが、全部だるい。」と書いてありますが、そんな気持ちがこの作品を読んですーっと晴れました。
ショートショート。って面白い!奥深い!

お気に入りの一文。
「この世には、何かで気を散らさないと、やっていられないことがある。」(「みつあみ」より)

特に印象に残った話。
「少年という名前のメカ」
「あなたの好きな少女が嫌い」
「お金」
「You Are Not What You Eat」
「ハワイ」
「男性ならではの感性」
「週末のはじまり」
「リップバームの湖」

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

ショートで読みやすい。

全てに共感という感じではなく
どれか刺さるものがある。という感じ。

男性ならではの感性が個人的には好きだった。

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

かなり好きでした。
タイトルに「女」とありますが、フェミニズム的な話ばかりではなく、社会風刺的なものがあったりと彩りも豊か。

ショートショートで読みやすいのも良き。

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2023年11月07日

Posted by ブクログ

サクサク読める短編たちだが、心には引っ掛かりまくる。共感度はまちまち。「男性ならではの感性」が可笑しかった。岸田首相が、女性閣僚に"女性ならではの感性"を期待する発言が批判を呼んだのが記憶に新しく、それを男性に置き換えるとモヤモヤもありつつ、女性に限定した物言いが改めて偏ったものであることがあらわになる。そんな世にしれっと居座る常識的なものを、おかしくないか?と疑わせてくれる一冊。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

星新一のショートショートのような、森絵都さんの「できない相談」のような、ピリッと辛いアクセントの効いた短編集。とても面白かった。
「男性ならではの視点」が特別キレがあって笑ってしまったが、後書き?を読んでさらに笑った。
ヴィクトリアの秘密が1番好き。話さなかったら隠してて、秘密なのか。そうじゃないよなあ。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

もっと真面目なフェミニズム的なやつだったらどうしようと思っていたが、違ってよかった。
「ボンド」が最高。Qが好きな人の気持ちもわかる。

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

五十三の掌篇集
全体的な傾向としてフェミニズムやミサンドリーものが多い印象を受ける

面白かったり、色々と気になったのは以下
・少年と言う名前のメカ
・ボンド
・女が死ぬ
・ハワイ 断捨離で捨てられた物達の天国
・この国で一番清らかな女
・ミソジニー解体ショー
・男性ならではの感性


・少年と言う名前のメカ
物語の定番の主人公の周囲で、心身が傷ついた人たちのフォロー
序盤の老夫婦のあたりは笑っていられたけど、後半のあたりはちょっと苦い思いを感じる


・ボンド
とある共通点の女性たちの集い
シリーズ化したゲストヒロインものは似たようなものになりがち
島耕作もこれに近いものがある

でも、「男はつらいよ」だと、様々な女優さんが毎回とっかえひっかえ出てくるけど、寅さんは結局振られてまた足袋にという展開なのでちょっと違う


・女が死ぬ
表題作だけあってクオリティが高い
物語の定番展開への疑問
言われてみると、余命ものは大抵女が死ぬw
その他、何故か女性があれこれする展開が定番で、男女逆パターンは少ないのに気付かされる

でも、この書き出しにしてはオチがちょっと私にははまらなかった
もっとナンセンス系のオチでも良かった気がする


・ハワイ 断捨離で捨てられた物達の天国
消費社会への警鐘なのか?


・この国で一番清らかな女
穢を知らない女性を娶りたい王族の話
オチは予想できたけど面白い


・ミソジニー解体ショー
もう完全にミサンドリーじゃん、これ


・男性ならではの感性
職業名の前に女とか女流とか女性という冠をつけることに関して、男の場合はつけないとよくフェミニストが主張しますよね
そんな普段何気なく受け入れている表現の男女を逆にした場合の違和感
こうしてあからさまな文章として読むとおかしい事がよくわかる



そんなフェミを感じさせる作が多い中、所々に挿し込まれる猫好き要素がたまらん


あと、最後に載っている執筆背景を読むと、それぞれの作の印象もまた変わる
この作家さんは今の世の中では生きにくい人なのだろうなぁと思ってしまう
でも、そんな事をきっかけに作品に昇華できる能力はすごい

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

表紙が我喜屋位瑳務さんのイラストだ!となり購入

はじめの話、少年という名前のメカから
ぐーーーっと惹き込まれ
あっという間に読んでしまった一冊

ポップな感じもありつつ
固定概念をボロボロと叩き壊してもらえる感覚

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2022年08月15日

Posted by ブクログ

喉に刺さった魚の小骨のような、歯に挟まってなかなか取れない白ごまのような。
「それは誰のためなの?」と問いかけたくなるような昨今のジェンダー論に対する違和感を上手に言語化してくれた気がした。
ちょっとスッキリしたけど、この本を男性が読んだらどう感じるんだろう。
特に表題作の『女が死ぬ』と、『あなたの好きな少女が嫌い』『男性ならではの感性』は聞いてみたいな。

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2022年08月04日

Posted by ブクログ

「あなたが好きな少女が嫌い」
男社会で生きてると、どうしても気に入られようとヘラヘラして、ニコニコして、心のどこかでは女性として強くいたいと思うけど、社会でうまく生きていくにはそういう女でいないほうがうまくいく。でも、強い女でいることと、ニコニコヘラヘラすることが矛盾してるわけじゃないよね。男性だって愛想がいい方が好かれるし。ただ、愛想がない男性と愛想がない女性、もともとどっちもそういう性格だったとしても、男性ならそういうヤツなんだよって受け入れられるけど、女性だとアイツは無愛想だからな!って悪いことみたいに言われちゃうよね。うまく言葉にできないなー、こういうちょっとした違和感って言われた人だけにしか感じることができないんだよね。とにかく、世の中の理想像っていうのが男性にも女性にもあって、でもそんなのもっと無くなっていけばいいのになって思う。

「男性ならではの感性」
ふだんは気にもしない、「女性目線で」「女性ならではの」という言葉、男性に変わるだけでとてつもない違和感を感じてしまう。男尊女卑がひどかった元彼に読ませて感想きいてみたかったな〜。偉いおじさんとかにも読ませて感想きいてみたい。

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2022年07月15日

Posted by ブクログ

「あなたの好きな少女が嫌い」「ボンド」など、クソみたいな現実に中指を立てて、フィクションの中で自由を謳歌する女達がとても良かった。
掌編集なので、思い立った時に読めて旅行のお供にぴったりでした。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性なら、フッと笑ってしまったり、スカっとしたり、よくぞ描いてくれた、と思うことが散りばめられている。けれど、これを男性が読んだとき、どんな風に思うのだろうか。
反発するのだろうか。女の嫌な面を見てしまったと思うのだろうか。それとも、そもそも何が問題なのか分からないのだろうか・・・せめて女が何を言いたいのかには気づいて欲しい。反感を持ったとしても、きっといつもニコニコしているアナタのそばの女性たちもこんな風に思っている人が沢山いるのだと言うことには気づいて欲しい。
以下おもいきり抜粋(ネタバレ)です。

ーボンドー(これは男性にはお薦めできない苦笑)
「ねえねえ、そんなにいいの、ボンドって?」
「うーん」「まさか、そんなこと聞かれるとは」
「・・・・・正直な話、なんだこんなもんかってわたしは思ったわ」
「でも、まあ、悪くないふりをしたわよ、それはね、だって相手はボンドなんだから」
「あの、やらなくてもいいんですよね?」
「もちろん、そうだけど、でもどうして?」
「いくら何でも、皆簡単にボンドと関係を持ちすぎではないかと思うんです。愛情からならまだしも、油断させる目的で関係を持つ時もあって、でもそういうやり方は古いんじゃないかと。愛情にしても、毎回毎回ボンドも軽くないですか。そろそろわたしたちの美しさを、もっと別の方法で打ち出していくべきじゃないかと思うんです」「わからないけど、一回やっとけって」「いいから、いいから、やっとけって」「そのほうがハクがつくでしょ?」「減るもんじゃないし、やっとけって」
「真面目な話、それはやっぱりやっておいたほうがいいのよ。やらないとね、見てる側も肩透かしをくった気持ちになるし。」

ーあなたの好きな少女が嫌いー(でもこれはお互い様な面もありますよね。女が好きな男像も男性は嫌いかもしれない)
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は細くて、可憐で、はかなげだ。間違っても、がははと笑ったりはしない。
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は弱くて、非力で、不器用だ。困ったやつだなあと、あなたはあなたの好きな少女を庇護してやらねばと言う気持ちにかられる。親でもないのに。
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は、我がままで、自由で、子猫のように移り気だ。また、あなたの好きな少女は、そのような特質を備えつつも、あなたの言うことだけは素直に聞き、あなたの思い通りになる。
あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は、センスが良くて、前途有望で、いろいろ教えがいがある。教えてあげるのはもちろんあなただ。あなたは知識のすべてを総動員して、少女を教育したいと思う。学校の先生でもないのに。
(まだまだ続きます、、、)

ー女が死ぬー
女が死ぬ。プロットを転換させるために死ぬ。話を展開させるために死ぬ。カタルシスを生むために死ぬ。・・
女が死ぬ。彼が悲しむために死ぬ。彼が苦しむために死ぬ。彼が宿命を負うために死ぬ。彼がダークサイドに落ちるために死ぬ。・・・
女が結婚する。話を一段落させるために結婚する。そのままなし崩しでエンディングに持っていくために結婚する。・・・
女が妊娠する。新たなドラマをつくるために妊娠する。新たなキャラクターをつくるために妊娠する。・・・
女が流産する。恋人たちに試練をあたえるために流産する。そう簡単に幸せになっては中だるみするので流産する。・・・
女がレイプされる。彼を怒らせるためにレイプされる。彼の復讐心に火をつけるためにレイプされる。・・・
女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。・・・
我々はそれを見ながら大ききくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日映画館を出る。

ーWe Can't Do It!-
わたしたちはできない!
できないことはできない!
向いていないことはできない!
面白くない話に無理に話を合わせられない!
面白くない話は面白くないから!
自慢話に愛想笑いはできない!
すごいですねと相槌を打てない!
相手の自己顕示欲を満足させることができない!
「男を立てる」ことができない!
「三歩下がる」ことができない!
面倒くさいから!
馬鹿馬鹿しいから!

ーこの国で一番清らかな女ー
ある国に、この国で一番清らかな女と結婚したい王子がいました。処女であることは言うに及ばず、自分以外の男にはどこにも触れられたことがないぐらいの女でなければいけないと王子は思いました。/王子はとうとう思い付きました。科学技術に頼るのです。/王子が作ってもらったのは、一度でも性的に触れられた場所が発光して見える特別な眼鏡でした。/清らかそうに見える若い女たちも必ずどこか光っています。ほうら見たことか。王子は悦に入り、右手で去れと言う合図を出し続けました。/年齢と比例して体の光っている場所も増えましたが、十歳に満たない少女でさえ、どこか光っていることに王子は驚きました。この国の女たちは堕落している。王子は嘆きました。王子は、性的に触れられると言う行為に、強姦や痴漢、性的虐待など、いくつかのバリエーションがあることなど思いつきもしませんでした。仮に知っていたとしても、王子の結論は同じだったでしょう。その女は清らかではない。ただそれだけのことです。

ー男性ならではの感性ー
男性ライターが男性ならではの感性で提案した男性向けの商品は、世間に驚きをもって迎えられた。/
この時流に目をつけた急進的な男流作家たちは、これからは男の時代であると、男性誌で連載しているエッセイで次々と取り上げた。/男性ならではの感性など信用できるかと渋い顔をしていた経営陣も、これには態度を軟化させるしかなく、男性ならではの感性も捨てたものではないというスタンスに徐々に移行していった。/男性ライターの成功は、社会に様々な変化をもたらした。「男性の感性的にはどう?」「男性ならではなの感性が我々には欠けているのでは?」「ちょっと待ってください。男性の意見も聞きましょう」/講演やトークショーの依頼も舞い込んだ。「男性が書くということ」「男性にとってキャリアとは何か」「男性の権利を考える」質疑応答では「男性が働き続けることのできる社会についてお考えをお聞かせください」「男性の理想の職場とは?」「男性の結婚と仕事の両立は可能だと思われますか?」/その後も、男性ライターと男流作家が何をつくり、何を書いても、それは男性性ならではの感性ということになった。男性ならではの感性にまとめられた。なんだかすべてが馬鹿みたい。別々の場所で、別々のタイミングで、男性ライターと男流作家は思った。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

まったく意味分からなかったのも、めっちゃ笑うのも、めっちゃ考えさせられるのも込み込みでジェットコースターみたいな読書体験。

まじで分からないって話があったから星3だけど、刺さるやつは星5すぎた。

みんなの感想見てたら私がよく分からなかった話に共感してる人がいたから、折々で読み返したい。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

初の松田青子さん。せいこさんではなく、あおこさん。短編集。「バルテュスの「街路」への感慨」で、笑い、「水蒸気よ永遠なれ」で、目が点。

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2023年10月04日

Posted by ブクログ

様々な構成や視点の文体が並ぶのが面白くて、章ごとに興味を掻き立てられる。視点は偏っているようにも思えるが、素直な筆者の叫びとして、リズミカルに疾走する文体にのって、こちらに届く。筆者がそれぞれの章を書くことになった経緯を走り書きしたような後書きも、楽しい

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

比喩皮肉が多用されていて、短編集なのに深い。
ジェンダーを風刺したり、日常の出来事に鋭い意見を書いているので、この人は何かに怒ってるのかな?と思いながら読んでいたけど、最後に各話への一言コメントが書かれていて、そこで少しほっこりした。

とにかく面白かった。また別の作品も読んでみたい。にしてもかわいい表紙の割に冷めた文章だなーと思った。

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2023年03月15日

Posted by ブクログ

文庫本の帯で紹介されていた「あなたの好きな少女が嫌い」の文章がカッコよかったので読んでみました。
「あなたの好きな少女が嫌いだ。あなたの好きな少女は細くて、可憐で、儚げだ。」
うん,確かにあなたの嫌いな少女が好きです。

捉え方が少し類型的な気がするけど、シニカルな視点が魅力の掌編集です。
巻末に収録された、著者本人による全53話のひと言解説と照らし合わせながら読むとより面白いです。

いろんな視点をお持ちのようですが、ジェンダー以外の作品は切れ味が劣る事が多い気がするのが残念。

ざっと他の人の感想を見て、誰も褒めてないけど「TOSHIBAメロウ20形18ワット」にいちばん共感しました。僕にも囁いて欲しい。こういう事ってよくあります。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後ろの著者ひと言解説を読みながら
読みすすめると読みやすいかも…


最後の3分の1が面白いが 
中盤は良くわからず胸糞悪くなる

言葉遊びをしているような感覚

若い時代と悲しみがお気に入りです。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

「少年という名前のメカ」の衝撃はなかなかのものだった。少年という最強アイテムを用いたのは慧眼だと思う。「少女」でも「母」でもダメ。「少年」だからこそ、私たちが全面的に受容している価値観がひっくり返る。
気持ちいいほど価値観がグラグラ揺らぐ。もっとひっくり返してくれー!

どんな愛さずにはいられない最強アイテムでも、ダメなところと表裏一体だってこと。やりすぎやヒロイズムがはた迷惑。
だけど、それがなけりゃ面白みもなかろう。
グレーゾーンにこそリアリズムがあるのだな。



「あなたの好きな少女が嫌い」「女が死ぬ」「男性ならではの感性」どれも皮肉が効いて小気味いい。

たくさん短編が収録されていて、玉石混淆ではあった(笑)その緩さもまたいい。

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

自分では選べないような本がほしくて
酔った友人に何か選んでとお願いした

なんとなく目に入った

というので選んでもらった一冊

ショートショートというか
短い題材の文章がいろいろ
あんな発想で、こんな切り口で、不思議な本

巻末についている著者の一言を見ながら
読むのが面白かった

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2022年01月08日

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