【感想・ネタバレ】白墨人形のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 死体を見たがる子どもたち。主人公を助けるミスター・ハローラン。極めつけは、足を引きずりながら斧で襲う殺人者…J・ニコルソン以外の誰の顔が浮かぼうか?
 本作はスティーヴン・キングの大ファン(もしかして、ナンバーワンのファン?)である英国人女性作家のデビュー作にしてキングへのオマージュ作品、ただしホラーよりもミステリ寄り。1986年と2016年の出来事を行ったり来たりしながら斬殺x2、水死x2、自殺x1を経て結末に至る。しかも主要な登場人物全てが悪事に関わり合っていた、というサービス満点の展開。
 筆致も良く(原文と突き合せはしてないが訳文素晴らしいと思う)、章頭の「枕」、章末の「引き」などの手法もデビュー作とは思えないほど的確に用い、読者を飽きさせない。とことん楽しませようとする良質のエンターテインメント作品だ。
 また、これもキング譲りかアンダーステイトメント傾向があり、重要なこと、衝撃的なことをサラリと書く。欧米の作家はこれが上手い。日本の作家(読者も?)は逆にケレンを好むように思うが、センスの良いアンダーステイトメントは読んでいて嬉しくなる。
 キングの熱心な読者であってもなくても一読に値するのでは、と思う。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キングが絶賛するのは当然かと。

楽しゅうございました。ものすごい勢いで一気読みしてしまいましたよ。

これがデビュー作というのに感嘆ですわ。

第三作目まで刊行されているとのこと、早急の翻訳を願います(笑)

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2021年06月07日

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思ったより面白かった印象です。
子供のころと大人になってからで話が交互するのですが、読みやすかったです。
最後の持って行き方は予想がついたけれど、話の回収の仕方は好感が持てました。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

1986年と2016年が交互の章で語られる。恐ろしい殺人事件のあった年と過去を振り返る年。

サスペンス部分は、普通に面白くていい感じに気持ち悪い。

登場人物がみな、親友にも言えない秘密を持っており、自己中心的な部分もあり、そのドロドロしたモノが絡み合い、不条理な事象が積み重なってしまう。

人間の描写が特に面白かった。ろくな人がいないところが好き。

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2023年08月20日

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広げまくった伏線がどんどん回収されていくので凄ええええ!!!!!!って感動してたら最後の最後で底に突き落とされて何!?!?!?!?って混乱しているうちに終わった。
凄かった……。
まさに信頼できない語り手だったけどまさかそんなオチある!?!?
そりゃキング先生絶賛するわ!!!!!!

マジで皆んな読んでくれ頼む〜でもマジで最後の最後でギャーーーーーッッッ!!って叫ぶことになるので元気な時で良いよ…………。
これは色々な意味で一生に一度の体験だ……………!!!!!!!!!!

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2023年01月29日

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前半のホラー部分がイマイチだとと思っていたら、
後半の伏線の回収やどんでん返しが見事で、途中で止めらず一気に読んだ

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2022年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

煽り文句に期待をし過ぎて、期待を超えなかったパターン。面白かったし、なるほど、と思うとこもあるにはあったのに、最後にどんなオチがくるか待ち構え過ぎてがっくりしてしまった。

頭部を持ち帰っていたのが主人公であるのは、プロローグと途中の主人公の描写で明らかだし、父の若年性アルツハイマーの話は何度も何度も出てくるので、最終的に主人公にも兆候が出てくるのも予想ができた(とびこえて、ストーリー全部が彼のアルツハイマーからくる妄想か何かのオチかな?とさえ考えていた)ので「え?終わり?衝撃的な展開は??」となった。

郵便受けが郵便穴になることで、アルツハイマーを発症した以外に特別な意味があるのなら読み足りないと思うのですが…どなたか教えてください。
(英文だと、mailboxがmailholeになると思うけど、特別な意味がある???)

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物みんながそれぞれいろんな形で関わっていて悪意がある人もいればない人もいて、なんだかすごい話だ。
いろんなことがありすぎてお腹いっぱいな感じ。
その分エリーサ殺害の真相はかなり霞んでしまった。
チョークの棒人間にあまり意味がなかったのは残念。
それにしても”白墨人形”って違和感すごい。

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2022年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私世代の読書は夢中になったS・キングがTwitterで「出来のいい作品を読みたい?書店のベストセラーチャートを見てもだめだ。新作だから。でも、そのうちきっとランクインする。C・J・チェダーの『白墨人形』だ。私の書くものが好きなら、この本を気にいるはずだ」と発信したという作品、それが本書。

スティーヴン・キング強力推薦!
少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。
最終ページに待ち受けるおそるべき真相。
世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。

あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。

あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。
でも町では悲劇に至る不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちのあいだにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。
そして、あの事件が起きた。あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。

30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。
20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕はかつての友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。

光に満ちた少年時代のノスタルジーと、痛ましい犯罪の悲劇とが交錯し、最終ページに待ち受ける最後の一撃。巨匠キングが自ら「わたしの書くものが好きなら、気に入るはず」と激賞した話題作が文庫で登場。
第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中!

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2022年10月07日

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