【感想・ネタバレ】超動く家にてのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「盤上の敵」と「ヨハネスブルクの天使たち」を読んだことがあって宮内悠介ってガチSFかと思ってたらこんなんも書いてるのね。何となく昔の清水義範っぽさを感じたり。
「トランジスタ技術の圧縮」一発目にコレ、そう言う本なのねと言う方向性伝わる。「世にも奇妙な物語」でやったって聞いたけど、コレ映像化したところで小説で読むのに加わるところあるんかな?
「文学部のこと」変な子が排除されずに何となく受け入れられるとか文学部あるあるかと思って読んでたらどこ行くん?いや、オモロいけど。
「アニマとエーファ」ロシアなり中国なりっぽい革命史小説にロボット作家、要素盛りだくさん。
「エターナル・レガシー」「盤上の敵」があるから囲碁小説と思って構えて読んでたらキレイに外された。
「夜間飛行」飛行機の操縦とかナビとかが実は機械ってのはありがちやけど、そこからクルクルひっくり返してくれて気持ちいい。
「弥生の鯨」これも見た感じの舞台に何を乗せてんの?と言う不思議なシロモノ。
「クローム再襲撃」元ネタがドンピシャで一番分かりやすい。いや、春樹ネタなんてそれこそ掃いて捨てるほどあるし、その山の中で抜けてるかと言うと微妙と言うか、この枠で抜けるってどうしたらええのか分からんのやけど。
「星間野球」この本の中で一番ドタバタSF。星新一とか初期の筒井康隆とか懐かしい感じもありつつ。

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2024年03月10日

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ネタバレ

表題作のバカミスっぷりが振りきっていて素晴らしかった。好みはトランジスタ技術の圧縮、アニマとエーファ、超動く家にて。どの短編も一度読んだら二度と頭からはなれなくなる濃さで著者の新たな一面が知れてよかった。

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2023年05月22日

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いやー楽しい、面白い。

読んでる時はどんな感想書こうかなーとか考えてたんだけど、あとがきと解説を読んだらなんか特に自分が書く事もないかなーとか思えてきてしまった(笑

いやでも本当にあとがきはありがたい。
『クローム再襲撃』の文体がくどいなと思っていたら春樹パロだったのね、とか。
『パン屋再襲撃』も『クローム襲撃』も読んだことないので、そういう意味でもやはりあとがきは大助かりでした。

真面目な作品もあるけれど、ほとんどがおバカな作品。
その振れ幅があっても違和感なくまとまった作品集として読めるのがこの本のすごい所。
大満足の一冊です。

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2022年03月14日

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ネタバレ

・・・とりあえずもぅ、書名がバカバカしいんですが( ̄▽ ̄)
いわゆる「バカSF」を集めた短編集です。鴨は宮内悠介の長編しか読んだことがなく、あの叙情的かつクールな筆致を想起して読むと全く真逆の作品ばかりで驚きました。なぜあのクールな作風の宮内氏が、こんな作品を・・・?という謎は、「あとがき」を読むと解決しますが、実は一番面白かったのはこの「あとがき」であるという(笑)ちなみに、1ページ目の作品梗概もたいがいな出来です(笑)いやー、面白かったー。

いろんなベクトルから「バカ」を追求したSFが納められていますが、そこかしこにハッとするアイディアや叙情性が垣間見えるのが、この作品集の面白いところ。
ほぼ1ページごとに叙述トリックが展開される(ただしほぼどうでも良いレベルのw)表題作「超動く家にて」、古典ミステリ好きにはたまらない「法則」「エラリー・クイーン数」の面白さ/くだらなさも然り、「アニマとエーファ」「弥生の鯨」「ゲーマーズ・ゴースト」のリリカルさと批評性、そして作品を重たくし過ぎないための洒脱さが散りばめられているバランス感覚も然り。頭の良い人間が真剣にバカやったらこんな成果が出るんだな、と納得して読み進められる佳作揃いです。
鴨的に一番びっくりしたのが、「クローム再襲撃」。SF者なら知らないものはいない、サイバーパンク・ムーヴメントの泰斗ウィリアム・ギブスンの代表的短編「クローム襲撃」のパスティーシュなんだろうなぁ。どんな風に変えてるんだろうなぁ・・・と思いつつ読み出したら、ストーリーはなんと、「クローム襲撃」そのまんま。本当にそのまんま。
ただし、文体が村上春樹。
「村上春樹がゴリッゴリのサイバーパンクSFを書いたらこうなる」という、それ以上でもそれ以下でもない作品なんですが、最初の数行を読めば「あー、村上春樹だな」と分かってしまう、まぁハイレベルな仕事ぶり。本文中のどこにも「村上春樹」の言及はないんですけどね。なぜこの作品を書くに至ったのか、その経緯をむしろ鴨は知りたいヽ( ´ー`)ノ

一SF者として、「バカSF」の到達点を見た思いでした。まぁ、「バカSF」に到達点を求める意味があるのか、とも思いますがヽ( ´ー`)ノ
玄人筋にオススメです!本格ミステリ好きにもある意味オススメです!悪くない選択肢だと思います。

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2021年09月16日

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宮内悠介バカSF短編集。(解説より)
いいえて妙だ。
あっと驚く展開だったり、バカだなーっと苦笑したり。
いろんな要素がてんこ盛りでおもしろかった。

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2021年07月20日

購入済み

面白い

宮内さんの作品は、
傑作選などでは読んでいたが、
初めて短編集を読んだ。

バカバカしい作品が多いが、
皆が真面目で、可愛らしい。

最初の「トランジスタ技術の圧縮」が、
タイトルからして意味が分からないが、
読むと、余計分からなくなるが、
バカバカしくて笑える作品だった。

#笑える #ほのぼの

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2021年05月23日

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短編集。全16編。まずタイトルに惹かれた。AIなどSF要素強めだが、雑誌の圧縮競技に始まり、革命あり、カーチェイスあり、日めくり問題あり、なんだそれ?な概念ありで、ジャンルはかなり多彩。表題作は、エラリィという探偵から連想する思い込みを気持ちよく裏切られた。動いている。たしかに超動いている。だが、私はこんな家には滞在できない。住居は少なくとも地面に建ち、出入口があり、回転しないことを条件としたい。

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2021年05月18日

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世にも奇妙な物語で気になったので読んでみた。完全に理解できたのがトラ技と今日泥棒くらいしかなかったし、トラ技すら映像で一回見てたから理解できただけなのかもしれない…なんか全体的に難しく感じた。
でも読み進めていけばわからないなりにグッとくる部分もあったし文学部、アニマとエーファ、エターナルレガシー、エラリー・クイーン数が特に好きだなと思った。
作者の文学やミステリーやAIへの愛情みたいなものを漠然と感じられて良かった。
わからないなりに伝わってくるものがあったし、そこに感慨があったので好きなタイプの小説でした。私が頭良くて尚且つ色んなこと知ってたらもっと楽しめたかもな。
クローム再襲撃が一番入り込めずに終わったけど春樹のパン屋履修したら何かわかったりするのかな…

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2024年01月17日

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 圧倒的巧さで書かれる、異常にクオリティの高い馬鹿作品、大好物です。同筆者の「盤上の夜」とのギャップが凄まじいですね。面白かった……!
 とりあえず表紙ページの「メロスは激怒した」のくだりだけで噴き出し、最後のあらすじも面白く、こういった本に出会うと作品のみならず作者本人まで好きになりますね。
 個人的なお気に入りは、ともに男たちの熱い真剣勝負が描かれる「トランジスタ技術の圧縮」と「星間野球」。こういう本格的に全力で馬鹿をやるお話、大好きです(笑) 「今日泥棒」のテンポのよい掛け合いや、「超動く家にて」のボケツッコミの応酬も最高でした。
 他の作品もそれぞれに独創性が光り、奇想天外さにぶっとんだり、想像が追いつかないながら勢いで読めてしまったりと、一冊で大満足の短編集でした。

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2023年12月23日

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11月にテレビで放映された『世にも奇妙な物語』の『トランジスタ技術の圧縮』が面白かったのでったので、原作を読んでみました。
時は2036年。雑誌『トランジスタ技術』の広告ページを除いて圧縮する競技の最後の大会が開催された。『アイロン派』 (アイロンで背表紙の表紙を溶かして広告ページを取る派)関本のもとで修行した梶原は、『毟り派』(アイロンを使わずむしり取る派)の坂口と対戦する。
もう、しょうもないネタなのに熱く、お約束の「こんな修行、何の役に立つ?」ネタあり、笑いっぱなしでした。

16の短編があり、かぎ括弧で殺人事件が起こる世界など(かぎ括弧職人、山際の存在がいい)、設定が面白いものから、お父さんが楽しみにしている日めくりカレンダーを勝手にめくったのは誰だ、という日常の謎解きまであります。

物語生成人形と少女の友情物語『アニマとエーファ』は、おふざけナシの心温まるお話。
母国語の物語を聞くことの大切さ、物語生成人形が作った創作物は物語を作らせた人を映す鏡であること、など、考えさせられることがいっぱいでした。

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2023年12月22日

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ドラマ化された「トランジスタ技術の圧縮」から入った。設定されたネタに対しての掘り下げやリアルさが面白い。(ドラマは「世にも奇妙な物語」にて。)
他の作品もネタも内容も面白く、小粒ながら1つ1つ面白い短編集になっている。

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2023年11月19日

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SF、ミステリー、などのショート・ショート作品。星新一とは、また違う味があって読みやすかった。個人的に、「法則」「ゲーマーズゴースト」タイトルの超動く家も好みだった。

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2023年07月30日

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バカSFと呼ばれているのか。徹底したくだらなさにニヤニヤした。一話目の「トランジスタ技術の圧縮」でやられた。
他で印象に残ったのは、「文学部のこと」「超動く家にて」「犬か猫か」「かぎ括弧のようなもの」

■トランジスタ技術の圧縮:トラ技といえば、私にとっては読んだことないけどよく見かける雑誌の筆頭。一見薄そうだけど、そんなに広告があるのか。トラ技の広告ページだけを削って薄く保存しようとする勇者たちの物語。アイロン派と毟り派の二大派閥の伝説と栄枯盛衰と対戦バトルが描かれている。こういう訳の分からないバッドノウハウを極めたくなる理系オタクっぽさにニヤニヤしてしまった。

■文学部のこと:内容云々よりも、5行に一回くらいしか句点の無い意図的な文体に著者さんの悪意を感じて、ニヤニヤしてしまった。

■超動く家にて:タイトルと見取り図からお察しの内容ですが、後から後から出てくる情報にニヤニヤしてしまった。

■犬か猫か:犬か猫か、これは大事なこと。たいていのことよりも。

■かぎ括弧のようなもの:バールのようなもの、みたいな話。日本語版だから成立する話。

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2023年06月24日

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宮内悠介は、「盤上の夜」という短編集で初めて知ったのだけれども、大変シリアスなSF短編集でまじめな人なのかと思っていたらこの短編集。
最初から最後まで笑いが止まらなかった。
トランジスタ技術という実在の雑誌をいかに圧縮できるかを競う様を描いた「トランジスタ技術の圧縮」、もうなんて表現したらいいかわからない「超動く家にて」、ウィリアムギブスンの代表作「クローム襲撃」をメタ小説的に村上春樹的にアレンジしてもう何言ってるかわからないけど明らかに村上春樹な「クローム再襲撃」。ほか、本当にくだらない短編ばかり16編を集めている。
この人がすごいのは、発想がくだらないだけではなく、くだらない発想をきちんとこちらに伝える圧倒的な筆力。笑いながら感心してた。
一応SF小説の部類だし、一部元ネタがわからないと「?」ってなるところもあるとは思うけど、それを差し引いてもSFファン以外でも十分楽しめると思う。

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2023年04月18日

Posted by ブクログ

「超動く家にて」(宮内悠介)を読んだ。
面白い。実に面白い。
穂田川洋山とか澤西祐典とかを彷彿させるものから「アメリカン・ブッダ」の柴田勝家を連想させるものまでありとあらゆる感性が詰まっている短篇集。
中でも異色なのが『クローム再襲撃』である。よくぞこれを書いてくださいました。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

く、く、くだらねえええ・・・。と切り捨ててしまうのは惜しすぎる、バカミスおよびバカSFを16編も収めた短編集です。こういう作品ばかり描かれても困るけど、重たい作品ばかりじゃ書くほうも読むほうも精神的にきついだろうし、たまにはいいんじゃないですかね。一本目の「トランジスタ技術の圧縮」やラストを飾る「星間野球」あたりの、しょーもないところに真剣にコストをかけているあたりが結構好きです。ヴァン・ダインの二十則とかシュレディンガーの猫とか、まあ表題作のネタなんかもそうなんだけど、割とマニアックな題材を扱っているので一般人向けには少々敷居が高くなっているのが難点かな。「今日泥棒」や「かぎ括弧のようなもの」なんかはだれでも楽しめると思うけど。しっかしこれだけの多種多様なネタ、よく思いつくなあと感心します。やっぱり宮内さんは天才ですわ。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

最高!
あとがき もいいね
あのシリアスな作品を書く人が!と、まんまと思わされました

クスっと笑えるところが満載で楽しい

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2021年10月07日

Posted by ブクログ

面白いSFミステリ。頭のいい人が真剣に巫山戯る。中表示のところのあらすじではない文章からして楽しい。この定型をここに。後世の人はこれもこの時代の文化(深い意味はまったくないが)だと何かで知るのだろうか。

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2021年08月19日

Posted by ブクログ

超楽しかった!手元に置いて、頭が疲れたときに読み返したい。
やっぱりゲームものの「トラ技」と「星間野球」が好き。
「トラ技」なんて、最初は愉快に感じた設定が、熱い展開を読み進めていくうちにリアルに感じてくる。真剣にふざけてて、いや、ずっと真剣勝負なのかもしれないけど、面白い。
著者あとがきと解説もよかった。物語と著者の背景が知れてうれしい。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

シリアスからユーモラスを通り越して(良い意味で)バカみたいな短編まで、宮内さんの引き出しの多さ、アイディアの多彩さに驚き、そして時に呆れる短編集です。

シリアス路線では「アニマとエーファ」がよかった。少数言語を操って小説を書くロボットを描いた短編。革命や紛争、消えゆく文化への郷愁、数奇な人間たちの運命、小説、そして物語の意味……、ロボットの繊細な語り口と、どこか虚無的な作品の空気感とテーマが何とも言えない余情を残す。『盤上の夜』『ヨハネスブルグの天使たち』など、初期の宮内さんの空気感の強い作品でした。

宮内さんというと、どちらかというと上記したような文学的な雰囲気と、人間の拡張やロボット・アンドロイドを掛け合わせた抒情のあるSFのイメージが自分の中では強いです。
しかし本人のあとがきいわく、そうしたイメージが初期につけられたことにだいぶ苦しんでいたらしく『洒落や冗談の通じないやつだと思われてしまわないだろうか』と深刻に悩み、『くだらない話』を書く必要性に迫られていたそう。

そんなわけで、この『超動く家にて』はどちらかというと、そのくだらなさが印象に残る作品が多かったです。
分厚い雑誌を圧縮する架空競技に人生を懸ける男たちを描いた「トランジスタ技術の圧縮」
競技はよく分からないけど、少年漫画のスポ根物を読んでいるような熱さとお約束を詰め込みつつ、至極真面目に雑誌を圧縮する技術やその大会の歴史を描いているのがシュール。

「文学部のこと」はタイトル詐欺だわ、これ(笑)
自分たちの世界とはまったく違う、文学部のことが延々と語られる短編。文学に対する皮肉もあるのかな。どことなく森見登美彦さんっぽさも感じました。

宇宙ステーションでの野球盤対決を描いた「星間野球」も面白かった。宇宙という舞台を生かした、心理戦あり、イカサマあり、熱さありの野球盤勝負! 自分たちだけのルールを作り、ゲームに興じる様は男子っぽいあほらしさを感じます。「テレビ千鳥」で千鳥が二人だけの企画に興じてるシーンが思い浮かぶ。
そんなあほらしさの中に人生の酸いもかんじさせる。あとがきによると、この「星間野球」をはじめは『盤上の夜』のラストに収録するつもりだったそうですが、もしそうなってたら、宮内さんの作家人生全然違うものになっていた気がする(苦笑)

ミステリ系の短編もいくつか収録されていますが、これも一筋縄でいかないものが多い。
日めくりカレンダーをめくったのは誰か、という日常の謎が描かれる「今日泥棒」は、登場する一家のコメディチックなやり取りが面白い。
駆け落ちしたカップルと二人の二人のヒッチハイカーが何者かに追われる「ゲーマーズ・ゴースト」のドタバタなやり取りがツボにはまりますが、そんなのはまだまだ序の口。

罠、罠、そして罠だらけのまさにバカミスと言うべき表題作「超動く家にて」
ヴァン・ダインの20則が支配する世界での殺人計画を描いた「法則」など、ミステリ好きが悪ノリに悪ノリを重ねたような短編があったかと思いきや、
ついにはかぎ括弧が凶器にまでなってしまう(自分で書いていても訳が分からない……)「かぎ括弧のようなもの」。
架空の都市伝説をwikipedia風に紹介する「エラリークイーン数」など、どれだけ『くだらない話』という強迫観念に縛られていたのか、と宮内さんの心理をおもんばかってしまう……

宮内作品を何冊か読んで、その魅力にハマったならこの『超動く家にて』も読んでもらいたい。さらに宮内作品にはまるか、はたまた理解が遠のいてしまうか。面白さは保証できないけれど。

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

しょうもない(褒め言葉です)物語から、しっとりする物語まで、幅の広い作品が多く楽しめました。ちょっと期待しすぎた感じもありますが。。

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2024年04月01日

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ネタバレ

「超動く家にて」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「クローム再襲撃」「星間野球」が特に印象的です。面白かった。
表題作、「ミステリでは謎解きしようと思わないで読んでいても、先入観持って読んでしまうとこあるんだ…」と改めて思いました。そして誰もいなくなった系だなと思うと全員人間だと思うし(少なくとも3人違う)、そもそも何故マニ車?というところからなので、ツッコんではいけない。楽しみました。
「クローム再襲撃」は「パン屋再襲撃」が未読なので春樹っぽさはわからなかったですが、乾いた感じは受けました。
SFは哀愁漂う世界観があるものが好みなんだな…とわかったのは掘り出し物でした。でもバカSFも好き。
著者のあとがきも、酉島伝法さんの解説も面白かった。
著者の作品は、意識せず何作か読んでいました。「ディレイ・エフェクト」「あとは野となれ大和撫子」…確かに色々書かれてるなぁ。

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

バカSFというジャンルらしいですね。
好みが分かれるとこだと思うんですが、「トランジスタ技術の圧縮」とか「なんでやねん」て声に出るくらいには面白かったです。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

ナンセンスSFが多いが楽しめた。

表題作や、トランジスタ技術の圧縮など、だから?と言われればそれまでの内容を軽い会話の応酬で面白く見せてくれる。
ミステリ作品にありがちな間取り図、いいよね。

長編読んだあとの箸休めとしてオススメ。

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

バカSF系。
『トランジスタ技術の圧縮』
『法則』
『スモーク・オン・ザ・ウオーター』
『星間野球』
が面白かった。

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2021年06月06日

Posted by ブクログ

作者のあとがきによると、基本バカ話・与太を集めた作品集なのだそうだが、案外生真面目な作品も含まれてはいる。作品の出来も、バカ話系のほうがいいように思う。個人的ベストはミステリガジェットを満載して、クローズドサークルを虚仮にする表題作だが、この短編集のへそは「トランジスタ技術の圧縮」だと思う。しょーもないことに変に凝ってしまうことは、プログラマ系の人は誰でもやる。で無駄な労力を注ぎ込んだ、美麗な仕上がりを見た誰かが、これはもう伝統工芸だなとか、これ地区大会やって、夏に全国大会やったらいいんじゃないとか言い出す。それなら甲子園だな、負けたら砂拾うのかよ、いや四年に一度のワールドカップだ、イタリア代表が堅守でさ、この場合の堅守ってなんだよ、てなバカ話をそのまま小説にしちゃった話。ある意味すごい。

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2021年04月21日

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