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Posted by ブクログ
「蓮華生大師」のふりがな「パドマサンバヴァ」をうっかり「バナナマンサンド」と読み間違ったので、館長と老僧の場面がすっかり設楽&日村で脳内変換された。
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イギリス人初のノーベル賞作家の代表作の一つ。児童書の『少年キム』というタイトルの方が有名かも知れない。
主人公のキムはイギリス人ですが、幼少期に両親が亡くなり、英領インドで英国人孤児として暮らしていました。日焼けして現地の言葉を巧みに話し、「みんなの友」と言われるほど周りに溶け込み親しまれていました。
ある日、チベットから「聖なる川」を探しにきた老僧の不思議な話しぶりに感化され、弟子として同行することに。キム自身も亡き父が予言した「緑野の赤い雄牛」を求めて旅立ちます。
と、ここまでが序盤で、ここから後は当時の世相を反映してか、ロシアの南下政策と対峙するイギリスの諜報活動の一翼を担う羽目になる話しが混在してきます。老僧と離れて諜報活動ができるように学校に入れられるあたりですね。そのことは後半に生きて来て、エンディングも上手くまとまっていますが、いかんせん話しが長すぎです。
ただでさえ宗教や人種が入り乱れて語られてグッタリしているのに、あまりコレと言ったことも起こらない中盤でダレてしまいました。幾つか面白い場面もあっただけに、ちょっと残念かな。