【感想・ネタバレ】新・韓国現代史のレビュー

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Posted by ブクログ

【これまで韓国の市民社会は,外国支配や分断,独裁権力といった生活世界の外部からやってくる脅威に身構え,そのことを通してそのアイデンティティを育んできた。だが,もはや韓国社会は,その内的なアイデンティティそのものの深刻な揺らぎや危機に直面している】(文中より引用)

知っているようで知らない韓国の現代史を時系列的にまとめた作品。民主化運動の高まりや急速な経済成長といった国内面に加え,北朝鮮や日本との関係といった外政面についてもコンパクトに詳述した一冊です。著者は,立命館大学の国際関係学部で教授を務める文京洙。

教科書的な記述であることに加え,特に現在に時が近づけば近づくほど著者の韓国内政に対する政治的立ち位置が如実に反映された書きぶりとなっているため,その点は若干認識した上で読み進めた方が良いと思います。他方,それ故に本書の評価が低くなるというものではなく,わかりやすく包括的な記述のおかげもあり,韓国について学びたいと考える方の最初の一歩として十分にオススメできる作りになっていると感じました。

類書も多いですが☆5つ

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2020年04月24日

Posted by ブクログ

 本書では江戸時代の朝鮮通信使から主に日本とどのような関係を結んできたかから始まり、その後脱亜入欧へと加速した日本による植民地支配、第二世界大戦終戦後の米ソによる南北の分割占領、その後の軍事政権から脱却を図るための民主化運動、アジア通貨危機による経済破綻など、朴槿恵大統領政権までの歴史を概観することができる。本書を読むことによって、『K-POP 新感覚のメディア』に書かれていた韓国で共有されているという「恨」(ハン)の感情のルーツの一端を見ることができた気がする。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

かつてないほど混迷する日韓関係を読みほどきたくて、本書を手に取る。
日本が戦後復興、高度経済成長を謳歌していたとき、安定した社会、政治構造をもてない韓国は苦しみ続ける。それは、現在も続く。草の根レベルと指導者レベルの団結、離散の対比になんとも言えない気持ちになる。

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2019年08月31日

Posted by ブクログ

韓国の近現代史。日本の敗戦から解放された朝鮮半島は、しかしながら北からの共産勢と南からの資本主義勢との間で引き裂かれた。双方の勢力で国土は蹂躙され、多くの住民が亡くなった。解放から、朝鮮戦争、李承晩時代、軍事クーデタによる朴時代、光州事件、軍事政権、そして金大中、盧武鉉、李明博、朴槿恵までの期間を描く。日本は朝鮮半島に対して何をなしてきたか。隣国に対して、もっと冷静に向き合わないといけないだろう。

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2018年11月29日

Posted by ブクログ

韓国の歴史がわかりやすくまとめられていて、とても勉強になった。正直なところ、どうして韓国と北朝鮮に分かれているのか、そんな基本的なこともよくわかっていませんでした。韓国と北朝鮮が別々に存在し続けることと、韓国と北朝鮮がひとつの国になること、韓国と北朝鮮の国民にとってはどちらが幸せなのでしょうか。

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2017年08月20日

Posted by ブクログ

湖南が蔑視されたりする遠因に任那、百済があるなんて・・・。韓国も「ひとすじなわ」でくくることはできないのですね。

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2016年02月02日

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