【感想・ネタバレ】ジャックポットのレビュー

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久々の筒井ワールド!大真面目のパロディ!山下洋輔、中村誠一、坂田明、懐かしい名前。
川のほとりで、しんみり。ご冥福をお祈りします。

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2021年11月04日

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襖を開けたら雪崩を起こす押し入れの如きボキャブラリー倉庫を閉店特価セールの構えでPC炎上どこ吹く風と大放出する御大得意の言語スラプスティック。あわあわと巻き込まれ滑落に身を任せながら戯れに周囲の言葉たちを手にとれば韜晦の一皮裏に忍ばせきれぬ悲哀憤り諦観郷愁何やかんやでべっかんこ。

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2021年05月16日

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ネタバレ

筒井ワールド全開の私小説的短編集。

・漸然山脈
・コロキタイマイ
・白笑疑
・ダークナイト・ミッドナイト
・蒙霧升降
・ニューシネマ「バブルの塔」
・レダ
・南蛮狭隘族
・縁側の人
・一九五五年二十歳
・花魁櫛
・ジャックポット
・ダンシングオールナイト
・川のほとり
の14編収録。
最後の「川のほとり」の昨年早世した息子との夢の中での対話小説は感動的だし、中長編でもイケそうな気がしたが、それ以外は小説とは言えないと思いました。
ただ、テーマ(大衆文化、フランス文学、哲学、戦争、ジャズ、演劇、映画、マスコミなど)がしっかりしているものは十分読み応えのある筒井的文化論になっていると思います。
また、筒井さんお得意の言葉遊びも炸裂しているのですが、コロナことわざ以外は空回りしていたような気がして残念です。

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 久々に著者の単行本を購入。
 既発表作の14編が収められてる。フリーな調性なしの音符(言葉)がすごい勢いで畳み掛けられ、あっという間に振り落とされる。とは言え、無調性のなかにチラッと出てくるウィットを見逃したくないし、と言ってもたくさん見逃しているだろうが、そうかと思えばしっかりと「現実」が語られ、聴く(読む)のに大変な労力を要する。ほんと、よくこんな書けるな。
1934年(昭和9年)生まれ、著者は老獪にして、読者は…。

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2021年05月16日

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ネタバレ

最後の章、「川のほとり」がせつなく哀しい。
51歳で一人息子(画家の筒井伸輔氏)を食道がんで亡くした心情を夢に出てきて川のほとりに立つ息子と会話する康隆氏。

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

なんといっても51歳になる一人息子の死と再開を描いた「川のほとり」がしみじみとして良い。86歳の筒井康隆の一人息子で画家として筒井作品の装丁などでも知られる筒井伸輔の死。86歳という年齢にして子供を喪うということがどういうことなのか、想像するのは非常に難しい。しかし、本書を読んで感じたのは、自身の年齢が幾つであろうとも、子供を喪うということの悲しみは変わらないという普遍的な感覚であった。

掌編「川のほとり」は良いとして、一方で他の短編作品に関しては、作品としてのクオリティの部分では不満が残る。ひたすら言葉遊びが続き、内容としては小説の丁をなしておらず、筒井康隆によるこれは日本語ラップである、とでも解釈すれば多少は面白いくらいか。

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2021年03月14日

TOM

購入済み

筒井康隆も衰えてしまった

というのが正直な感想です。私は筒井康隆と村上春樹の著作については殆どの単行本を所有していると思うが、今回は何か嫌な予感がして電子書籍で購入した次第。嫌な予感は残念ながら的中してしまったというしかない。こういう言葉遊びのような小品が短編集の中に1、2編含まれているのであれば箸休めにもなるが、延々と同じような趣向の作品が連なっていると、下手な地口落ちの落語を聞かされているような、あるいは年寄りの自慢話を延々と聞かされているような不快感しかない。「脱走と追跡のサンバ」や「残像に口紅を」のあの天才的な才覚はもう戻って来ないのかと思うと悲しい。仕方の無いことだが。

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2021年04月22日

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