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Posted by ブクログ
哲学的で難しい内容。ただ、問いの本質について考えるいいきっかけになった。
なぜ?なぜ?と繰り返し深掘り続けることで本質に辿り着く、と聞いたことがあるがなぜそれが大切なのかが理解できる本
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筆者の方も予め述べていらっしゃいますが、問いの立て方をハウツーで読みたい方にはあまりおすすめできません。問いの性質や本質が知りたい方は読むべきです。
途中難しいなと感じることもありましたが、丁寧な考察で興味深く読むことができました。
以下、読書メモです。
・「いい問い」とは、本質的な問いのこと。
・他者との会話は、異文化との対話であり、自らを認識する手段となる。
・「考える」とは生きること、生きていること。生きることを考えること、考えるを考えることが「考える」こと
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問いを問う、と言うのは良い考え方だ。なぜその問いなのか、その根拠を考える。
問いとは考えることそのものだ。
根本的な問いを考える。その問いがどこから発生したのか考える。これは非常に有益な示唆に飛んでいる。自分がなぜその問いを発しているのか、個別、歴史的な背景を考える。他人ではなく自分がなぜその問いをはしたのか。
問いを思いついたら、どこからその問いが来たのか考える。時代的背景社会的背景。とにかくその問いについて掘り下げていく。なぜこの問いを考えるのか。
問いは結局のところ自分の中にあり、なにかを感じたり、疑問を感じた際にはそれがどこからきたのか、多角的に考える必要がある。
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問うことについて論理的に考察を深めた一冊。
本書は「「いい問い」とは何か」、「「いい問い」にする方法」、「「いい問い」の見つけ方」の3部構成。「いい問い」とは、物事を根源まで踏まえて考え、考え進めた結果、自分の存在、在り様(本分)まで達することのできるもの。「いい問い」にする方法は、現時点でのアイデアを「これは本質的か?」と自問自答して深掘りし、自分の存在、在り様(本分)に至るまで昇華させること。「いい問い」の見つけ方は、心情的であれ論理的であれ感じた違和感を、自分の考え、思いとの差に思い至り、それが自分の存在、在り様(本分)そのものであるとの認識に至ること。
多忙な社会生活を送る上で、日々降りかかるありとあらゆる事象に対して、須く上記の様な姿勢で臨むことは可能であろうか。少なくとも、私にはできない。ほとんどの事象に対しては表層的に、あるいは筆者のいうハウツー的な手法で已む無くさばきつつも、本来的な問いとはこのようなものである、ということを頭の中で意識しておく努力は必要か・・。いや、日々降りかかるありとあらゆる事象も、「いい問い」を追求するとすべて同根であることに思い至ることができるのだろうか・・。
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話題本だと思い購入しました。本質とは何か?面白い本だとは思いましたが、図示は逆にわかりにくいとも思いました。何かのきっかけにはなる本かもしれない。
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よい問いを持つためにはどうしたらいいか。
本書の課題はこれに尽きる。
「よい問い」とは、本質に迫る問い。
本質に迫る問いとは、根源までさかのぼって考えつくした問いということのようだ。
言い換えると、その問いはなぜ存在するのか、なぜ自分はそれを問うのかを徹底的に考えるということ。
ちなみに、本書では対象と自己は、区別はあるものの、両者は分かちがたく結びついているものと扱われている。
筆者も言っているように、ハウトゥを伝える本ではない。
が、多少の手掛かりは与えられている。
n「問い」は、全体/個別、可視/不可視という二つの軸に、時間軸を導入した三次元的な図式でプロットできるという。
p128~129の図9だ。
問いを磨くためにぶつける問い(問いをぶつけるという意味では戸田山和久さんの『論文を書く教室』のビリヤード法を想起させる)を導く。
過去(歴史性)の軸
・なぜその問いが気になったのか
・その問いを持ったきっかけは
・なぜ(社会に)そのような問いがあるのか
・その問いの時代性、歴史性は何か
現在(社会性)の軸
・その問いは自分にとって本物か
・それは本当の問いか
・類似の問いはないか
・全人類も持ちうる問いか
未来(創造性)の軸
・どうありたいか
・どうなりたいか
・何をしていることになるか
・この世に責任が持てるか
そもそも著者は「問い」は作れるものではなく、そのようにあるもの、そこに巻き込まれてしまうものともいう。
そして、それの解き方については本書の管轄外となる。
私がこの本に興味を持ったのは、自分が中高生の頃から、いわゆる問題意識がなかったことにある。
本書でも、問題の所在に気づくために、「違和感」に敏感になることを説かれている。
で、違和感を持つにはある程度知識も必要かと思い、それなりに知識を得てきた。
ある分野では、ある程度成功したかもしれない。
が、いまだに問題意識は希薄で、「問い」を立てることは苦手なままだ。
本書の考えに沿えば、自分がそのようなあり方をしていること自体を問うていくことはできるのかもしれないが…。
Posted by ブクログ
他の人も書いているけど、哲学的に問いを考えてみた系の内容でした。内容は充実しているものの、問いの「立て方」なのかはよく分からず。ただ、作者もノウハウが知りたいなら他の本を当たれとしつこく警告しているので、良心的です。
時間がある時におすすめ。
Posted by ブクログ
著者も何度も書いているようにハウツーものではなかった。
ロック風に言うと「答えは自分の中にある」ということなのだろうけれども、なんで自分の中にあるのか、ということを哲学や心理学の言葉を引用してやさしく解説してくれている。
人生とは見た目と中身のギャップを埋めていく作業に他ならない、というのが私の持論だったけれども、この本でそれが裏付けられたような気がして、あらためて腹にずしりと納まった。
ただ、糸井重里は私は好きではないので、最後に書かないでほしかった。残念。
若い人向け。
Posted by ブクログ
文章は平易だけど、内容が哲学的で抽象的な議論を扱っているため、わかったようなわからなかったような、なんだかふわふわした読後感です。文中で筆者が何度も言うように、本書は良い問いの立て方を説明するハウツー本の類ではなく、問いを問う問い、本質的な問いとはどのようなものかを深く考察したものです。十分に理解できていませんが、問いを立てる際にはその問いを問い続けてみたいと思います。