【感想・ネタバレ】今夜、もし僕が死ななければ(新潮文庫nex)のレビュー

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感情タグBEST3

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日々、死を感じることなく
なんとなく過ごしてるからこそ
今生きてることを考えさせられる本でした。

能力の意味。生きている意味。
私は最後なんとなく、しっくりきました。

尊く生きていきたい。

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2023年10月02日

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ネタバレ

「今」と「生きること」は永遠ではなく、何の保証もされていない。あっという間に通り過ぎる日々で「私は何を残していくか?生きている間に」と考えさせられました。それと同時に、そもそも生きる意味ってあるのだろうか。何にでも意味を求めるべきなのかとも。個人的には、第2章と4章が印象に残りました。

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2022年09月04日

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章ごとに主人公が末期の癌患者、乳癌の母がいる女子高生、同性愛者、我が子と出会い向き合い成長していく物語です。特に私は1章の映画好きの末期癌患者とのやり取りに涙を流しました。
その癌患者の「優しくて弱い人がいつも人を傷つける。俺もそうだ。」という言葉が胸に刺さりました。主人公は人の命が終わりそうな時に、その人の心臓に波の模様が見えます。つまり、死期がわかると言うことです。死と聞くと悲しい話だと思われるかもしれませんが、この小説は死が近い人が死と向き合い、残された人はその人の死を受け入れ、前向きに進んでいく話です。もちろんその過程で己との葛藤、死への恐怖、残された人の無念なども書かれているので涙が止まりませんでした。
心が優しくなれる、命の大切さを学べる素敵な小説だと思います。

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2021年10月08日

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交通事故で死にかけた主人公が、人が死ぬ数日前に『海』が見える能力を手にしてから始まる物語。
死が近づいている人達と関わることで自分と向き合っていく主人公の姿が描かれています。
この小説には著者の死生観も現れており、勉強になりました。

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2024年04月09日

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人を愛するということについて描かれている短編集。
なぜ人は死ぬ間際に人との繋がりを求めるのだろうか。愛する人、親しい人。改めて自分の人生は自分だけのものではないと感じさせる作品であった。
人が人を想うことはとても尊いことだと思う。

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2024年04月05日

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主人公の成長物語
特殊な能力を持った彼が人との出会いを通じて成長し能力について考えながら生きて行く
婆ちゃんの自分の死期を教えてくれて嬉しい話と彼女の母親の話は良かった

作者が若くして亡くなっている事を知り驚きました
他の作品も読んでみようかな

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2024年02月20日

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主人公は同じだけど
周りの人の視点からの物語なので短編集のような感じでサクサク読める作品。

こういう能力系の話って、結構隠して隠して、でもバレてしまってーから物語が大きく変わる作品が多いと思うがこれはそれとは違う進み方なので
物語の本質が入ってきやすかった。

帯に泣ける!と書いてある作品で泣けたことはほとんどないが、この作品は目頭が熱くなってしまう場面もあった。

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2024年01月25日

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ネタバレ

最後のおばあちゃんの言葉が刺さった。無駄な時間とも思えるような日常を噛み締めよ。人の心に触れ合って生きるのが一番幸せかな。

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2023年08月09日

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連作短編のような感じで読みやすかったのですが、一幕(章)ごとに選ばれた映画とストーリーがあまり結びつきませんでした。歳を重ねるごとに様々な生き方をする人たちと出逢う主人公の遥をみて、命や死について深く考えさせられた気がします。遥の能力が、ただ「死」が見えるだけの能力じゃないと分かったとき、あぁそういうことだったのか、とすっきりしました。感動はしたけれど泣くまではいきませんでした。

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2023年08月05日

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ネタバレ

十歳で交通事故にあい、だだ一人生き残った遥は、人の死期が見えるようになった。見えたら本人に伝えるようにしているが、受け入れる準備ができてない人に伝えても気味悪がられたりひっぱたかれたりするのは当然だろう。
第一幕の妻の死に後悔している夫の話が辛かったが、遥と出会えて死の前に全てと向き合えたのでよかった。
「人は、死にます。人は絶対に死にます。だったら、せめてやることやって、前のめりに死にましょうよ」
他人から言われたら反感をも買いそうだが、死と間近に生きて多くの人を見てきた遥からだから、一歩踏み出せそうな言葉だと思った。そして遥に琴音がいてくれてよかった。

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2023年01月09日

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人の死が分かることで自分の生に対してどう考えるのかを考えた一冊
もし自分が人の死が分かる能力(ちから)を手にした時遥くんみたいな行動をとるのだろうか。。。

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2022年12月07日

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命とは。生きるとは。難しいテーマを取り上げたが、腑に落ちる気にさせてくれる展開だった。2022.9.24

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2022年09月24日

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とても読みやすい1冊だ。死の近づいている他人がわかる主人公。他人の死が見える、という類の話だと、設定や能力の使い方も違うが「フォルトゥナの瞳」という映画を思い出した。いつ亡くなるか分からず一生を終える恐怖、もうすぐ死ぬとわかっている人を助けられない恐怖。いつか終えるこの命の最後はどちらが幸せになれるのだろうか。

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2022年07月28日

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海から生まれて、海に還る。不思議な能力だけど、実際あったらどうするのかな。
個人的には、琴音目線の高校生編と、先輩目線の大学生編が好きだった。"生"や"性"について考えさせられるお話でした。

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2022年07月10日

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もし自分が、死に近い人がわかるのなら?と考えてみた。
衝撃的ではあるが慣れてくるのだろうか、近い人なら耐えられるだろうか。
死なんて突然くるようなものだから、日々人とのつながりを大事にしなくちゃな。
伝えて欲しいと言われてても簡単に伝えれるものではないし、良かれと思って恨みを買うのを覚悟であえて伝えなかったところが良かった。

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2022年06月30日

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ネタバレ

とっても読みやすかったです。
今日を生きられているのは当たり前のことではないと改めて思えるようなお話でした。
自分も自分の周りの人も、いつまで生きられるのかは分からないし、皆最後には死が待っています。でも、死があるからこそ今を大切に生きることができるのだと思います。今夜、もし私が死ななければ、明日は何をしようかな。

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2022年02月21日

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これから大切な人が死んでしまうとわかったとき自分には何ができるだろうか、そんなことを考えさせられる話だった。第二幕が1番感動した。

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2021年12月24日

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章が進む事に時系列が進み、全ての章に出てきた人物が少しづつ関わっているのが個人的には嬉しかった。

このような小説だと1章ごとに完結していくのが多いが、主人公の成長と共に関わった人達、過去として生きているのがじわっと来るものがありました。

遥(主人公)が色んな人と関わって成長していく姿が感動しました。

自分にもし、遥と同じ能力に目覚めてもきっと行動に起こすことは難しいと感じます。真っ直ぐな気持ちと行動力には驚かされる1冊でした。

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2021年07月19日

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洋画邦画関係なく割と映画を見るタイプなので、知ってる映画のワンフレーズなどが出てきたり逆に気になっている映画のタイトルが出たり他の媒体の視聴意欲も掻き立てられるお話だった。サブカルチャーの実名を本文に持ってくるようなストーリーの広げ方が苦手な方には合わないと思いますが、私はサブカルチャーを絡めながらのお話が大好きだったのでお気に入りの一冊になりました。

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2021年03月22日

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主人公が死ぬのかと思って読み始めたけど違った。
年代毎に出会う人がいて良かった。琴音と結婚までいくとは思ってなかった。血筋で能力が受け継がれるのかな?
映画好きな人のところは沢山映画の名前が出てきて面白かった。

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2023年09月29日

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主人公の遙は人の死が見える。そのフレーズに引き寄せられるように購入した。
10歳の時に交通事故に遭い、家族を失ったことによりチカラが芽生えた遙。遙はそのチカラと向き合うために「死神」呼ばわりされても自分を貫いている。そんな姿に感動した。私なら絶対できないと思う。そして一章の出来事が二章の遙へ、二章の出来事が3章の遙へ繋がっていることも感動した。
また途中途中で出てくる映画のフレーズは毎回楽しみだった。特にドラえもんの映画の台詞。
「最初の贈り物は、君が生まれてきてくれた事だ」
私たちは生まれてくる時、既に誰かの贈り物となって命を授かる。だから一生懸命生きて、後悔しない毎日をただ送ればいい。いつ死ぬか分からないこの世界で、気負わず過ごせばいい。そんな事も感じることができた。
私もいつ死ぬかわからないこの生を毎分毎病、振り絞って生きていきたい。

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2023年09月17日

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人の死が見えるという能力を持つ主人公が、能力を持つ意味を探すお話でした。人間が生きること、死ぬことについて考えさせられます。

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2023年08月22日

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私の読み込みが足りないのかもしれないが、遥はなぜいきなり結婚に至ったのか、そんなにも彼女を愛していたのかというとことがずっと気にかかってしまった。子供まで作ったことに驚いた。

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2023年07月21日

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死をテーマにしたものは、定期的に読みたくなります。
読みたくなる時って、生を感じたいからなんだなぁっていつも思うのだけれど、きっとわたし以外にも同じように感じてる人がいると信じたい。
物語はサクサクと読み進められます。死の近づいている人が見えるとはあるけれど、見える種類は限定されています。それをふと考えると、生きることができる可能性は自分自身の責任もやっぱりあるのかなって思いました。
読破後、友だちや家族とくだらないことで笑える瞬間がある、それだけで生きてるって充分なだなぁと思いました。

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2023年07月10日

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連作短編のような、人の死が見える僕の成長と受容の物語。章ごとに選ばれた映画があんまりよく分からなかった。ゲイをテーマにした「ブロークバック・マウンテン」はそのままとしても、「バンド・ワゴン」は映画のどこが話とシンクロしてるのかとかいろいろ考えて楽しめたけど、わからずじまい。

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2023年04月12日

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ネタバレ

人の死が見える、という感じも話は以前、別の本で読んでいたけれど
今回の主人公は、死が訪れることを本人に告げることに遠慮はなく、自分の能力を隠すことなく使っていました。
自分はそんな能力があったとして、近しい人に死が見えたらどうするんだろう、受け入れられるのだろうか

生きる意味、難しい問いかけでした

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2022年10月23日

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人は絶対に死ぬんです。
だったら、せめてやることやって、前のめりに死にましょうよ(50ページ)
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僕が感じたこと、僕が見つけたもの、君にも分かって貰いたい。
僕の人生を、君と分かち合いたい。(252ページ)

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2022年10月09日

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新山遙は10歳で交通事故に遭い、両親と妹を亡くした。それを機に人の死期を読み取ることができるようになる。死に近づく人を見ると、ある現象が起き、やがて後日、本当に天に召される。
遥は成長するにつれて、あらゆる人達と出会うようになる。映画の話題を取り入れながら、「命」や「死」に対する向き合い方が遥にとって、変化していく。

全5幕で、それぞれ遥の14歳、17歳、20歳、24歳、過去に戻って10歳に出会った人たちとのエピソードが描かれています。その時代では、その時に流行った映画を取り入れていて、映画を多く見ている人には、より楽しめるのではないかと思います。

浅原さんの作品は、若者の心理描写を丁寧に描いている作品が多く、この作品でも青年の心の成長が垣間見れます。
最初は「他人」として周囲と溶け込んでいたのが、段々と身近に接することで、考え方が変わっていきます。

遥だけでなく、他の登場人物も「死」に対する心の揺れ動きが描かれています。
もしも突然、死が近づいていると他人から言われた時、当人はどう思うか?
終わりを悟った人達の心理描写が涙を誘いましたし、その周囲の人たちがその死に対して、どう向き合っていくのか辛かったです。しかし、前向きに進もうとしている姿に爽やかな風が吹いたような爽快感がありました。

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2021年02月01日

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