【感想・ネタバレ】すごい物理学入門のレビュー

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Posted by ブクログ

こんなにコンパクトにまとまった一冊に物理学の概要が学べる。しかも、読んでいて理解した気分になれるほどにわかりやすい。訳者後書き含めても150ページに、広大な宇宙全体の法則を謎とく旅に連れて行ってくれる素晴らしい本。
一般相対性理論、量子論、宇宙の構造、素粒子、量子重力理論、ブラックホールをめぐる確率と熱について、これら6つの講義と最終講義で自然界における人間とは何者か?について学べる。
繰り返し読んで、暗記したい。そして、何かの折に、この本の一節を交えた会話をしてみたい(気が早いか・・・)。
イタリアの経済紙『イル・ソーレ・24オーレ』の日曜特別紙面「ドメニカ」で連載した記事に手を加えたものとある。新聞の日曜版での連載と言われれば納得のボリューム。
本書を読んでから、量子論や量子重力理論に関する書籍を手に取りたい。帯に書いてある通り、「誰もが感動する究極の入門書」であるからだ。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

文系でも理解できるように書かれているので是非物理が苦手な人にもおすすめ。

機械学習に必要な数学の勉強のためヨビノリのYouTubeの動画を見始め、なんとなく気になった相対性理論の授業も閲覧。

「直感に反する事柄を、論理的に理解するのが物理」とヨビノリが話していて、なんだかおもしろくて物理に興味をもったので買って読んでみた。

それまで全く物理に興味はなかったものの(というか苦手意識が強かった)、物理学者の発明まで至る考え方は、イノベーション的な考え方と繋がるもんだな、、、と感じ、改めて色んな分野の本を読むことの大切さに気付かされた本。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

入門編なのでページ数も少なく、
数時間で読み終えることが出来た。

宇宙物理は興味あるテーマだが、
素人の自分には難解な理論が飛び交い理解が困難だが、少しずつ学んでいきたい。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

この手の本はわかっていない事もわかっているように書くのが多いのに、この本はわかっていない事はわかっていないとそのまま書いていて、さらに例もわかりやすく書かれているので、とてもわかりやすくて理解でき面白かった。どうもイタリアでベストセラーになったらしいが、それも頷ける。

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2020年11月11日

Posted by ブクログ

物理と哲学はとても近いものと思っている自分としてはとても良い本でした。
ホーキンス然り、こういう物理本は入門ぽい感じでも途中から結構難しくなると思っていて、この本も同様でした。

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2020年10月18日

Posted by ブクログ

相対性理論に量子力学、宇宙のかたち、はじまり、そしてブラックホールなど、物理学のほぼ最前線を、中学生くらいにもわかるように解説してくれている(たぶん小学校高学年くらいだったらok)。大人の教養として役立つと思う。夜空とかも違って見えるし、ものが存在すること、動いていることのメカニズムを考えるとこの世界が成り立っていることの不思議さを思う。これ読んで物理学目指してくれる若者が出てくれるといいなぁ。

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2020年10月13日

Posted by ブクログ

3時間ぐらいで読める。しかも、流し読みでなくてちゃんと体に染み込んでくる感じ。物理学というと何やら難しい表現や数式が出てきて、読んでもなんだかわからないことが正直多かった。
しかし、本書は正真正銘、物理学を全く習わなかった読者も高資金を引き出す魅力を持っている。今でも学校の物理(高校ぐらいまで?)は古典物理学ぐらいまでで終わっていると思うが、ここでロヴェッリがいざなってくれる世界の見方は大きく異なり、刺激に満ちている。
訳者あとがきに「高校、大学と物理を勉強してもわからなかったことが、3時間で理解できた」「高校の物理の先生がろヴェっ理だったら、僕には別の人生が開けていただろう」といった感想が紹介されているが、そのとおりだと思う。
教育関係本(になるのかな)では、
今年これまでで読んだ本の中でダントツNo.1。
高校生、大学生だけでなく学校の先生も読むことを強く、強くすすめる。

自分の中では、学びや好奇心に刺激を与える本というククリで、カーネマンの「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?」と、 ヘンライの「アート・スピリット」と3強。

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2020年09月20日

Posted by ブクログ

方程式を理解すれば、物理学の美しい世界とやらが見られるのね。そうですかそうですか、という話ではない。物理学はちょっと…と苦手意識たっぷりでも突き放されることなくわかりやすく面白いエピソードにどんどんページをめくってしまう。その面白いと思う好奇心についても、物理学として最終章で語られている。宇宙の話は言わずがな面白い、時間と熱の関係など日常で考えたことなどなかったけれど、これからは頭の片隅で意識してしまうであろう。最初に触れる物理学の入口がこうだったら、もっと早くに違う世界が見えていたんだろうな。これを期に少しず物理学に触れていこうと思う。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

新聞のコラムとして投稿した記事をまとめたもの。平易な文章で宇宙や量子力学の最前線を紹介してくれている。前著のすごい物理学講義を読んだ後だからか、大まかな内容だなと感じたけど初手としてはその魅力に触れる意味で最適かなと。

最終講義が秀逸。著者の学問の意味、自然科学と人文学の垣根を超えたシンクロなんかを諭してくれて、人間の好奇心、探求心は果てしないし心が躍る。そう、未知のことへの挑戦は人間の性なのだ。人間も自然のほんの一部、自由意志なんてものはないのではという不安を、自然の一部である脳ニューロンの決定という自然の法則に従っている限り自由なのだと。読んでいると浮遊感がすごい。スピノザの一元論(汎神論)にも言及しており、ここにも人文学と自然科学の融合が垣間見れる。
「統合情報理論」にも食指を伸ばすしかなくなるな。知識欲がリンクして、これこそが学ぶ楽しみですね。

P130
いいえ、そうではありません。私たちを形づくっているものの何ひとつとして、自然の法則に従わないものはありません。・・・私たちが自由であるいうとき、・・・それはつまり、私たちの内部にある、脳のなかで起こっていることによって私たちの行動が決定づけられており、外部から強要されたののではないということです。「自由である」とは、なにもなにも私たちの行動が自然の法則に左右されないということではなく、私たちの脳の中で作用する自然法則に従っているということなのです。

とはいえ、ループ量子重力理論なんてものを自分で語れるくらいに理解できるのは、もっと専門的な書籍に挑戦するしかないのでしょう。
”P146「世界に対する新しい視野」を身につけること”は一朝一夕ではか叶わないが、在野の人間として愚直に真摯に歩んでいきたいと勇気づけられました。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

カルロ・ロヴェッリといえば、ベストセラー「時間は存在しない」の天才物理学者
個人的には「科学とは何か」に次いで2冊目

こちらは「世界一わかりやすく美しい『七つの講義』」が売り文句
対象者は一応(ワタクシのような)初心者向け

ついつい備忘録を書きたくなるが、本書はそんなことより圧倒的な何か大切要素が詰まっており、
未だかつて体感したことのない不思議な感覚の理系書籍である
何が凄くてベストセラーとなったか…について、私なりの分析を踏まえご紹介したい

まず一番驚くのがものすごく凝縮されているのにも関わらずしっかり伝わる凄さ…だ
そう、ギュッと凝縮しているのにバンバン伝わる
素晴らしくコンパクトにまとまっている(文庫本としても全く厚くない)
そして「量子力学」や「一般相対性理論」などの複雑難解な物事をこれほど柔らかくほどいて説明できるというセンスはお見事
なんだかまるでエッセイでも読んでいるような緩めの心構えで大丈夫なのだ(理解できているかは別だがイメージと概要は掴める)

一つ例を挙げてみる
アインシュタインの理論が理解できなくても、以下の内容は理解できる
〜アインシュタインによって、宇宙は爆発とともに誕生し、空間は出口のない穴に沈みこみ、時間は惑星に近づくほどゆっくり流れ、果てしなくひろがる星間空間は海面のように波立っているという、驚きに満ちた世界のようすが記述された〜
神秘的で美しく、イメージが湧くはずだ

そして理系の本なのに、著者が誰であるか全く見えないようなお堅い教科書的な書ではなく、彼の個性がきちんと見える
だからといって、昨今にありがちな「いかに理系の苦手な方にも受け入れてもらえるか」に力を注いたような涙ぐましい努力が見え隠れする書とは全く違う(笑)
いくつかの詩を挿入させたり、(先日読んだ某書では清少納言を絡めておられた…ような)文系要素を押し込んできたり、
はたまた小説家を気取った著者のプライベートが語られたり(ありがたい反面、ちょっと無理があるなぁと感じることも…でも別にクレームではございません)

しかしながらカルロ・ロヴェッリの場合、哲学的でセンスの良さが光り、揺れのある感情さえも物理学の中で大切にする…
恐らくユーモアと愛情に溢れた人物なのではないだろうか
そしてこれは私の偏見なのだが、イタリア人らしさをしっかり感じることができる
(読みながら「ベーネベーネ」と何度も偉そうに頷いておりました)
このような心に響く科学の本があるとはちょっと驚き

世の中の仕組みを知る
自然を知る、世界を知る、宇宙を知る…
すなわち己を知ることに繋がる
そうすることで何か人間としての生き方さえも学べ、この地球で生きるための義務や姿勢さえも感じることができる
広く深く
押し付けがましくなく
自然なのに圧倒的な…(ちょっと盛り上げすぎだけど)
そんな魅力的な内容であった

ただ、「一般相対性理論」とは何ぞや…というピンポイント知識の為だけの書籍としては物足りないのでそういう期待をして読む本ではないかな
そこを求める人にはちょっと満足できないかも

とりあえず次の「すごい物理学講義」も読んでみたい


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2022年08月06日

Posted by ブクログ

前提知識がなくても自然界の物理法則の概要がなんとなくはイメージできるようになる本。
物理学をしてこなかった人からしたら世界の見え方がガラッと変わるだろう。
本書の言葉でもあるが、「科学は見方」である。
理系アレルギーみたいな人にとっては難しい理屈や数式に拒否反応があるのかもしれないが、科学とは視覚的なものであり、見方が身につくことで豊かになるものだと、感じさせてくれる。
物理学から更なる感動を得るために、もっと勉強していきたいと思えました。

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

いやループ量子重力理論についてはまったく知らなかった。ひもが主流なのだと勘違いしていた。
細かいところは全然わからないが、量子論の自然な拡張に思える。

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

現代物理学や量子重力理論について解説されている本。同著者の他の本と比べると、易しくてパパっと読めるエッセイ風の解説書だが、人間とは、意識とは、自由意志とは、などもテーマに取り上げられていて、興味深かった。

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

数式や難しい話は全くなし。
だけど理論の概略はわかる。
難しいことを易しく語るのは非常に大変だからこういう本は貴重。

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2021年02月28日

Posted by ブクログ

物理学の入門を理解したというよりも、これが物理学の入門なのかということが分かった。難しい。でも面白い。

読み終わってから2週間もたってからレビューを書こうとすると、かなり忘れてしまっていることに気付く。
とりあえず付箋を付けた部分。
・ニュートンが定義した「空間」と、重力を帯びている「重力場」が実は同じもの(P.22)
・素粒子の振る舞いや性質は量子力学によって記述されている。動く層の素励起である。波動が消えたり現れたりしている。(よく分からん)(P.65)
・量子力学と素粒子実験によって、この世界は物質が不安定な状態で常に揺らいでいることが分かってきた。(P.67)
・星は崩壊して自らの重みで押しつぶされブラックホールになるると、さらに沈み込んでいき、量子的な波動から生じた圧力と釣り合って、「プランク粒子」と呼ばれる仮想の状態になる。プランク粒子は反動で跳ね返り爆発する。ブラックホールの中と外では時間の流れる速さが違うので、外から見たブラックホールは、反動による爆発を超スローモーションで見ていることになる。(P.87〜P.90)
・熱が熱いものから冷たいものにしか移動しないのは、熱い分子のほうが運動するスピードが速いため、冷たい分子よりもエネルギーを与える可能性が統計的に高いから。(P.100)
・引用「物語を創作することと、何かを突きとめるための手掛かりを追うこと、これら二つの異なる人間の営みの混同は、現代文化の一部に根強く残る、科学に対する無理解と警戒心の源ともいえます。(P.125)

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2021年01月21日

Posted by ブクログ

近年の物理学が何を解き明かしてきたのか、そして今、何が未解明なのか、を非常に分かりやすく解説してくれます。ざっくりと流れを掴めるので入門編の本として非常によいです。
科学を突き詰めると、哲学的な問題に行き着くことを改めて理解。

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2020年10月13日

Posted by ブクログ

世界の見方。科学が明らかにしたこと、まだ明らかになっていないこと。
理解し切れたわけではない。少し垣間見る、直観と異なる世界、新しい視点。

・ニュートンは、自らの導き出した結果の限界に自覚的だった。

・ファラデーは、懐疑と熟慮の末に、力線は実在すると結論づける。しかし彼はその結論を、「ためらい」とともに提示する。というのも、ファラデーの考えによれば、「科学の根幹にかかわる問題に相対するとき」、わたしたちはつねに「ためらい」を抱くべきだから。

・色とは、光を形づくる電磁気の波の振動数(振動する速度)である。

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2023年09月21日

Posted by ブクログ

【物理を知りたいと思っているあなたに贈る、最も軽やかで最も素敵で、あっというまに理解できる感動的な究極の名著。】
という触れ込みであるし、文庫で実質120ページと軽めの本なので読んでみることにした。

以前に読んだロヴェッリ氏の「時間は存在しない」は「ループ量子重力理論」という概念を説明する本だったが、本書もそうだった。
( [すごい物理学] とは [ループ量子重力理論] のことだったのかと納得 )

最初に「一般相対性理論」と「量子力学」の概要を説明しているのは「ループ量子重力理論」への前振りでした。
「超ひも理論」に関する書籍は多数あるが、「ループ量子重力理論」の本は少ないので多くの人に知って貰うための入門書としてはいいのではないでしょうか。

本書が易しいと感じるのは、概念だけ述べて理論の説明をしていないから。
アインシュタインの「一般相対性理論」についても、"空間も時間もゆがんでいる"程度のことしか言っていない。

説明は軽やかですが理解はできません。例えば以下のような説明。
「ループ量子重力理論によって記述される世界は、入れ物となる空間もなければ、事象が起こる時間軸も存在しません。
存在するのは、空間の量子と物質とのあいだの絶え間ない相互作用による基本的な反応だけです。」
空間も時間もない、と言った次の行で空間と時間が出てきている?何を言っているのか分かりません。

「ループ量子重力理論」についても、"空間も時間も存在しない特異点がある"という考えだと言っているだけ。
つまり、宇宙の始まりというとビックバンが出てきますが、ビックバンは「反跳」を起こす特異点だという理論の啓蒙書なんですね。

とりあえず読んでみて、触れ込みにある「あっという間に理解できる」人とは「(本気で)物理を知りたいと思っている」限られた人だと思う。
理科に興味がない人には変な教えの宗教か哲学の本を読まされているようで、読み通すことも苦痛かもしれません。
物理に限らず、「○○をあっというまに理解できる」本などありません。

物理の世界を感じたいなら「世界でいちばん素敵な物理の教室」とか子供向けの本がいいでしょう。
この本が面白いと感じて、もう少し知りたいと思った人には多田将さんの「すごい宇宙講義」もお勧めです。

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2023年01月22日

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