【感想・ネタバレ】認知症でも心は豊かに生きている ―認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉のレビュー

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Posted by ブクログ

長年認知症を専門に研究し、HDS-Rを作った医師。そんな長谷川先生か認知症を発症、そして認知症であることを公表した。認知症が特別な病気ではないと伝えたかったから。2025年、あと2年で認知症の人は700万人になるそうです。年を取ればみんな認知症になる。認知症は暮らしの障害です。周囲の関わり方次第でいくらでも改善できます。

長谷川先生はポシティブに認知症になった自分を受け止めている。認知症になった人の本当の痛みを知ることができたと。
私も思うに本当に自分が体験しないと真実はわからないと。でもさすがに、ならずに済むならなりたくない、これが本音、どんな様子なのかわからず不安だから。不安を解消するためにも認知症について学ぶことが必要なのではと思った。

認知症になった認知症専門医が伝えたい100の言葉。

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2023年03月21日

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ネタバレ

認知症=病気ではない。
認知症にかかっても当然ながら心はあるし、いたずらな言葉に傷つくこともある。「あなたは私のことを覚えてなくても、私があなたのことを覚えているよ」と伝えるだけでも相手は安心する。
介護する側からしたら、コミュニケーションに疲れることもあるだろう。本書は認知症の専門家、痴呆症から認知症へと呼称を変えたことでも知られる。専門家でも認知症にかかるという事実に驚きつつも、かかった側の視点でどう接してほしいのか記された本書は、今後介護する可能性のある自分にとっては、是非手元に置いておきたい一冊。

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2021年12月13日

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平易な文章でとても分かりやすく書かれている。ショックだったのは「認知症の介護は、周りの人がそれに気づいてから、平均8年近く続きます。」と書かれていたことだ。長谷川先生自身、認知症と公表されてからわずか4年でつい先日お亡くなりになられた。母も昨年、アルツハイマーと診断された。ということは母とは後8年もないのかもしれない。残された時間を大切にしなければと切に思った。

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2021年11月27日

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著者は認知症の権威であり自らも認知症になった医師です。認知症の方との関わる上での基本的姿勢などが豊富な知識と経験に基づきわかりやすく簡潔に書かれており、非常に読みやすいです。認知症は誰しもがなる可能性がある身近な疾患ですから、本書に書いてある事は全ての人が理解すべきことであると思いました。特に、認知症の方と直接関わる介護職や家族の方々はまず読んでほしいような本だと思います。

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2021年10月27日

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認知症を患っている人について、わかりやすく簡潔に説明されているのでとても読みやすい。
著者本人が認知症を診る方であり、診られる立場でもあるとの事。文章に優しさが感じられる。

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2021年09月17日

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認知症になった認知症専門医である長谷川和夫氏の著書。
この方の本(ボクはやっと認知症のことがわかった)を読むまでは、認知症患者の心がどのような仕組みになっているのかわからず、特殊な人だと思っていました。実際に認知症の方と接しても、どうすればいいのかわかりませんでした。
この本は、長谷川氏の100の言葉が書かれていて、1つずつが短くて、目次をみて読みたい所をすぐ探せて読めるのが利点です。
認知症になっても、ありのままの自分であること、普通の状態との連続性があること。受け入れること。不便だけど不幸じゃないこと。唯一無二で尊いこと。人としてのプライドは残ること。
など生の声が聴けるので、関わり方に迷った時に心救われると思うので、お勧めの一冊です。
「ボクはやっと〜」より読みやすいんじゃないかな。
例えば、介護側の心理的体制を整える事など、勿論、認知症専門医としての目線もあり、流石だなと思いました。
あとがきの長女さんのメッセージが温かくて素敵。ホッとする。

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2021年06月19日

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内容もさることながら、後書きで娘さんが書いている部分が、亡くなる前の父のようで、思わず母にメールで知らせてしまいました。

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2020年10月29日

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100の言葉と簡潔に書かれた内容がとても読み進めやすく、本が苦手な人でも気軽に読めると思った。
HDS-Rの発案者。。臨床で日常的に使ってるスケールだから、すごく不思議な気持ちになった。
どんな人でも認知症になりえるけれど、知識のない人は自分が認知症になることに抵抗があり恥ずかしく思う人がまだ多く存在してると思う。そういう介護、医療の世界をあまり知らない人にこそ読んでほしい一冊。
認知症の方にとってどういう対応をするのが適切なのかも書いてあるので今後に活かせる。私はほとんどが知ってることではあったけど、日頃できてないなぁと思うこともあり、改めてこういう風に接していこうと思わされた。

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2020年10月21日

Posted by ブクログ

テレビでも何度か取り上げられた「認知症になった認知症専門医」長谷川先生のご著書。やはり医者でも、病気になって初めて本当に患者の気持ちになれる、ってことか。裏返せば、自ら大病や大怪我でもしない限り、医者はとうてい患者の立場に寄り添って患者を診ることは難しい、というアンチテーゼなのかも知れない。
フランス生まれの認知症ケア技法「ユマニチュード」の哲学とも通じる長谷川先生の気付き、教えを読んで、認知症高齢者への見方、理解が僅かなりとも深められたと思えたのが収穫。

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2023年02月07日

Posted by ブクログ

認知症専門の医師が認知症になり、当事者の気持ちや家族の在り方を読みやすい短い文章でまとめられています。認知症患者だけでなく、人と関係についても考えさせられました。

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2020年12月15日

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