感情タグBEST3
Posted by ブクログ
去年買ってはいたものの、クリスマス時期に読みたかったので温めていた本。
赤いマフラーの少女の正体、というより、彼女の母親に関わる謎が、こちらの予想より一ひねりあって驚かされた。
不器用な家族の愛を感じた作品。
アナウンサーさんが書かれている話なので、先輩たちの助言や仕事ぶりにリアルさと説得力があった。
これからアナウンサーを目指す人にはありがたい情報だったと思う。
特に努力型の門脇アナは非常に参考になるはず。
努力に努力を重ねて「魔法の声」を手にした人だから。
本編で顔ぼこぼこにされていたけど。
顔出しアナウンサーさんなのにいいのだろうか。
相手がヤのつく自由業の方たちだったから、致し方ないか。
そういう方たちが出てくるので、途中血の出る展開も。
歯を折られちゃった某キャラが可哀想だった……口は災いの門ですね。
一方で、新人アナさんの成長も味わえる作品。
みんなが一体になって赤いマフラーの少女を救う場面は手に汗握りました。
登場人物紹介にはないキャラも多数登場するので、少女の母親に関する話はしんみりしつつ、どこか賑やかだ。
ハラハラもするし。
色々と読んでいるこちらの感情を揺さぶられる話だったと思う。
その分、安心できるラストで本当によかった。