【感想・ネタバレ】それでも、あなたは回すのか(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

ソシャゲ制作がテーマのお話です。

制作過程での起こりうる問題
例えば、不具合に対する対応や評価との向き合い、デザインの良し悪し、納期など、業界では当たり前なのかもしれませんが、私にとってはやはりこういう苦悩があるのかと新鮮な気持ちで読めました。

なかなかパッとしない主人公だとは思いましたが、登場人物と触れていくことで主人公らしさが出てきて、ラストで直面する壁には、主人公だからこその解決法だったのかなと思い、華やかではないですが、主人公にお疲れ様と私は言いたいです。

私はとても面白いと思いました。イラストを描かれた「れおえん」さんも好きということもあり、業界を知ってみる意味でも読んでみては良いのかなと思います。

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2021年12月10日

Posted by ブクログ

初織々。タイトルに惹かれ、購入。今現在スマホがここまで普及し、誰しも一度はやったことがある、ソシャゲのお話。作者自身が現場の人間だからか、とにかくリアリティがハンパない。裏側を知ったあなたは思わず課金してしまうでしょう!!笑 それくらい熱く、面白い作品でした。星四つ半。(※ゲーム好きなら星五つだ!笑

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

個人的には3.5くらいの評価だった。

内容はアツく、すぐ保身や過度の謙遜をしてしまう主人公がプロの熱に当てられて、やりたいことを見つけ、そのやりたいことの道の先にいる先輩たちと自分の間に遠い遠い距離を感じて悔しさを覚える話。

IT業界で使われる横文字やら短縮したつもりがなんだか長くなっているアルファベット群やらに親しみを覚えながらも、わかりやすく説明してくれている。
さすが本業という感じ。

物語展開としてはありきたりという人もいるのかもしれないけれど、途中まではとてもアツい展開が続き、起承転結がはっきりしている。
ただ最後の結びの部分がものすごく駆け込みのような形で書かれており物足りなさを感じてしまう。

「終わりよければすべてよし」という言葉があるように、そこに至るまでがどれだけよくても終わりで違和感を覚えてしまうとそこまでの評価も一緒に下がってしまう。

ただ続編があるような続き方で終えているので(実際ある)そのためか…?と思えなくもないが、起死回生のターンの描写が薄いように思う。

最初から最後まで登場して、ずっと謎を孕んだままの人物もいるので、次回作を期待して読みたいと思う。

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2021年04月17日

Posted by ブクログ

文学部出身で、出版社に就職しようと思ったが、結局受かったのは、ソーシャルゲーム会社。さらに配属されたのは、いつプロジェクトが終了してもおかしくない赤字チームだった。入社してわかったことだが、普通なら不採用だったけれども、上司の勘なのか、何かピンときたのか、独自枠として、採用したとのこと。個性あふれるメンバーとともに赤字から脱出できるのか。

ソーシャルゲームということで、個人的にはプレイをしたことはあまりないのですが、知られざるゲームの裏側を垣間見ることができ、面白かったです。
登場人物のキャラクター性が濃く、どっちかというと、ラノベに近い感じがしました。リアルな現場ですが、頭に浮かぶのはアニメに近かったです。新人の主人公が、ゼロスタートで始まり、どのようにメンバーと接し、どう仕事と向き合っていくのか。始めと終わりでの姿や風貌に成長が見られるため、主人公の成長記としても楽しめました。

新人の頃は、何の知識もないため、どうしても先輩に追いつこうと一生懸命奔走します。課せられた事は担当のゲームをすること。新人にしてみたら、色んなことに挑戦したいもの。その意図は、後になってみるとわかることですが、新人にとっては悶々とした気持ちに。

全体的にラノベっぽいですが、仕事内でのこうした教育の場面などは、サラリーマンとリンクするものがあり、リアルさが際立っていました。
どのようにして売り上げを伸ばすか、課金をさせるか。その作戦は、最後の手段といいましょうか、伝家の宝刀のような作戦なので、ちょっとズルイなとは思いました。

主人公の他にもう一人高卒の女性が同じチームに加入するのですが、その背景も知りたくなりました。
ぜひ、スピンオフとして読んでみたいなと思いました。

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2020年12月17日

Posted by ブクログ

「ソシャゲ運営のお仕事小説」という説明が最も妥当
タイトル付けにやや疑問を感じるが、ソシャゲ運営の内情をかなり垣間見ることができ、非常に興味深かった
馴染みのある人なら、「あるある」感も感じられる
登場人物は個性が強く、また、どこか既視感のあるキャラクター性で、ライトノベルのそれに近い

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2020年12月04日

Posted by ブクログ

ソシャゲを最新のエンターテインメントというには正直抵抗があり、最新のパチンコといった程度がやはり正しい気になる。
おじさんのかっこよさはよかった

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2021年06月24日

Posted by ブクログ

著者初読み。そもそもデビュー2作目だから、仕方ない。
知らず知らずのうちに、課金してしまうスマホのアプリゲーム。帯には有名なゲームタイトルが並んでおり、つい課金してしまう人たちの物語かと思って、読み始めたが、内容はソーシャルゲーム会社に入社した新入社員・ハトの目線で描かれた徹底したお仕事小説。
アプリ開発と言うより、無料で楽しめるゲームをいかに課金させるかに奮闘する会社の内情を暴露している。
文学部出身のハトは、出版社に就職するべく、就活を重ねていたが、全敗。唯一、内定をもらえたのはソーシャルゲームを制作する会社。
文学部出身のハトは、ゲームのことなど全く知らず、肩身の狭い思いをしながらも、先輩たちに支えられて、成長していく。
ゲーム制作の裏側を見ると言う意味では、初心者のハトの目線で描いてくれているので、すごく分かりやすい。
ただ、読んだ人全員が興味を持てるか?と言うと、少々難しい。
でも、ハトがひたすら自分が携わるゲームをプレイすることで、ゲームの楽しさを実感し、改善点を10個上げられたところで、カスタマーサービスの仕事を任せられ、徐々にバグの修正も手伝えるようになるなど、出来ることが少しずつ増えていく様は、個人的には一緒に一喜一憂できる。主人公のハトに共感出来る部分が多かった分、後半に離れていたユーザを取り戻す企画を、みんなでやり遂げた時の達成感は、読んでいて、テンションが上がった。
課金をしなければ、どんな人気ゲームも「サ終」しなければならない。その仕組みを時には表を交えながら、説明しているところは、現役ならでは。
思った内容ではなかったけど、そこそこ楽しめた。
内容が「北海タイムス」とダブるような感じがするのは、私だけだろうか?

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2020年12月28日

Posted by ブクログ

物語が好きで、文学部に入り、就活で何度も何度も問われ、ソシャゲ会社に就職したお仕事小説。 ライトな文体で読みやすかったし、面白かった。 己の価値を示せ。とは、正直、ハナサキさんは言いたいことはわかるけども新卒に対してそれは当たり強くない?と思わなくもないが。というか、自分なら諦めてる。 教育係の安村さんはめちゃくちゃ良かった。あんな上司になりてぇ。 主人公もストーリー作るところまで行くのかと思ったが、そこまでは実力不足だったのでいかず。次回作があるのかなぁ…

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2022年01月16日

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