【感想・ネタバレ】剣帝学院の魔眼賢者2のレビュー

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運命の輪(リンネ)を解き放て

魔王という人類の敵と化したかつての師であるリンネを、全て撃破し世界に平和を齎すことを魔王の内の一人と約束として交わしたラグ。そんな彼は魔王を撃破したことで国の英雄へと祭り上げられる。どこか胡散臭い雰囲気を漂わせる国の長剣帝から、魔王討伐の使命を与えられる。
学院でできた仲間たちと共に魔王殲滅に向かい、見事全ての魔王を打倒すことに成功するものの、そこで発覚する剣帝の正体とリンネ(未来)の謎の事実は意外なものであった。世界を救う賢者として、ラグの孤独な戦いが始まる。
前巻で武功を示したことでリンネ(未来)の興味を引き、彼女に接近され始めたラグ。ラグの過去での師であり初恋の相手であるリンネに似たリンネ(未来)が作品の根幹に関わる謎を秘めているらしきことは前巻でも主張されていましたが、今巻では改めて彼女の謎が掘り下げられることになります。結果としては彼女は過去のリンネと関係のある人物であり、ラグは自身にとって重要な存在と化した彼女に夢中になります。そのせいで他のヒロインが賑やかし役と化し、前巻よりは各自の事情に関して掘り下げられたりもしたものの、それでも物語の本筋上大した役割もないので今一影が薄いです。一応クラウには救済措置として、ラグを励まして彼の気を引くことに成功する描写があるものの、それ以上の仕事、役割を何か与えられて欲しかったところです。ラグが魔術で何でもできる反面、それを理由に彼を孤独な状況に置いてしまう物語の構造は正直、他の名有りキャラクターの見せ場を作ってくれなくて辛いところ。少し掘り下げられると更に奥底が気になるのが人間の性なのだから、もっとキャラを掘り下げても良い気がする。いっそ一度ラグが全く出てこない他の名有りキャラだけしか出ない話とか書いてくれないだろうか?

#胸キュン #ハッピー #切ない

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2023年01月19日

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