【感想・ネタバレ】アンダーランド 記憶、隠喩、禁忌の地下空間のレビュー

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Posted by ブクログ

死体が埋められ、秘密が埋められ、隠したい不都合な何かが埋められる地下空間。そんな地図には決して表出しない世界の地下空間を巡るノンフィクション作品が本作である。

選ばれたのは大自然が産んだ洞窟や鍾乳洞や氷穴、パリの地下墓地(カタコンベ)、ニュートリノの観測装置、そして核廃棄物の貯蔵施設。我々の日常生活では決して出会うことがない地下空間の謎とその豊穣さ。

もともと山岳ルポを得意とするネイチャーライターらしく、相当な技術が必要とされる大自然の地下空間をここまで詳細に描けるのは著者の特質によるものだろう。我々が見知らぬ世界の豊穣さを教えてくれる稀有な一冊。

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2020年12月13日

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