【感想・ネタバレ】放課後の嘘つきたちのレビュー

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Posted by ブクログ

ターミネータとあだ名される、強面のボクサーと、気取り屋で皮肉屋の演劇部長。見た目も性格も正反対だが、重い過去を抱えていることでは共通する二人がいがみ合いながら、バディになっていく過程を描く青春連作ミステリ。
謎は解けでも、事件そのものは少しも解決していない、重苦しさはミステリと言うより青春ものだなあ。後半の二作に色濃く表れる、今のネット社会の疎ましさも印象的。

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2021年07月13日

Posted by ブクログ

さて、高校生のお話である。
一番の嘘つきはいったい誰か?

それなりにクセの強い登場人物。
最後はほろっと。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

僕はミステリ小説読むの結構好きなんですけど、誰かが死んで、犯人を探すというのが定番ですよね。この小説は日常の謎というか、殺人のない謎解きで、こういうミステリ個人的には大好きです。トラウマを抱えた登場人物たちによるストーリーも魅力的です。読み終わったあとにタイトルを見返すと、なるほどまさに!というタイトルだなぁと思うと同時に、なんとなく胸が爽やかな読後感を得られます。

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2021年12月03日

Posted by ブクログ

ページ数もライトに読みやすく。
主要登場人物の性格付けが好ましく、青春高校小説としても。
初めこう言うキャラなんだなと捉えていた登場人物が次第に別の顔を見せ始め、色合いを変えて行く。
それは裏切られたと言うよりも、さらに各人を深く印象付けていて好ましく思うかは人によるかもしれないが複雑な学校世代の心理を見せてくれていると思った。
こう言う所がミステリと上手く絡み合い、青春ミステリの雰囲気を味合わせてくれている。

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2021年10月28日

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ネタバレ

何一つすっきりしない青春ミステリらしきもの。学生探偵に究明はできても解決には至らないという感触は小市民シリーズで味わったことがあるが、あちらのように放り出されるというよりはただ単にカタルシスがない。しかし「ワンラウンド・カフェ」という映像作品の仕掛けなど、面白い発想がいくつか見られたのと、「プロボクサーと演劇人行きつけの地元のスナックのママ」という未来図が容易に思い浮かぶくらいにはキャラが立っていたのは認めたい。

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2021年04月07日

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ネタバレ

ある理由で英印高校に転校した蔵元修は、ボクシング部に所属している。ある時、怪我をしてしまい、その間休むことに。そんな時、幼馴染の麻琴から、部活同士のトラブル解決などを担う部活連絡会の手伝いをしてくれないかと誘われる。
相談してくる様々な不可解な出来事。高校生たちの隠された真実。暗い過去を背負いながらも、前へ進もうとする高校生たちがビターでミステリーな青春を送っていきます。

全4編+αの青春ミステリーで、各編ごとにある相談事が舞い込んできます。カンニング疑惑や幽霊騒動、映画の不可解な編集など興味をそそるミステリーな内容が面白かったです。犯人を当てるというよりは、それに至るまでのロジックを楽しむ作品かなと思いました。というのも明確な犯人を出すわけではなく、犯人像というぼんやりとした答えを提示してくるので、何となくモヤっとした感じがしました。ここで終わり?という結末だったので、もう少し余韻を残して欲しかったなと個人的に思いました。

登場人物は主に三人が協力して謎を解決していきます。優秀ではあるものの、それぞれ三人には言いたくない過去を背負っています。背負っているからこそ、そこから滲み出てくる感情が何ともいえない哀しみを放っていて、ビターな青春を感じさせてくれました。
内容としては、シリアスな内容ですが、一人一人のキャラクター性が際立っていて、3次元というよりは、2次元のイメージがありました。

偶然的な要素があって、ツッコむところはありましたが、推理していく過程が面白く、何気ないアイテムが後に行かされていくので大いに楽しめました。
最後は、悲しみがありながらも、前へ進もうとする姿に温かみを感じました。

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

 生徒が五千人もいる寂れた地方都市の私立高校が舞台となる。部活連絡会に所属するボクシングと演劇の特待生、そして良い人キャラの優等生の三人が主人公の青春ミステリー。突っ込みどころが満載だが、「青春」の部分を見るとなかなか面白い。
 
 題名にある「嘘つき」とは、もちろん作中の「犯人」たちのことを指している。それと同時に、主人公たちのことも指している。三人それぞれに、人には絶対に明かしたくない過去がある。大人ならきっと苦笑いして、なんとか誤魔化すことが出来るかもしれない。それが出来ないから「青春」なんだろう。

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2020年12月05日

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