【感想・ネタバレ】74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってるのレビュー

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Posted by ブクログ

 高齢女性の一人暮らしの正にバイブルのような本。年金と、シルバーの仕事の賃金とでささやかに暮らす生活が清々しい。教会の牧師さんとして、いろいろな人と関わりがあるから寂しくは無いのだろう。
 ただ、体が動かなくなった時、要介護状態になった時、ある程度の貯蓄が無いと不安にならないのだろうか?

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2021年07月10日

Posted by ブクログ

サラサラと読め重すぎず勇気がもらえる一冊。

暮らしぶりやその工夫。そして考え方が包まず記されている。
無宗教の私にはキリスト教徒の考え方や暮らし方は興味がある。ましてやその第一線を退き関わりは続けて行くというものにも興味を抱く。

十分の一献金
キリスト教は献金で運営されていて、20万円のお給料の人なら2万円、50万円の人なら5万円
絶対では無いけれどそうした献金あって維持されるもの、
筆者は絶対では無いと言うが、献金をしたいから働いて献金すると言う。
そうした気持ちになれるなんてすごいなと思う。
まったく別のキリスト教に通う人は献金が封筒に入れて行われているから次の人に自分がいくら献金したかわかってしまうから無理をしていると…そんな人の話を聞いたことがあるがどうなんだろうか。

牧師さんならでは、74歳という人生の先輩、両側面からの期待で読み進めると
遅くに電話をかけてくる人や、話の長い人への切り替えし方はとても参考になる。
みんな自分中心になってしまうことはある。でもそれを頭ごなしに叱られたり咎められたら怨念の連鎖になる。
ちょっと気をつけて生きたらみんな手を取り助け合える。
そのヒントの言葉が見つかった。

役割ということにも触れてあり、人より上に行きたいという気持ちは誰にでもあると認めつつも、牧師という立場は役割であり決して偉いということでは無いと。
人と比べてしまう事にも、それは普通の反応で人間の本能と。だからこそ自分がそう思ったことを認めて戒めて行くと記されている。

人である、でもその中で仕事をしている時間は長い。
だから役職から色々な役柄を思い人と関わる。歳も違い育った環境も違えば、価値観はまったく違う。
でもそんなこともミツコさん風に考えたら、私はその役割なんだと思って前向きに思えるようだ。

充足、そんな事に対する考え方や見方が変わった気がする。そんな本でした。
人生の後半役立てて行きたいなあ。

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2022年03月21日

Posted by ブクログ

牧師として活動している70代のミツコさん。
私とミツコさんには「日本にいる女性」というくらいの共通点しかないのに、シンパシーを感じる部分が多々あった。

うんうん・・・と、私が一番共感しながら読んだのは、「仕事は自分のためにする」という心構えのこと。
人のためと思うと、「こんなにしてあげたのに」とか思ってしまうけど、全て自分のためにやっていると考えている、と。
ミツコさんが言う通り、私も「一生勉強」だと思っているので、困難な仕事であればあるほど、「お金ももらえて、しかも勉強させてもらえた」と思うようにしている。意識してそう思わないといけないくらい、困難な仕事はある。きっと牧師の仕事もそういうものなのかなぁと思った。
私も、70代でも、そう思えていたら良いなぁ・・・。

お金を貸してくれという人には、「おにぎりをあげる」「役所や病院に同行してあげる」というのは、良いなと思った。
私は教会ではないので、全く知らない人からお金を貸すよう求められることはないだろうが、放っておきたくない友人から借金の申込みをされたら、その心構えでいたいなと思った。

ミツコさんが、余分なお金がなくても平気だと思えるのは、神様が助けてくれると思うから、だそうだ。
ミツコさんならば、きっと困ったときに助けてくれる人が周囲にいるだろうと思う。それだけのことを、ミツコさんは周囲の人、教会に対してなさっていると思うから。
知人が以前「宗教を信仰している人はたいてい貧乏だから、宗教を信じても幸せになれるとは思わない」という意味のことを言っていたことがある。
しかしそもそも、その知人の思う「幸せ(貧乏でないこと、物質的なこと)」と、ミツコさんの「幸せ(心のこと)」は、全く異なるのだ。だから、これは議論しても答えはでない問題なんだろうなぁと思った。

この本は気楽に読める本でありながら、この本を読みながら、私はいろいろなことを考えた。
いい本だった。

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2022年03月12日

Posted by ブクログ

・お金がないことを嫌だなと思うのではなく、その状態を楽しむ。贅沢は時々しかできないからこそ、喜びが深い。お金がないほうがむしろ幸せ。
・子育てや介護も最終的な目的は自立。

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2022年01月18日

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感想を書きたいが、心に遺ったものだけをアップすることにする。

〈本から〉
年金7万円が主な収入。けっこうお金持ちです
お金がないことを嫌だと思うのではなく、その状態を楽しんでしまいます。たとえば花は、ごくたまに1本しか買いません。でも、だからこそ、その1本の花が買えたとき、ものすごくうれしい。お金があれば、いつでもたくさん買えるけれど、逆に1回の感動が薄まってしまいます。時々しかできないからこそ、喜びが深い。だから、少ないものでも幸せになれるのです。。今は、お金がないほうがむしろ幸せだとおもえるようになりました。

植木の花が咲いただけで、空が晴れただけで幸せ

いつでも目の前のことを「最高のものにしよう」と向き合う
私は複数のことを同時にできないので、仕事でも家事でも目の前のことに集中します。夫が「楽しくないと人生じゃない」といつも言っていた人なので、私も「何でも集中して楽しもう」と思うようになりました。

「人のため」ではなく「自分のため」で生きるのがラクに
何かをするときに人のためだと思うと、「これだけやってあげたのだから、もっと感謝されたい」と思ってしまいがちです。でも、「自分のためにやっている」と思ったら、相手に見返りを求めなくなり、気持ちがとてもラクになりました。誰かに何かをしてあげるのは、自分がやりたかったから。手を抜くと自分が気持ち悪いから、何事も一生懸命やる。人のためではなく、すべては自分のためと考えます。

常に相手に対して、一歩引くように心がけています。人間は誰でも、相手より上に立ちたいものですが、私は相手を立てるように行動したい。でも、我慢はしません。青手との関係は常に台頭で、いいたいことを言い合えるのが理想です。私の中にも「人よりも上に行きたい」という気持ちが、根本的にはあるのです。だから、あえて「少し控えめにしよう」と、自分を戒めているのです。

周囲を見渡せば、必要なものはすでに全部そろっている
今は全部そろっていて、満ちたりています。暖かい家があり、健康な体があり、今日食べるご飯がある。空は青く、花は美しい。お金も、今ある分で十分ありがたい。何かが足りないと思うのは、人と比べてしまっているからかもしれません。そんなときは「比べない! 私は私」と自分に言い聞かせます。

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2021年08月19日

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質素な今の生活を楽しんでポジティブに送っている。生活のやりくりも上手にこなし、持てるもので工夫してやっていっている。
身の回りの情報も上手に取り入れて、筋トレにも挑戦している。

多くの人間関係に囲まれて、マメに働き、イキイキと生きている姿がわかる。
そんな日常生活を送っている様子が描かれています。

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2021年06月24日

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「この世は、天国へ向かっての旅の途中なのだから、生きているのにどうしても必要なもの以外は、持たなくていいと考えます」シンプルな生き方、それを支える価値観を示してくれる良書。

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2021年03月02日

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『あとは全部そろっている』とあるように、ミツコさんは、持っているものに満足して生きてらっしゃいます。
持っているものに満足して生きるとはどういうことなのか?私なりにミツコさんの暮らしも踏まえて考えてみました。
そして、それは「持っているものを使って、喜んで生きること」だと思いました。
持っているお金で一輪の花を買ったり、子どもや孫にプレゼントを買ったり。
持っている機会、お金、能力、経験、それらをただ保持するのではなくて、それを活かす時に心に喜びがあるのだと思いました。

あと私が感じたのは、クリスチャンだから持っているものを「神様や人のために活かすべきだ」と考えがちですが、まずは自分が喜ぶことを考えていいのではないか。ということです。私自身が喜んで生きていることを、何よりも神様は喜んでくださると思いました。

もう一つ、この本を読んで思ったことは、「何よりも神様からの満たしを受けていたい」ということです。神様に祈り、聖書を読む時に、自分の複雑な考えが解きほぐされ、自由になる経験をすることがあります。
自分が負っていた重荷を、ひょいと取り上げてくださる神様。どれだけ足りなさを感じていても、問題を抱えていても、神様に心満たされる時に、それらが小さなものに思えてくるから不思議です。

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2021年01月28日

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ネタバレ

 ①クリスチャンなので死はこわくない。でも、介護で迷惑はかけたくない ②本やTVで知った健康法は、積極的に取り入れている。日常生活の中で体を動かし、体のメンテナンスは欠かさない。歯は全部大丈夫(素晴らしいです)③年金など7万円で生活(公営住宅家賃の減額、健保・介保の減額、非課税など) 牧師 ミツコ「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」、2020.11発行。娘4人は独立。夫を2016年に見送り、現在一人暮らしを楽しんでらっしゃるそうです。

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2023年01月27日

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74歳牧師ミツコさんの毎日の暮らしや考え方を学ぶことができます。清貧に甘んじた暮らしぶり(この言い回しは正しいのかしら?)は読んでいて背筋が伸びます。
驚いたのは同じく牧師として一緒に生きてきた夫と険悪だった時期もあったとのこと。仕事も生活も一緒で、さらには教会の牧師という仕事柄、人が多く出入りする生活で、さぞ辛かっただろうと想像しました。聖人君子のようなミツコさんにもこのような苦しみを経験しているのだなと驚きました。日々迷い悩んでいるとおっしゃりながらも、自分を受け入れる強さが感じられ、見習いたいと強く思いました。

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2021年10月11日

Posted by ブクログ

 書名で流行りのシニアライフの知恵の本かと手にとったのだが、意表をつかれた。
 教会の牧師である「みつこさん」だが、さりながら信仰告白的な感情や価値観の吐露は一切なく、なんでもそろっているとの充足感は、教会コミュニティへの奉仕活動や13人の子・孫との交流やら、人との関係性、地域活動の成果から生まれてくると伝えてくれる。
 年金7万円とシルバー経由での数万円の収入で暮らす知恵は、自分たちの日常知や実践とたいして変わらない。しかしないお金から捻出する教会への献金は知らなかった世界。自分的には、せいぜいボランティアどまりで、「身銭をきって」は、ウーンないよなあ。せいぜいユニセフに三千円寄付くらいだ。でもありたいコモンを作って維持したければ、身銭をきれってことだろうね。
 コロナ禍で、ウイルスもらうな、運ぶなよ、孤立が安全と、人との付き合い方が根底からひっくり返った。次はどんな暮らし方があるのか、いいのか、妄想するにはいいきっかけかもしれない。けど、高い。新書でいい。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

ミツコさんの生活が正直に書かれてて清々しい。
牧師さんの家庭って全然想像できなかったけど、
常に家族以外の方との交流も多くて、でもそれを煩わしいとも思わず(私は思っちゃうので)それぞれの方の事を思って過ごされてる姿勢が素敵だと思いました。
そして今はお子さんも成長され、ご主人も亡くされて1人で公営団地で暮らしてる。そしてその暮らしを楽しんでる。

私も自分なりに楽しんで生きていかなきゃ。

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2021年05月03日

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ネタバレ

芯のある生き方をしている人だなぁ、と思いました。
自分を人と比べず、羨まず、現状を受け入れて満ち足りた生活をする努力をさらりとしている姿が映し出されます。

この生き方を万人がマネする必要はないし、これが一番ステキだと言い切れるものでもない。

自分が抱く価値観に忠実に生きるのが一番幸せだと、改めて思いました。

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2021年04月09日

Posted by ブクログ

自分の人生に何が必要なのか、わかっている人は強いな。
多くを求めず、足るを知る。
与えられたものを生涯大切に使い、まだ使えるものは捨てない。
ミツコさんは牧師であるにも関わらず、神様の前では皆が平等とさらりと言ってのけ、
他人に対して偉ぶったり、驕ったりしたところも全くなく
誰にでも同じ態度で接している。
すごい。。。本当にすごい。

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2021年03月22日

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