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三浦しをんさんによる、小説の書き方についての本です。
私は三浦しをんさんの小説が好みで、「この作品がどうやって作られているんだろう?」という動機で読み始めました。
小説家を目指す人にとっても、そうでない人にとっても楽しめるエッセイ形式で、WebマガジンCobalt(コバルト)にて連載されていたものを一冊にまとめて「お口直し」と称した部分を新たに書き下ろしたものだそうです。
注意点として、
『あの家に暮らす四人の女』
『むかしのはなし』
のネタバレがありますので、「ネタバレの前に読みたい!」という方がおられましたら、先にそちらを読まれることをお勧めします。
本書を読み終えて、三浦しをんさんのイメージが私の中でがらりと変わりました。
読む前は文学愛好家かつ大人の女性、というイメージでしたが、バリオタ(本書抜粋)だったんですね。
確かにひとつの物事を極めて一人で作品を仕上げるという職業には大切な資質かもしれないなと思いました。
肝心の内容は、
・人称について
・取材方法
・タイトルについて
・書き進めるコツ
などなど、ためになるような情報が満載な感じがしました。「作家ってこんな風に考えているのか」という読者視点で読んでも楽しいですし、「三浦流の書き方はこうなんだな」と志望者が参考にしても有用な一冊だと思います。
今までに読んだ三浦作品を再読してみたくなりました。
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愛なき世界からどはまりした三浦しをんが、
小説の書き方の本を出してるなんて!と即購入。
自身も最近小説を書いて発表するようになり書き方に悩んでいたので藁にも縋る気持ちで購入。
……三浦しをんって、こんなに面白い人なの!!
自身の作品のネタバレをしながら解説したり、
アイデアの出し方や上達の仕方を面白おかしく書き記したり。特に私は三人称多元視点で話を書くが、いろいろまぜこぜになって意味が分からなくなるときがよくあるので、違いが整理ができてありがたかった。
あとは、どーーーしても嫉妬をしてしまう自分自身への向き合い方。三浦しをんも私の作品の方がおもしろいのにって思うことあるんだ……。
ちょっと安心した。
悩んだときに読み返すバイブルとなった。
とりあえず、ハイロー見ます!!!
あと、他の小説も購入させていただきました。
これから読ませていただきます!
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貴志祐介さんの書き方の本も拝読しましたが、三浦しをんさんは伴走しながら書き方を教えてくれる本でした。脱線したエッセイ部分が三浦さん節炸裂していてエッセイとしても面白い本です。
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趣味で小説…というか物語というか、を書いていて「もっと上手になりたい!」と思い始めたので。
まず、読みやすく受け取りやすい!押しつけがましさがなくて、多分三浦しをんさんの性格に好感を(共感かも?)持てるから素直になるほど〜と読んでいける。
なんとなく、小説って一番大事なのはセンスと感性なのかなと思い込んでいたから、後からでも身につけられる型などがあるんだと安心できた。
たくさん読んで、たくさん書く。たくさん考える。
それを楽しく続けていけそうだと思えるので、小説を書くことについてポジティブになれる良い指南書だと思った。
三浦しをんさんの小説はいくつか読んだけど、エッセイは読んだことがなかった。でも絶対おもしろいだろうから近々読もう。
例として登場した小説も気になったから読む!
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突然HiGH&LOWの二次創作みたいなの始まって爆笑した。HiGH&LOW最高なんだよなぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
オタクっぽい言い回しやツッコミが良い意味でクセが強くて、気軽に楽しみながら読めた。真面目な部分はきちんと丁寧に自作を用いて説明してくださるので勉強にもなった。HiGH&LOW大好きだけどHiGH&LOWの良さを上手く言語化できなかったので、先生が語るHiGH&LOWの魅力を読み、ああー!なるほど!こういうことだったのか!HiGH&LOWの謎の熱さは!!と勝手に納得。HiGH&LOWのファンブックの評価みたいになってしまった。
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ハイローの話がたくさん出てきて、めちゃくちゃハマってるじゃんと笑ってしまった。
三浦しをん先生の小説の書き方エッセイ。1から小説はこう書きますよと教えてくれるものじゃなく、ある程度小説を書いている人向けかな。プロを目指す人へのアドバイスというか。
先生がどうやって小説を書いているかを知れたのと、オタクが好きなものにキャッキャしてる様子を見るのが好きなので、面白かった。
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三浦しをんさんの小説の書き方エッセイ。しをんさんの小説が好きなので、裏話が読めて楽しかったです。あと、ところどころ話が脱線し、『推し』の話になるところがツボです。気がつくと『推し』の話ばっかりしてる人が好きなので。
最後に、小説を書いてると一人で仕事をしてる気持ちになるけども、実際はそうではなく、相手(読者や編集者)がいるので、コミュニケーションは大事にしないといけない、とありました。何をするにも、コミュニケーションは大事!身に染みました。
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書きたいものを自由に作る三浦しをんさん(勝手にそう思っている)、よくこの連載執筆を引き受けたなあ。24皿も!
1皿目に「念入りに推敲するのも、非常に大事です。」真面目な語り口は、しをんさんが真面目に書く本なのかと。
2皿目文頭に「小説なんて書いてられっか!」とすでに皮が剥がれている。
7皿目『一行アキについて』と、もちろん真面目にアドバイスされつつ。
9.10皿目『HIGH &LOW』を熱く語り脱線はさみ。
17皿目副題-中ニの魂が叫びたがってるんだ風。
あとがき「やはり二十四皿は過剰接待(?)だったかすみません」って。
楽しいなあ。
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普段は読み手役ばかりの小説について、書き手側のネタバラシをしてもらった気分で読みました。成程と感心させられる部分も多かったし、勉強にもなった。ただ何故か全体を通して有川ひろさんのエッセイと雰囲気がよく似ている気がして混乱し続けた……なんでだ。(なんなら途中までこの本の作者は有川さんだと勘違いしてた)
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三浦先生のテンションがおもしろい。最後の章で物書き志望者へのエールが送られています。とても良いことを書いてくださっていて、書く作業を目指し続けても芽が出ず、筆を折りそうな方にこの本を読んでいただきたいです。すべての創作者と創作物に幸あれ。
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面白かった。
小説技巧を学ぶというよりかは、書く際の精神を学ぶ感じか。
繰り返されるハイなんちゃら、三代目 J Soul なんちゃら語りには辟易させらえたが、それを超えるタメになった感はあった。
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三浦しをんさんによる小説の書き方エッセイ。
私自身昔から本を読むのが好きなのでいつか自分でも小説を書いてみたいな〜と思っていて、人気作家さんがどんな風に作品を書かれているのか興味があって読んでみました。
もっと堅い感じの内容なのかなと思っていたのですが、読んでみると全体的にフランクで砕けた語り口で、とても読みやすかったです。
小説を書く際の基本的なテクニックから心構えまで、ご自身の作品などからも例を挙げつつ、とてもわかりやすく、楽しく教えてくださっている1冊でした。
この作品を通して、小説を書くことについてより強く興味を持つことができ、また、自分が普段読んでいる小説がこんな風に書かれているんだな〜というのもわかって面白かったです。
小説を読むのが好きな方、書くことに興味がある方にとてもおすすめの1冊です(^^)
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三浦しをんさんの人柄にすっかりファンになってしまった!教科書というより読み物として非常に面白い。
小説書いてみたいけどどうしたらいいかわからない…と言う方にとてもおすすめ。
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とても軽い語り口で書き方講座という観点を置いておいて、エッセイを読んでいるような気分でも楽しめた。説明も納得のいく話が多く、なんだか自分も書いてみようかなと思ってしまう。
読み手に伝える工夫と、あとは情熱というのが主か。
紙質が少し変わっていて、つるつるした感じで質が良さそうだった。
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堅苦しい小説の書き方本というよりもエッセイ寄りで読みやすかった。
小説を書くにあたってどのようなことが考えられているのかが学べて、小説を書かない人も楽しめる1冊。
時に厳しい指摘もありつつ、一貫して「あなたらしう、楽しんで書く」というメッセージが伝わり、三浦しをん先生の小説への愛情が感じられた。
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三浦しをんさんによる、小説の書き方フルコース。さまざまなコースメニューをいただきながら、小説を書く上で知っておいた方がよいコツや心構えなどを学べる。
でも、好きに書けばいいから、ほんとに!という著者の思いがタイトルに詰まっていて、優しさに溢れた一冊。
楽しく読めたし、書いてみたくもなった。
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小説の書き方講座という副題がついているが、堅苦しいものではなく、エッセイとしても楽しめる。
小説を書きたい人、書いている人、三浦しをんファンの方(作品の創作秘話=ネタバレあり)はもちろん、作家が何を考えながら書いているのか知りたいという読書家の方にもお薦め。
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しをん節が面白かった。
途中、
小説の書き方講座の部分はやや飛ばし読みしてしまったが、「風が強く吹いている」や「舟を編む」ができるまでの話もあり、面白かった。
こんな色々な工程を経て、小説が出来上がっているなんて!!小説家さんってなんてすごいんだろう、と感じてしまった。
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「コバルト短編小説新人賞」に応募する人を読者と想定した三浦しをん流の小説の書き方講座。短編講座だけど長編にも繋がる普遍的なテクニックが惜しみなく語られていて、小説に限らず何らかの文章を書く際には色々為になる。情景描写は本格ミステリに学べとか日々の出来事を何でも文章に起こすとか成程成程。始めは比較的真面目なのに途中からハイローにドハマリして愛がダダ漏れし出してからは何時ものエッセイ風味になってきてにやり。例えでちょこちょこ自著の裏話が出たり、勢いのまま書く前にしっかり図面(構想や構成)を引くのが大事だと語る回に「むかしのはなし」「風が強く吹いている」の構成メモが出たりファンにはお得な一冊。最新刊早よ読まんとな。(それ以外はほぼ読破済)
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本書は小説の書き方を書いた作品ではあったけど、個人的に、好きな作品を深掘りするヒントをもらった様な気持ちになりました。大衆文学のジャンルがメインでしたが、純文学を読むときも使えるのでは?と感じれました。
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小説を「書く人」「書きたい人」へのプチアドバイスが詰まった一冊。
“しをん節” が炸裂!!一人ボケ突っ込みや推しへの愛があふれていました。
人称、構成、推敲などの基本から取材方法まで。指南書(?)ですらこんなに楽しい作品にしてしまうなんてサスガです!
しをんさんの著書から文章を引用して解説されているので、作品の背景を知れたのも面白かった。
小説を書きたい人は楽しみながら参考になるし、
小説を書くつもりのない私も楽しみました♪
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どういうスタンスで読み進むかで、随分と評価が変わる本なんじゃなかろうか。
①純粋に「小説の書き方講座」として。
②付け加えて、「エンタメ小説の~」として。
③三浦しをんさんのファンとして。
自身は③なので相変わらずの暴走ぶりを楽しめたのだけれど、①の姿勢だとちょいと辛いものがありそうだ。
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三浦しをんさんの文章は幅が広い。 エッセイの時は自虐すぎて面白いし、小説の時は恋もシリアスも、全部が面白い。内容によって別の人が書いたのかと思うくらい。 そのしをんさんの小説の書き方。 作家を目指す人にはとてもためになる、本当に基本から小説に取り組むことができる 1冊なっていると思う。 基本を抑えてこそのおもしろが活きるのだと思う。
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WebマガジンCobaltの連載「小説を書くためのプチアドバイス」を単行本化。
エッセイかと思って読み始めたけど、コバルト新人賞に応募する人向けに連載されていたものなので小説の書き方寄りです。
EXILE熱で話が脱線しつつ、新人賞だから若い人向けの?ライトな文体の読み物。
「深夜に書いたラブレターを教室でまわし読みされる」とか比喩表現が面白い
Posted by ブクログ
五皿目 一人称…視野狭窄にご注意を
六皿目 三人称…神、カラス、父の霊魂 の視点
十六皿目 コバルト新人賞の選考…登場人物の魅力を前面に押し出す場合、早めに、登場人物が如何なる人か(外見も含めて)情報開示する。
二十一皿目 魅力は対照性。メインキャラの一方が明るい性格ら、もう一方は暗めの性格とか。
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読んでいて勉強になった。洋書で、小説の書き方を解説している本を二冊読んだことがあるけれど、どちらも文学の教授が書いたもので、堅苦しくて読みづらかった。
三浦しをんさんが書いたこの本は、小説家候補の人たちを励まそうとしてくれている優しさがあって、読んでいてとても楽しかった。そして、とても勉強になった。小説の書き方を学術として学んだ人の視点とは違って、小説を書いてきた人気作家さんの視点から解説されているので、編集者や選考している人がどんなところを見ているのかがはっきりわかって良かった。