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Posted by ブクログ
未来-目的-希望。
これまで実存主義のヒューマニズムを誤解していた。
20世紀にこんな力強く希望を持った哲学者がいるとは知らなかった。
21世紀、がんばろう、と思える一冊。
Posted by ブクログ
無知過ぎるんだけど、実存主義は結構古くからの思想かなと思ったら、戦後からだったのか。
読むと解放と不安の時代だからこそ生まれたのだと納得。
「実存が本質に先立つ」というのは何となく分かっていたけど、
「人間は自由の刑に処されている」というの実存主義からなのね。
改めて諸々を神様のせいに出来ないから、自分で決定し、理由を見い出さなければならない…「人間って面倒くせえ」って事を噛みしめてしまった。
あと、私と物の関係だけでなく、他者からのまなざしによって自分の存在が規定されるとあったけど、
そういう意味では神はいないけど世間という神の逆鱗に触れないように生きているなと思った。
ただ、他者のしがらみで留まってもしょうがないので、自己完結して逃げずに他者を巻き込んで行動していくのが「アンガジュマン」という概念のように見えた。正しい理解じゃないかもしれないけど。
実存主義ってなんとなく「虚無」っていうイメージだったけど、
その要素もあるけど、希望的な側面も見受けられた。
Posted by ブクログ
シンエヴァを見た後に、実存主義を知ろうと思い呼んでみた。
サルトルについて1冊でよくわかるようになっており、全体的には良かったが、途中説明不足に感じるところがあったので星4。
「実存主義」が元々フランスにおいてはみ出しものの「若者」(第二次対戦前後)を表していたということは、世の中への不審を抱く現代人にも通ずる。
「アンガジュマン」と「自由の受難」の概念は、逃げたってどうしようもなく、それならば主体的に生きようという立ち直りであり、なるほどと感じられた。