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Posted by ブクログ
雑草の生存戦略は、ニッチかつ多様性のオプションを持つこと。木から雑草へのイノベーション、「踏まれても踏まれても立ち上がる」ではなく、わざわざ立ち上がるコストをかけずに、倒れたまま種子を残していく方策を考えて進化するという話に感銘を受けた。
グラスルーツ=草の根 と呼ばれる市民活動がどのようにして資本力や権力のある大企業や行政と闘っていくか。植物の、同じ土俵には"乗らない"したたかさから学びたい。
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VUCA時代、予測不能な激しい変化が起こる場所で生き延びてきた雑草の戦略が役に立たないはずがない!
変化が少ない場所では木が強い
変化が大きい場所で強く生きてきたのが雑草
●雑草の戦略要素
・Competitive 競合型戦略
・Ruderal 乱発適応型
・Stress tolerance ストレス耐性型
●例えば、踏まれるスペシャリスト、オオバコ
・柔らかくしなやかで踏まれても折れない
・種子にネバネバ成分があり、靴の裏に着いて分布を広げる
・逆に踏まれないと成功しない状態、逆境を機会に変えたいい例
●例えば草刈りに耐えるススキやエノコログサ
・狩られないよう低い位置に穂を作り種子を実らす
・ゴルフ場では、ラフ、フェアウェイ、グリーンでは、違う高さに成長する種に進化している。
●例えば抜かれるスペシャリスト、カタバミ
・シードバンクを持っており、抜かれる等の刺激で種を蒔く
・シーズの語源はこれ。光を浴びたら種を広げる
●日本人にとっての雑草
・日本人は雑草をいい意味で使ってきた。
雑草魂
五大紋の一つ、カタバミ紋は戦国武将が好んで使ってた
天災の多い日本は変化を乗り越えることが強い
小よく大を制する
夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡、松尾芭蕉
・西洋では悪い草=雑草=weed
いい草はハーブ
・日本こそが雑草に戦略を学ぶことのできる国
●変えることと変えないこと
・雑草は変化に対して変えていくが変えないこと=コアコンピタンスを持っている
・それは、種子を残すということ
●変化を生き抜く条件
①弱さを見つめ、強みに集中する
②シンプルにすることで新たな価値を生み出す
③できるだけ戦わない。変化によって生み出される新しい環境を整える
④戦う場所を絞り込む。オプションは絞込まない。
⑤安易な価値付けをせず、多様であることに価値を置く
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以下読んで学びになったことのメモ
### 1. 雑草という戦略
- 少よく大を制す
- 大きいのがいい時代から小さく変化に柔軟に対応できる雑草のほうが津小美時代になってきた
- 自分の得意なところで勝負する
- ナンバー1になれるオンリー1の場所で勝負
- 弱者の戦略
- 弱者が勝つには、「選択と集中」が大事
- 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる
### 2. 雑草の成功法則
- 逆境をチャンスに変える
- 平場は強者が強い。環境、条件が悪いほど弱者にチャンスが生まれる
- 多様性
- 正解のない場合はいろいろな多様性を受けいれたほうが生存確率は上がる
- 戦う場所は選ぶ。武器は絞らない
- ドミナント戦略
- 同じ地域に同じようなお店を集中させる
- そこにいけば適当なお店に行っても手に入る、みたいな戦略
- コスモポリタン戦略
- スペシャリストではなく、ジェネラリストとなることで変化に強い人材になる
- ロゼット戦略
- みなが好まないストレスのある環境であえて勝負する戦略
- パラサイト戦略
- 自分で稼がず相手に養ってもらう戦略
- つる戦略
- アサガオのようにつるを立てる力は使わず茎に巻いてもらうように行きていく。その代わり成長速度だけは早い
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著書が一番書きたかった本なんじゃないか。
雑草は、次代につなぐという目的をぶらさない。
目的にそうなら、何でもする。
目的にそわないなら、やらない。
一方で、本を書きすぎるのも考えものかも。
他の本とほとんど同じ内容になってしまう。
これを避けるには、継続的に新しいことを
学び続けるしかないな、と。