感情タグBEST3
Posted by ブクログ
誉田さんの初期の作品という事で、その後に発売された作品の要素がたくさん詰まった印象でした。グロい表現が多くあるので、読む際はご注意を。
誰かから誰かへ、勧誘する事で、携帯料金が無料になるという謎のプロバイダ。登録したことをきっかけに次々と起こる奇怪で凄惨な事件。果たして、悪夢から抜け出せるのか。
全体としては、ホラー小説ですが、部分部分で見ると、SFだったり、青春だったりと色んなジャンルが取り込まれていました。それらは、誉田さんの代表となる作品に繋がっているなという印象が多かったです。
例えば、女性を主人公に「強い女」として、すらっとしているけれども芯が強い映像が浮かび、これは「姫川玲子」や「魚住久江」に通ずるのでは?と思ってしまいました。
その他にもグロい表現は警察小説に、女同士の友情は「武士道〜」など「全てはココから始まった」のような要素が多く見受けられました。
とにかく凄惨なシーンや特殊な表現が多くあるので、気持ち悪く怖かったです。余韻がいつまでも残るというよりは、スパッと潔い後味なので、妙な爽やかさがあるように感じました。
後半になるにつれて、どうなっていくのか。仮想現実を取り入れながら、世界観に引き込まれて、ページをめくるのが止まりませんでした。
現実的ではありませんが、ラストは「そうきたんだ」という感動的な内容で楽しめました。
Posted by ブクログ
SFびっくりした!そういうオチですかと。2mb.netに登録→ネットにいる悪意の塊に体を奪われる。翔矢がダメだったのは雪乃を守るっていう決意が強くて死に対しての恐怖がなかったから。「死ぬかも」っていう迷いがなくて乗っ取られずに殺された。雪乃と翔矢のカリスマ性と二人の絆とお互いを守りあう所が格好良すぎて泣いた。雪乃は美しくて翔矢はかっこよくて、お互いに憧れて、最後まであがかないところが格好良かった。 誉田作品今まで外したことがない。これも思わぬ方向に話が進んでびっくりしたけどおもしろい最高。怖いけどね。
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積読本の中に大好きな誉田哲也作品!?何で!?
そしてワクワクしながら読み進めて気がついた。
「これは…読んだことあるんじゃ?」
そしてふと栞が挟んである頁を開くと、雪乃と翔矢のPCルームの場面。なるほどね。
どうやらその場面で「なーんだ。結局この超美形の二人のハッピーエンドなのねきっと…」と勝手に勘違いして興味を失い本を閉じてしまった模様。
今回は2日程度で読み終わったが荒唐無稽さも含めて面白かった。ただ、いくつか疑問が
○喜多川のその後は?
○三木はファミレスでワケのわからない協力をしたにも関わらず、その後素直に雪乃をあきらめ過ぎなんじゃ?あぁ尚美のためか
○違う人格が肉体に入るのもOKにするのは流石に都合が良すぎるような?
Posted by ブクログ
誉田哲也は姫川玲子シリーズしか読んだこと無かったけど、これはだいぶぶっ飛んでたな……。
非現実的、仮想現実の話はあまり読まないから新鮮で面白かった。
まず2003年のインターネット黎明期に書かれた本っていうのがすごい。当時読んでたら携帯を触るのすら怖くなってると思うしそれくらいの臨場感があった。
主人公の可奈子が段々逞しくなっていくのもグッとくる。誉田哲也の強い女シリーズの原点とも言える作品なのかな?
自分が誰かに人格を乗っ取られたら、いち早く気づくのは誰なのか。友達は気づいてくれるのかな。そもそも自分って言語化するとしたらどういう人間なんだろう……と自省したくなる!
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ハードボイルドじゃない誉田哲也の作品を読んだのは初めて。
インターネットを題材にしたこの作品は、身体をネット世界の住民に乗っ取られると言う仮想現実な、話だったけど、その正体は自分の中にある二面性の悪い方(ジキル)に支配されてたってはなし。
無料になるプロバイダとの契約まわりは疑問も残るストーリー展開ではあるが、面白い観点でこのインターネット世界との繋がりを作品にしていた。
やっぱり、誉田哲也はハードボイルドがいいなー。
Posted by ブクログ
初めての誉田哲也さん作品。
ホラーサスペンス読んだのも初めてで、いろいろ衝撃でした。
実写化されるならR指定入るくらい残酷&グロテスクな描写ばかりでしたが、言葉の表現力だけでこれだけの恐怖を伝えられる誉田さんすごい!
作品全体としてはネット社会に潜む悪意を現実世界と仮想世界で表現していて、ネット社会に疎い人・苦手意識がある人でもイメージしやすいと思います。
ただ、数々の殺人事件がほんと、惨劇すぎる…
個人的には主人公が雪乃と翔也だったらこの物語好きだったかも。
本作の主人公:可奈子も色々な経験を経て強くなっていくんだけど、所々に恵まれた環境で育った甘さや自分1番な感情や行動が目立った。一方で、家庭環境には恵まれてないが注目されるほどの美少女:雪乃は自己を確立していて強くしたたか。主張も強いけど仲間を守る意識が高い。雪乃と翔也の潔さがいい!
雪乃と翔也の生き様の方がカッコイイし2人の最後のやり取りは感動。
Posted by ブクログ
ちょっと難しかった。でもちょいちょい共感あり☆
「ネットは現実世界では果たされない、満たされない欲望の墓場」
「大切なのはできるって思うこと。できると信じてがんばること」
Posted by ブクログ
*親友の自殺は自分のせい。悲しみに暮れる可奈子の携帯が着信した。悪意に満ちた声が言う、「お前が殺したんだよ」と―。すべての始まりは、誰かを勧誘すれば無料となるプロバイダ「2mb.net」。登録した高校生たちに襲いかかる殺人の連鎖。仮想現実を支配する「極限の悪意」を相手に、生き残りをかけた壮絶な戦いが始まった!*
巧いなあ!さすがは誉田哲也氏。
恋と友情と家族愛とホラーとサスペンスと・・・と、とにかくこれでもか!と色んな要素がぎっしり詰まっています。
主人公が高校生だからか、熱量が高過ぎてやや突っ走り感がありますが、とにかく最後まで疾走感に溢れていて、一気に読ませます。面白いです。
Posted by ブクログ
読んだことあった気がするけど、登録されてなかったのでたぶん再読。
ホラーで、誉田哲也らしいグロテスクな描写は期待どおりだったけど、希望のあるストーリーでどっちかって言うとファンタジー冒険小説感の印象が強く残る。おもしろかった。
Posted by ブクログ
非現実的な話し。
そしてグロい。
光芳が人殺すシーンとニセかなこがグロすぎる。
光芳がどうなったか気になる。
途中尚美と再会したあたりでクレヨンしんちゃんの映画、ユメミワールドを思い出した。笑
Posted by ブクログ
途中で意味が理解出来なく、読む事を止めようと思った。後半からは誉田哲也のスリリングな展開になったが、最後のシ―ンで身体を失った尚美が、心を失い身体を奪われた雪乃の身体に戻った展開は驚いた。
Posted by ブクログ
迫力のある話で、1日で読み終わってしまった。
表現が直接的で、残酷なものが多かったが、迫力があって面白かった。
しっかりハッピーエンドで、話が安直な面もあった。
個人的には、登場人物をもう少し丁寧に深堀してほしかった。
恋愛や親子関係 友情とSFとか色々詰まってて、詰めすぎのようにも思った