【感想・ネタバレ】サラリーマン球団社長のレビュー

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広島カープと阪神タイガースの球団社長の物語
改革を進めようとする主人公たちとそれに反対、抵抗する球団やオーナーの話が載っている。
サラリーマンとして生きる男性にも読んで頂きたい内容。

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2022年09月11日

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たまに読むスポーツビジネス系。
同僚に教えてもらった、あの巨人の清武さんの本。
本人のごたごたの件かと思いきや、タイガースとカープの球団経営者のノンフィクション。元々記者さんだったのね。

星野さんの高血圧は有名かもだけど、同じくここに出てくる3人(清武さん本人)も含め、高血圧。勝負の世界は厳しいとはいえ、なんとかならないのかしら・・・

BOSのこととか、日ハムで先行した経緯(阪神が先進的だったが、親会社がそれを活かせず)がわかったり。

以下、備忘。
・上がファジーだと下はビジーになる(大曽根語録より)。
※この語録、気になったので、調べて、買ってしまった。
・偏屈な人ほど、しっかりした中心・芯がある。この芯を見出し、見守るマネジメントができる人は、人間性も大事にできるマネジャー。
・子会社の経営に本社のトップが細かく口出しして、うまくいったためしはない。(経営の現地化)
・楽天が巨人放映権をダンピング販売したとの情報で、広島はさらに苦境に
・フロントとチームの間の川。これを埋めようと、食事したりしていたら、ごますりだとか、食事相手が陰口を叩かれていた。そこから食事は一人で摂るように。

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2021年11月15日

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ネタバレ

 元巨人GM清武英利のノンフィクション。阪神の球団社長と広島カープのオーナーの右腕常務の物語。
球界の盟主 読売巨人軍のGMであった作者も、時々交差するところがあるが、出来るだけ抑え、引いた視点で描かれている。
 名著『スカウト』カープ木庭さんとタイガースの河西俊雄のノンフィクションを読んでいたので、阪神のスカウトが弱いという印象は無かったが、本社がお金を出さないことやスカウトが淡泊なことから、段々とスター選手かとれなくなっていたらしい。カープは逆指名制度によるマネーゲームには最初から参加出来ず、育成するしか無く。しかも、やっと育てたら巨人に何倍もの条件を出されて取られてしまっていたことから24年も優勝から遠ざかっていた。驕れる者久しからず巨人の当時明治大学のドラフトの目玉だった一場投手への金品供与が発覚し、ナベツネが辞任(院政は、変わらないが…)一気に1リーグや金権新人獲得競争への風当たりが強くなり、思うように新人が取れなくなった巨人は生え抜きがあまり育たないようになってしまった。
 かつての閑古鳥が鳴くカープや横浜ベイスターズのホームゲームがプラチナチケットになり、明るいイメージで家族ぐるみで楽しめるエンターテイメントになっていることを考えると隔世の感がある。わずか数年前までは、どのセ・リーグのチームも巨人戦の放映権頼みだったのだ。
ところが、いまや、野球の試合をTVでみることはほぼ無い。地上波では放映していないのだ。私もプロ野球をテレビでみることは無い。ただ、春の日曜日のデイゲームにはふと行きたいなあと思う。
フロントと呼ばれながら、実際は裏方で選手を見守っている人たちに光を当てた良書である。
 
 


 

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2021年05月28日

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あの清武氏だからこそ書けた!低迷する阪神、広島の改革に奮闘するサラリーマンのフロントを描いた、プロ野球の内情に詳しい筆者ならではの傑作。

巨人の球団代表兼編成本部長を務めた筆者。ナベツネの逆鱗に触れ、読売を追われ今はノンフィクション作家。長いサラリーマン生活で培った独自の視点が素晴らしい作家。そんな筆者が今回のテーマに選んだのがプロ野球の球団の運営。阪神タイガース、広島カープという二つの低迷する球団。ぬるま湯体質であったり保守的な環境など、苦労しつつも結果を残していく。その過程、サラリーマンの悲哀をこめた感動的な作品。

星野監督の下でのタイガース優勝。その前のノムさんの監督勝地など。カープについては黒田、新井のカープ復帰など。劇的な場面を創るまでのフロントの奮闘が見事に描かれている。

本書は週刊文春の連載をまとめたもの。筆者は現在文藝春秋に「後列のひと」を連載中。こちらも目立たぬサラリーマンの奮闘を描いた傑作。筆者のサラリーマン経験が作品に反映されている。

プロ野球の内情を描いたノンフィクションとして屈指の出来でしょう。

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2020年11月03日

購入済み

スポーツではなくビジネス

野球好きなので読みましたが、これはビジネス書です。
それも現状を打破する外様の実践書です。
その意味では多くの方に読んで頂きたいです。

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2020年10月28日

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かなり読み応えがあり一気に読むことができた。阪神と広島の内部の構造の違いがかなり明確に語られており特にどっちのファンでもないが面白かった。特に阪神って想像してたより酷い体質なんやと思ったし、今でもこうなんやろうなって感じる。
あとは2人のフロントマンとしての経験の話が面白かったけど、野崎さんはこんな形で球団去るようになって悔しかったんやろなぁって思う。
プロ野球好きやったら読んでみて損はない1冊やと思う。

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2020年10月17日

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球団社長という野球ファンから見ればあまりよくない印象を持つ役割、その中から阪神と広島に注目してどのように球団改革を推し進めたのかという一冊
低迷期が長かった両球団が優勝を掴むまでのもがき苦しみ、更にはそれでも達成できなかった事に対する無念さも
組織を変えるリーダー論が学べます

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2024年05月21日

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球団の運営とはもっと華々しいだと言う印象を持っていたけれども、実際のところはプレイする選手が目立っているだけで、支えているのはちょっとした中小企業、と言っては失礼だけれども、そういった旧態然の組織がつい最近まで来てやってきてたのだろう。

傍流から来たからこそ気づく、そこからあえて言おうと思える、そういう粘りを追いかけた話。

野崎は球団に関わるときに、阪神に関する書籍を片っ端から読むことで、自らの組織が世間からどのように思われているのか、期待されているのかをまず知った。
また、オーナーは読書家であることから、自説ではなく本を渡したとある。きっかけ作りのための戦略勝ち。

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2023年02月08日

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てっきり著者の清武さんの自伝だと思ってましたが、阪神タイガースで球団改革に尽力された野崎勝義さんと、広島カープで尽力された鈴木清明さんの話でした。私はヤクルトファンなので野崎さんのことは名前と顔くらいしか知らず、鈴木さんのことは全く知りませんでした。

野崎さんが国内他球団に先駆けてBOS(ベースボール・オペレーション・システム)を導入しようとしていたことは知りませんでしたね。このシステムは選手の能力などを数値化して社内で情報共有できる画期的なものです。この改革が成功していれば阪神がこんなに低迷することもなかったかもしれませんね。

カープの話は球団の話というよりは鈴木さんの話として面白かったです。球団の職員さんで重責にある方というのはこんなに大変なんだなと。しかもお金のないカープですからね。

清武さんは今はノンフィクション作家ということで、本書はなかなか面白かったのでまた機会があれば他の著作も読みたいと思います。

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2022年02月25日

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★一部門の悲哀★プロ野球球団は世間の注目が大きい割には、企業体としてはそこまででもない。親会社にとってみれば一部門でしかなく、さらに色の濃いオーナー経営者が別にいたりもするから、球団社長というのは期待の大きさと実権とが大きくずれた悩ましい存在だ。その齟齬を阪神の野崎氏、広島の鈴木氏の2人を取り上げて描いた。
著者自身が巨人の社長を務めていたので、その裏話かと勝手に思っていた部分は肩透かしだったが、球団社長という職業の生々しさはよくわかった。ぜひ巨人の話が読みたい。
しかしそういう意味で「サラリーマン」でない球団社長はいるのだろうか。日本ハムや横浜には外人部隊のようなスタッフはいるけれど。

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2021年09月05日

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観客側からだと勝ちと盛り上がりが大事だけど、球団経営としては利益が大事で、コスト削減は選手年俸抑えること、と言われると、とりあえずグッズもっと買おうと思った

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2021年07月25日

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プロ野球好きの人必見。選手ではなくサラリーマンの熱いプロ野球界での戦い。とりあえずタイガースがダメな理由がよく分かる(涙) もう諦めてるけど。

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2021年01月11日

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旅行マンから阪神タイガースに出向した野崎。経理部員から広島カープに転職した鈴木。彼らは野球の素人だった。営業収益アップ、商品販売の効率化、上司の理不尽な命令、異例の人事異動…“どん底”球団の優勝にむけて2人のサラリーマンが行った改革とは!?『しんがり』『石つぶて』の著者が放つ渾身の企業ノンフィクション!

会社側の苦労はなかなか知る機会がないだけに、貴重な一冊。スマートにはいかないのですね。

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2021年01月10日

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本書の主役は、阪神タイガース 野崎勝義氏と広島東洋カープ 鈴木清明氏。いずれも元選手ではなく、行きがかり上、プロ野球界に背広組の一員として入ったバリバリのサラリーマン。

野崎氏は阪神電鉄の海外旅行部門一筋のエキスパート、鈴木氏は東洋工業経理マン。この話は門外漢のふたりが球団改革に駆り出されていくところから話はスタートする。

著者は読売新聞社からジャイアンツに転身、GMを務めた。同一リーグのライバル球団のフロントマンとしてシノギを削った間柄。ゆえに親会社と現場の板挟み、オーナーの朝令暮改な指示に翻弄される中間管理職の悲哀…理解し合える、謂わば同士のような関係だけに文中にも時折「私」として登場し、見解を添える。

【広島東洋カープ 鈴木清明 氏の奮闘】
主催ゲームの売店で販売するちくわの仕入本数に悩み、フィットネスクラブの店長の辞令を受けたり、南米ドミニカ共和国でのカープアカデミーの担当者として派遣されたり、とにかくオーナーからの無理難題を押し付けられ、球団の基礎固めに奔走。球団運営に回ればエースと四番の高騰する年俸に対応できず、毎年の様にFA宣言され他球団へ流出。そう、育てては去られるの繰り返し。それでも鈴木氏は前を向きに『大木がなくなれば、そこに陽が差し、また新しい芽が出る』と語る。そんな苦境を乗り越え、念願のスタジアムの完成、大リーグの高額年俸を蹴りカープに電撃復帰した黒田博樹の男気、刃折れ矢尽き果てた新井の復帰、そして2016年の25年ぶりとなるリーグ優勝…。この裏には、鈴木氏の慈愛の精神と情熱、鈴木氏の手腕を信じ任せたオーナーの胆力が揃い、大団円を迎える。現在は常務取締役球団本部長として辣腕を振る。

【阪神タイガース 野崎勝義 氏の奮闘】
球団役員と言っても親会社の部長クラス。改革しようにもそこに立ちはだかる社内に巣食う営業・編成・スカウト各部門の既得権益者たち。様々な抵抗に遭いながら地道に社内の風土改革に励む。一番の難敵は野崎を抜擢した阪神電鉄会長兼球団オーナーの久万氏。対米追従の日本政府よろしく巨人の動向を気にし、日和見主義な言動を繰り返す。92年の2位を最後に10年間下位を低迷。観客動員も200万人を切る惨状ながら、大ナタと振ることは監督の首のすげ替えと信じて疑わない旧態依然の電鉄本社、群盲の守旧派が席巻する球団スタッフ。やがて野崎氏は社長に就任し、手を緩めることなく大胆な球団改革に着手する。それはベースボール・オペレーション・システム(BOS)の球界初の導入。
しかしながら、ここでも守旧派の抵抗に遭い、野崎氏の目論見は露と消える。システムの推進役は日ハムにヘッドハンティングされ、それを導入するや日ハムは常勝集団に突き進むという実に皮肉な結末をたどる。在任中二度のリーグ優勝を果たすも、その後野崎氏は球団を退任。

著者は野崎氏の肝いりで導入しようとしたBOSの頓挫について、ある事例を用いて解説する。

トヨタの生産システムである『カンバン方式』を導入・定着させた大野工場長は、自身の合理性と洞察力に加え、システムを徹底させるために時に『怒鳴り声』を上げた。従わない社員を怒鳴り上げてもやらせる気迫が加わってこそ初めて実現したシステムだったと。

翻ってタイガースには、その怒鳴り声を発する工場長がいなかった。本来なら球団本部長が陣頭指揮すべき者が守旧派のスカウト側に立って反対している有様。

当時を知る球団要職者は坦懐する。
『本社は2回優勝して満足してしまった。野崎さんはドラスティックに球団を変えました。彼の球団本部改革やスカウト改革を、私たちが推進することができなかったという自省があります。特に編成部長やその下のスカウトや現場の抵抗が強かった』。

昔、ある清廉な政治家が首相就任を打診された際に語った『表紙だけを変えたところで何も変わらない』。優勝から15年も遠ざかり、相も変わらず監督の首のすげ替えを繰り返し、功労者への労う言葉を持たない阪神球団。

この言葉ほど、この球団を言い得たものはない。
久々にトホホな読後感に苛まれた一冊。

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2020年10月08日

Posted by ブクログ

元ジャイアンツ球団代表によるノンフィクション。阪神の野崎球団社長、カープの鈴木本部長の奮闘が描かれる。それにしても旧態依然とした阪神の体質にはトホホ感しかない…。近代経営のIT企業が親会社をいているチームが強いのが納得!

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

もったいないと思いました。
これだけの材料があればもっと一杯書けたんじゃないのかな。
もっと細かいところが読みたかったですね。

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2020年11月24日

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