【感想・ネタバレ】空想クラブのレビュー

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Posted by ブクログ

ミステリーとジュブナイルと救済とSFと。
いっぱい混ざっさた贅沢な物語。
空想を見る力を持つ主人公と、ある事件がきっかけで亡くなった少女の邂逅。そこに、失われた絆をもつ仲間が再び集まって、最後は大団円。
未来が明るい。
想像力と空想力が掻き立てられて、本当に、こんな世の中が近いうちに訪れるのではないかと思わされる。

ヒールも人の心を持ついい人だった。現実はそんなに甘くないけど、たまにはこんな締めも悪くない。

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2021年04月24日

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ネタバレ

楽しかったけど、中学生の話なのでちょっと子供っぽいなーと思うシーンが多々あった。

けど、力を使って色んなものが見えるのはすごーーく羨ましい!!

小学生の時に仲良かったメンバーが中学生になるとみんなそれぞれ変わっていって会わなくなるのは誰しもあることやなーと思った。

真夜が死んだ理由が残酷だけど、駿から力をもらってハッピーエンドやし、空想クラブのメンバーも交流があるたいやし良かった!

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2023年02月01日

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宮古島の祖母から祖父へ、祖父から駿へ受け継がれた「見る力」。小学生のときの親友の死、その葬式の帰り道、彼女が亡くなった場所で彼女を「見る」。彼女はなぜ亡くなったのか、その真相にたどり着けるか。かつての仲間たちとその真相に迫るミステリー。疎遠になっている仲間や不良グループに縛られ葛藤する仲間、駿との邂逅に戸惑いながらも信頼関係を築いてゆく。ミステリーなのですが内容はファンタジー要素を含み、壮大な物語へ。ただ、空想クラブのメンバーは気づかないうちに彼女「真夜」に永遠に縛られてしまったのではないのだろうか?

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2022年10月23日

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ネタバレ

死んでしまった友達を中心に話が進む青春ミステリ。
読み終わった後に心が温かくなりました。また星座や宇宙に詳しくない自分には面白い部分がたくさんあり、思わず宇宙関係の本を買ってしまいました!

空想は光よりも速いスピードで見たいもの感じたいものを経験させてくれる。
大切なのは空想する為の素となる知識と空想する練習。
それの最たるものは小説なのではと思いました。
小説なら宇宙の果ても地底の中も見る事が出来ますしね。

点と点を繋いで星座と考える様に人間の一番素敵な力は想像力なんだなと思いました。

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2021年05月21日

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ネタバレ

SF要素にファンタジー要素にホラー要素に貧困問題にミステリーに青春ジュブナイル…ちょっと盛りすぎた感があってやや粗っぽい感じがある。

広げた風呂敷を綺麗にまとめているのは良いのだけど、空想(千里眼)の部分と青春劇の部分に特化しても良かったのかもなぁとは思うが、これは好みの問題かな。

とはいえ、オーラスのクライマックスの一番盛り上がる部分は圧巻。ティーン世代の友情をこんな風に描けるのか。死後の世界にこんな解釈を持ち込めるのかぁ!

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2020年12月25日

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逸木裕『空想クラブ』(KADOKAWA、2020年)は不思議な力を持った中学生を主人公とした小説。中学生の吉見駿は祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。荒川が流れる埼玉県笹倉市という架空の都市が舞台である。その辺りでは大宮が一番の都会という(181頁)。
小学生の時の親友・真夜が荒川で溺れて亡くなった。葬儀の帰り道に駿は河川敷で幽霊となった真夜に再会する。駿だけが真夜を見たり、会話したりできる。仲間と共に真夜の死の真相を探ると、ヤンキー郷原が浮かび上がってきた。
少し超自然的要素のあるジュブナイル小説というイメージを抱いていたが、半グレ・ヤンキーの生態は理解を絶する。普通の人々が半グレ・ヤンキーに巻き込まれ、あっさり不幸になる実態に戦慄を覚える。私は90年代に少年時代を送った。80年代のヤンキー文化が流行らなくなり、逆にヤンキーが恥ずかしい風俗になっていった時代を過ごした。これが現代の中学生の日常感覚となると半グレ・ヤンキーへの嫌悪と排除の意識は相当なものだろう。

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2020年09月22日

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祖父から受け継いだ力により、見たい風景を「見る」事ができる主人公・駿。その彼に興味を持った転校生でクラスメートの真夜。いつしか「空想クラブ」を作るようになった。
しかし、ある日を境に「空想クラブ」は解散。みんな中学生になり、メンバーはバラバラになっていた。
そんな時、真夜が川で命を落とした。現場を見ようと駿は川へ。そこには、死んだはずの真夜がいた。

主人公だけが真夜が見えることやバラバラだったメンバーを集結しようと試みるというキーワードを聞くと、どことなく「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」が浮かびました。設定はもちろん違いますが、この作品は、よりミステリー色が強い印象でした。真夜の事故の謎だけでなく、メンバーが抱える問題がでてきます。なぜ、今こうなってしまったのか、主人公や真夜と共に謎を解いていきます。

ミステリーとしても楽しめますが、青春小説としても楽しめました。メンバーとの再会やお互いの気持ちが甘酸っぱく、時にビターに描かれていて、青春っていいなとか仲間っていいなと思わせてくれました。
他にも情景描写の描き方が多彩で、透明感のある雰囲気にさせてくれるので、ダークな部分もありましたが、終始どんよりとした気持ちにはなりませんでした。

色んな謎が回収されてからのラストは、感動を誘いました。
帯に書かれている「ラスト16ページの奇跡をあなたは体験する」は、今までの様々な話があったからこそ、グッと来るものがあるので、最後だけ読むのではなく、最初からぜひ読んんで見てください。

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2020年09月05日

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ネタバレ

何というレビュー数の少なさ。読んでる途中から怪しい予感はしたものの、最後まで読み切ったけど、やっぱ苦手な分野だったなー。ファンタジー感がしてダメだった。お金持ちと思われていても父がモラハラ男だったり、郷原兄弟の家庭環境とかほんと人生しんどいよなーと思ってしまう。レナは頭も良さそうなのに、何でこんな生活なのか。郷原兄が心を入替えようとしているけど、レナの言う通り、『世の中には人と普通に話すとか、毎日同じところに行って働くとか、そういうレベルのことができない人もいるんだよ』という人だろうに、大丈夫だろうか。しかし、郷原兄はなぜ河原にいたのか、何であんなに怒ったのかは結局明かされなかったよな。弟が河原で何か怪しい動きをしていたというのは分かっていた、ということなのか?

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2023年12月31日

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不思議な力を共有・解明・楽しむ仲間の話のなかに暴力的なグループが関わってきて、その温度差に戸惑う。ラストは良かった。

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2020年12月05日

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人一人死んでる現実より空想が勝ってしまって楽しい感覚にも陥る。ファンタジーだからな。
殺人事件なのになぜ捕まらないのか。
ユタの存在も信じていないがなにかあるんだとおもう。死人を思い出すことが供養になると思っている。

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2020年10月22日

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ファンタジィベースにミステリ。アストロミー要素が多くて、『ホーキング宇宙を語る』が作中に。11時元とか。ミステリ要素よりは少年少女の世界の伸び上がりを緩やかに映して行く。

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2020年10月15日

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