【感想・ネタバレ】死体でも愛してるのレビュー

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Posted by ブクログ

 連作短編集。

 犯罪者が取り調べで、何をしたかを語る形で、夏、秋、冬、春と続いていく。
 ま、最後で、へ、ってなるんだけどね。
 なんというか、舞台で急に暗転して全く別の場所にスポットがあたる、そんな感じ。
 確かに、その場所があったのはわかているし、見てもいたのに、気づいていなかった、そんな感じ。

 で、犯罪は、死体にかかわってくるもので…。
 なかなかエグかったです。
 物理的にも心理的にも。

 方向ややり方が間違っていて、それらは愛情からくるといえばそうなのだろうけど、愛情に間違いはないというかもしれないが、やっぱり狂っているものはある。
 一体、何が狂わせてしまうのか。
 つか、狂ってしまうときに、理性は歯止めにならないのか。

 と、人間の根本的な問題を考えてしまうのである。

 面白かった。

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2021年01月06日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃに良かった。

短編集が苦手な自分がまさかこんなにハイスピードで読めるとは。連作でもなかなか入り込めないタイプなんだが、これはやばいな、ある種長編とも言えるが。

1つ1つの話が物凄く絶妙。性という本能的な部分を煽ってくるのに適度なエロさというか、薄過ぎず濃過ぎず度を越さないながらも、どこか神秘性も感じてしまうような絶妙さ。各話の終わり方もまた絶妙。

『ヴィーナスたちの種蒔き』ってタイトル秀逸過ぎんか、、、

あとがきがめちゃくちゃに良いな。大石圭氏は初めて読んだが、あとがき読む限り、著者の感覚・思考が物凄く好きなのでこれから読み漁りやす。

「この世の富と幸福は、とてつもなく偏って分配されている」ねえ、、、

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2020年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集で読みやすい。狂ったようで普通な考えというか。取調べをする刑事の心の描写に違和感があったし、取調べをするうちに人を殺すんだろなーと読み進めると案の定、妻に手をかけた。殺してしまいたいくらい人を愛することは幸せなのかもしれない。

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2022年01月20日

Posted by ブクログ

良くも悪くも普通に面白かった。
人の愛憎にスポットを当てた短編4つ(世界線は繋がってる)です。そこまでグロい描写はなかった。
最後の主人公の章は、これまでの章の要素を入れてくれるのかな、盗撮盗聴ときたら食人くるか?とか期待したけどそんなことなかった笑
途中、官能小説か?と思った。グロよりエロが好きなのかな。あと、この作者さんはイケメンモテモテ主人公を書くのが好きですね笑
そこまでグロくないし、理不尽すぎるわけでもない(娘を好きになった話は娘さんが可哀想だけど…)から、何も考えすぎ読めました!

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

4つの短編からなるオムニバスストーリー。
語り手は基本取り調べ警官である主人公。
全体を通して読みやすい文体で、人々の奥底に潜む狂気に語りかけるような物語でした、

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

大石圭にしては珍しく、刑事目線からの短編集だった。誰の心の中にも少しくらい、この刑事のような一面があると思う。自分がこの立場になればどう行動するのだろう。冷静さを維持できる自信はなさそうなところが怖い。

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2021年08月12日

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