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Posted by ブクログ 2021年09月19日
【アキラとあきら】
昨年購入して読んでいなかった池井戸潤氏の作品。
町工場の息子として生まれた山崎瑛と、日本でも有数の創業一族の長男として生まれた海堂彬。
同じ社長の親を持つ二人、生い立ちに違いはあるものの同じ大学、そして同じ銀行就職での出会い、そしてお互いを認め合う関係性、そして人としての成長が...続きを読む培われていくところに共感することが多くありました。
時代が平成突入してバブルが弾けた時代背景は私自身にも重なり、当時を懐かしみながら読み進めることが出来ました。
経営者の苦悩は計り知れないものがある、またそれを理解して経済の血液とも言えるお金を扱うバンカーも数々の経営者のことを真剣に思っていても必ずしも役に立つことばかりではないことが理解できます。
人としてどうあるべきか、を教えてもらえる良書です。
他の池井戸作品同様爽快感があります。幾度となくピンチになりますが、最後には逆転していく様子は読んで気持ちがいいです。逆転方法が少しだけご都合主義な部分もありましたが、総じて面白く長編でしたが一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ 2021年07月13日
これは秀作。
アキラとあきら。
どちらかが主人公でどちらかが敵役?という陳腐な想像をした自分が情けない。
見事なストーリー展開で絡み合う2人の才能あふれる若者。
池井戸作品お約束の、わかりやすい悪者と窮地を救う心強い仲間たち。
清々しい気持ちになれた。
半沢直樹シリーズ同様、やはり一気読み。
初めの幼年時代を越えるとあっという間にストーリーが展開。
起承転結の歯切れがよく、池井戸さんらしい緊迫感とすがすがしさが満載。読みながらつい映像化して、二人のアキラやくせ者上司の配役を考えたり。
「いい稟議だった」の一言に、それまでの全ページが詰まってる...続きを読む、いい作品でした。
Posted by ブクログ 2021年02月03日
久しぶりの池井戸潤。
やっぱり面白いです。
半沢とか下町ロケットとか一連のヒット作よりも前に書かれた小説のようですが。
時代背景的に私と通じる所もあって(ほんとはもっと若い世代だけど、なんとなくわかる)、特に主人公の子供時代のエピソードは懐かしい感じ。
子供時代に過ごした場所が磐田って事で、そこも...続きを読む親近感があります。
ただ、やっぱり銀行と企業の話。
これでもか、これでもか、と危機が舞い込んでくるけど、そこを上手くやり遂げてスカッとする。
ま、いつもの池井戸潤ですね。
映画化?
ドラマ化?
コロナの影響なんでしょうか、なんだかよくわかりません。
すでにドラマは終わってるような。。。