【感想・ネタバレ】終電の神様 台風の夜にのレビュー

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Posted by ブクログ

初・阿川大樹。
台風により終電が早まる日の5つの物語で、第一話、四話、五話が好き。
台風の日と一口に言っても、そこにはさまざまな暮らしがあって事情がある。
各章の間には関係性がなくても、台風の日というだけで連帯感みたいな連作短編集を読んでるような楽しさがあったが、まさかの第五話で再びの人物登場で嬉しかった。

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2024年04月21日

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第4話と第5話が印象に残りました。
駅員さんのお話と、お医者さんのお話。

その場所にいる人に見えている情景。
その人から見た現実。

私たちは、自分に見えている現実しか知らなくて、その向こう側にはまた別の人にとっての現実の時間が流れているのだということが胸に残りました。

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2023年10月06日

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台風で終電で早くなるって現実にもあることで。
想像しやすいのは、混雑する駅とか帰宅難民とか?
そんな時でも、人によっては人生の大事なワンシーンだったりする。

台風って予定を台無しにしかしなさそうなイメージだけど、台風があったからこその結果もあって。
せつないものから、ほっこりするものまで。

ここで終わるから美しいのかもしれないけど、続きがあればいいのにと思ってしまいました。

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2023年01月30日

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私はアイドルをやっている女性と医者の男性との話が印象に残りました。なぜアイドルをやるのか。その理由にめちゃめちゃ共感出来ました。私には自分の考えや感じ方があって、かっこよく生きる女性に見えました。

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2022年05月09日

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終電が止まったという設定で起こるドラマをまとめた短編集。いろんなドラマが詰まってて、短編なのに続けて読んでもストレスを感じませんでした。

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2021年06月23日

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ネタバレ

最後の話が綺麗事で纏まらなかったところが、星3から4になった理由です。他の同じシリーズも読んでみようと思いました。三話四話が好きです。

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2021年02月28日

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同じ日をいろいろな視点から読むことができて面白かった。
同じ台風の日でも職種やその人の置かれている状況によって様々なものになるということがわかる本だなと思いました。
印象に残ったのは、知り合った2人の男女をそれぞれの視点から章として最初と最後に持ってきたことです。一番最初に女性を持ってきたことによって少しモヤモヤさせて、これで終わりかと思いましたが、後半に男性の方に戻りその人たちそれぞれの関係性に対する葛藤、距離の置き方が分けて書かれていて読みやすいものではありました。

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2021年02月23日

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まず、表紙が素敵です。シリーズ三作目、サブタイトル「台風の夜に」を連想させられるデザイン。
台風が上陸し、最終電車が繰り上がった日のオムニバス系全五話。個人的に第四話の駅員の話が良かった。そして最終話…まさに終電の神様!

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2021年01月03日

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終電の神様シリーズの第3段。
台風が襲来する中で終電を待つ人たちの物語。

「観客のいない舞台」では元女優の女性とその友人で医師とギャラのみをすることになり、結果、割りきった付き合いのはずが女性が医師のことを好きになり、台風の夜に会う約束をしようとしたが。。

「デウスエクス真季奈」では結婚式をあげる二人。お金のない二人がトリックを使って豪華に魅せた結婚式を母親に送ろうとするが、嵐がやって来て。

「消えた終電」では秘密を抱いた大学生が、ひとの家に迷い混んでそこで会った年配の女性に秘密を打ち明けていく

「インターカム」では台風で終電の時間が迫る駅の中のお客さんとの攻防を描く。お客さんを誘導中にひとりの女性が倒れて心配停止になるが。

「ガラスのふる夜」では、第1話で登場した医師の支店から女性を見る。第1話では単なる登場人物の一人でしかなかった医師が視点を変えると膨らみを増して、物語の中に溶け込んでくる。

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2020年09月26日

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シリーズ3作目の短編集
例によって、シリーズ間の話に繋がりはない

今回のキーワードはサブタイトル通り「台風による終電の繰り上げ」
そしてやはりその電車に乗った人の話ではない

収録は5編

・観客のいない舞台
・デウス・エクス・真季奈
・消えた終電
・インターカム
・ガラスの降る夜



・観客のいない舞台
元舞台女優が劇団時代の友人にギャラ飲みに誘われ、その関係以上の気持ちを抱くお話
結局は勝手に女性が恋心を抱いて独り相撲をとってるように思えてしまう
友人に迷惑をかけてしまう可能性を考えなかったのかね……


・デウス・エクス・真季奈
娘に「普通」の人生を望む母親の期待に応えるべく結婚式をするお話

結婚式って何であんなにお金がかかるんでしょうね?
普通のイベント会社に頼んだら同じような規模でもっと安く済ませられる気がする
ブライダル業界の相場がどの立場からもご祝儀相場を認めてしまっているんでしょうねぇ

終盤のお母さんの表現が変わっていく様は面白かった


・消えた終電
台風の日に海を目の前に佇む女性のお話

アカハラねー
ま、パワハラの一種なんだろうけど、アカデミックな世界はまた世間と違った価値基準で動いているからなぁ……

成果と結果を残している先生が人格的に高潔な人というわけでもないし、だからといってそれが両立出来ないものでもない
当人同士はそんな意識はなくとも、性別が異なっていたらまぁ邪推する人はいますよね


・インターカム
台風で終電が繰り上げになった駅構内での駅員さんのお話

私自身は作中のように緊迫感を伴う混雑した駅を体験した事がないのでよくわからないんだけど
家に帰れるかどうかという気持ちがある乗客がいっぱいいるんだったら、何が起こってもおかしくはないですね

そんな状況でも無事に納める駅員さんの手腕はすごいと思う

強い言い方をすると緊張感を煽ったり反感を買ってしまうので、伝え方が大事というのは面白いと思う
救急隊員の人達も、本当は急がなければいけない状況だからこそ、周囲に緊迫感を与えない態度というのがすごいですよねー


・ガラスの降る夜
1話目の医者視点の話
そうそう、こんな構成の物語を読みたかったんですよ

しかしまぁ、お金があるに越したことはないけど、その有意義な使い方がギャラ飲みな生活は嫌だなぁと想ってしまった
お医者様って大変ですね
1話目だけ読むと弁えない女の独り相撲と思ってたけど、違う可能性もあったというのが知れたのはよかった

もし続編があるなら、それぞれの登場人物がちょっとずつ関わってる構成のが読みたい

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2021年12月15日

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4話「インターカム」がよかった。大事件を華々しく解決するのではなく、日常を維持することの方がよっぽど大変だし、大事。波立たせないための気配り。日常生活に応用できそうです。

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2021年10月07日

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病棟待合室の文庫本をお借りした。
少しずつ繋がりのある短編集。
台風の夜の終電。
どことなく寂しいようなセンチメンタルな気分になる夜のお話。

第4話インターカム
第5話ガラスの降る夜
この2つが好きだったな。

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2021年08月19日

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ネタバレ

何人かの登場人物が主人公の章があり、その人達の物語が台風の日の前後と相互にリンクする。
「観客のいない舞台」の話が面白かったかな。

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2021年01月09日

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「終電の神様 台風の夜に」阿川大樹
人間ドラマ。濃紺。

何か自分にはどうしようもできない境遇に陥ったときに、自分の心を守るために、言い訳だったり、自己弁護だったり、諦めだったりをすることはままある。
終電、という一種の追い詰められた状況と、さらに荒れた天気の日に、そうした心の揺れ動きを感じることは、苦しくも興奮するものだ。
夏の雨の夜に強いお酒が似合う一冊。(3)

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2020年10月08日

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シリーズ本の最新作ということで、前の2作品を読まずに読んだのですが、これだけでも楽しめました。

台風接近のため、終電の時間を早めることに。それに翻弄される人たちを描いた短編集です。
トラブルに見舞われた人たちの喜怒哀楽が詰め込まれており、様々な人間交差点を垣間見れました。

全5話で、4話までは単独の物語なのですが、最終話ではそれまでのエピソードのどれか一つが別の登場人物の視点で綴られています。SIDEーA、SIDEーBのような感覚で、エピソードの裏側を楽しむことができました。

一応全ての話では、「終電」に関係しているのですが、ほとんどのエピソードがオプションとして「終電」が絡んでいるなというのが、正直な感想でした。なので、別に「終電」じゃなくても別のトラブルでも代用できるのではと思ってしまいました。

一つ一つの話が程よい量でした。台風が迫ってくるという突然のトラブルにどう私たちは行動するのか。前向きに捉えるのかそれとも・・・。「神様」から人間に色々試されているのではと思ってしまった作品でした。

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2020年08月23日

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