感情タグBEST3
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だいぶ共感できるところが多かった本。
自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。
おそらく社会の多くの人からすると「読書体験を求めてこじらせすぎ」に映るのではないかと思う。帯にある片桐はいりさんの「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためにいはこんなすったもんだが必要なんですね」というコメントも、「ぶっちゃけ呆れてんじゃん?」と思ったりもした。
が、筆者はそんなこと十分にわかっている。わかっていて、その上で、自分のように読書を大事に死ている人のために、自分が良いと思う場所を作ることに心血を注いで来たのだと思う。
その過程での思考プロセスをひとつひとつ丁寧に言葉にしていき、トレースすることで、より共感度が増した。
ややこじらせたような文体であえて書いていて、「こんなに読書にこだわっちゃう自分」を言外に皮肉るような雰囲気もあるが、それがユーモアとなっていてそういうところも共感できる感覚。
フヅクエぜひ行ってみたいな。
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頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。
ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。
何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。
大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。
その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感じる著者の、どこまでも純粋な読書への愛こそが、美しいと感じた。
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再読。読んでは行きたくなる場所、フヅクエ。最初に行くときは、体調や気持ちを整えて、じっくり読む本を見繕って、予約もしちゃおうかな。と気持ちだけが昂る。住まいからちょっと遠いので、まだ憧れの場所のまま。再読したら、あぁ、ここで働きたい。こんな店をやりたいという気持ちが強くなった。年齢的に現実になることは無いのだろう。でもそんなお店を東東京でやりたいなぁという気持ちはある。自分では難しいから、新店舗を東東京側に出してくれないかなぁとも。今年中にとにかく1回行ってみよう。
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ネットでフヅクエの画期的な仕組みを知り、この本に辿り着いた。期待以上におもしろかった!本好きと、業種を問わず経営に携わる方にはぜひ読んでほしい一冊。自分がお店を持つなら、いい人が損をしない仕組みを作りたいと強く思った。
いつか地方にもフヅクエが出来ますように!
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フヅクエ阿久津さんの日記はどちらも読んでいたところ、気になっていたこちらも読み終えました。阿久津さんはきちっとロジックを詰めていらっしゃってでもそれがひとに押し付けるような苦しいものではない。映画館や野球場があるのなら「本を読むための場所」があってもおかしいことではない、まったくそのとおりだった。みんなハッピーならいいけれども、そうじゃなくていい、という潔さにどこまでもついていきたい。あと、ブックカフェの違和感について、言語化していただいてありがたい気持ちです。
引用してらっしゃった江國香織の小説はわたしも好きな場面。読書というのは排他的な行為。
個人的には、雑に使えない場所(意訳)というのに納得。何度かフヅクエには足を運んだが、数日前からわくわくしつつ、「今日はフヅクエ行っちゃうぞ〜」そんな気持ちでいつも、ちょっと緊張しつつも行っている、そんな場所。
あとがきの、本と自分の記憶を書き連ねる部分には目頭が熱くなってしまう。わたしも今まで読んだ本とその記憶について思いを巡らせてしまいました。
これからも、ただでさえ楽しい読書をもっと、楽しんでいこう、そう純粋に思える本です。
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街に本を読む場所がない話は、その具体例も含めて大いに賛同。
だからこういう店(fuzkue)始めましたとなると、360度どこにもスキがないようにするためか、具体例がくどくも感じた。でもやっていることには賛同。
本を読むことに真摯な姿勢が心地よい。
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趣味が読書であるというと、この本にも書かれている通り、どこか高尚な趣味で真面目な印象を持たれてしまう。それを言われて僕は、どこか優越感に浸る部分があるが、内心漫画や映画と変わらないんだけどなと思うところもある。それを阿久津さんは代弁してくれている。もっと読書がとっつきやすいものであることをわかって欲しいではないけど、知っておいて欲しいな。何様なんだという話だけれど。
2部においてはフヅクエのルールや料金体制に対する話が書かれていた。本を読むための店、どこまでをルール化するかが非常に難しいけれど、すごく絶妙なバランスで決められているんだなと思った。またフヅクエの説明やメニューが書かれているものも掲載されているけど、よかった。ウォームアップみたいな感じがしていたし、行きたい欲がさらに高まった、関西にはないのが悲しいな。
とか思いながら読み進めると3部はなんだか、うるうる来た。そこまでの意味を持たせて書かれているのではないと思うんだけど、1人じゃないんだぞ、みんな一緒に読書を楽しんでるんだという気持ちになった。
感想を言いあわない読書会も素敵だなと思った。
ただ、同じ本を黙々と読むだけ。SNSで読書会をやってるのを見て、いいなと思ってたけど自分は的外れな感想を抱いてるのでは?と考えてたりしたら、参加したいけどやめておこうと懊悩とする部分があったけど、この読書会はいいな。
誰かとしたいなと強く思ったな。うん、したい。
ここ何冊か読書にまつわる本を読んできた、なにか自分の中で満たされている気がする。言語化はできないけど何かすごくいい。
この良さは別に言語化しなくていいか、うん。
これにて感想終わり。
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本をがっつり読みたい時に、意外と本を読むのに適した場所がないということを語った本。ここのところ自分がぼんやりと思っていたことを全て吐き出してくれてスッキリした。そして、本の読める店を作るに至るストーリーも読むことができ、面白く参考になった。
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1度しか行ったことがないけど、とにかく居心地良くて、本が気持ちよく読めた「本の読める店」Fusukeできるまで。そしてこれから。
どのような考えの末にあのお店が生まれたのか、どういう考えであの空間が保たれているのか。
面白かった。
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本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。
楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。
ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、
少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、
邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。
物理的・心理的なものひとつひとつを検証し、先回りして深く考察し、たどり着いた店のあり方。
あらためて、本を読むという行為を考えた。
本があればいいだけ、ひとりの世界に入ってしまうこと、
同じものを同じ時に読んでいても同じところとは限らないこと。
深く気づきの多い本。
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fuzkue には何度も何度も行っているので、この本に書いてあることはとてもわかるというか、本書にも収録されている、あのメニューに書いてある内容をものすごく丁寧に細かくするとこの本になるんだろうな、という感覚で読んでいた。
前半は同意半分、ブックカフェの人などにちょっと同情しながら読んだのが半分。外で本を読める場所、それも確実に読める場所って基本的にないと思っていて。ブックカフェもそう、本のあるカフェ、という程度で、読める場所だなと思った経験はほとんどない。が、全国探せばきっとあるのだろう、読んでほしくてブックカフェやってる人もいるんだろうきっと、という思いで若干の同情がある。
後半はある種ビジネス本なんじゃないかなと思いながら読んでた。ミッションを決める。そしてそれにフォーカスする。というのは、よくある経営テクではあるけど、これほどにミッションフォーカスした事業ってないんじゃないかというぐらいフォーカスしている。「雑に使うことができないようにする」設計とかなかなかできないと思うんですよね。で、確かに雑に使えなくて、この店は行きたいけど行きにくいという変な矛盾を抱えている。これほどフォーカスするとかなりニッチな店になるんじゃないかとも思うが、それでも成功している(よね?)のが、ビジネス的に見習いたくもなってくるなぁと思うのです。
全体に静かな語り口ではあるけど、その実おそろしく堅い、堅くて熱い、強固な思いでやっているビジネスだなというのがとても伝わってくる本でした。
Posted by ブクログ
読みやすく面白い文章だった。言葉選びが好き。
本を読める場所、、フクヅエに行ってみたい。
料金システムの発想や、読書に対する熱い想い、、全編通して新しい発見や共感ができ面白かった♪
こういう考えの人が作った場所を体験してみたい。
そして、自分の中のやる気、新しいことへ挑戦する気持ちも強くさせてくれる本だった。
これからもたくさんの本に出会っていきたい。
コロナ禍でなかなか出掛けられないので、自分の家もより充実した空間にしたくなった。
#自宅フクヅエ
Posted by ブクログ
まだ読み終わってないんですけど、
書いちゃう。もう書いちゃう。
溢れ出てくるこの想いが止まらないから書いちゃう。
良い本に出会った。
京王線初台にある「fuzukue」という
お店の店主阿久津隆さん著の本。
読書好きの読書好きによる読書好きのための読本。
かのアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンも
このようなことを言っていた気がする。
まだ読み進めて数十ページにしか満たないが
共感しすぎて首がもげそうだ。
本を読むぞと意気込んでお店に入ると
周りの話し声が気になってしまったり
店員さんの一挙一動に気を取られてしまう。
挙げ句の果てには読んでる物語の中に
店員さんが出てくることがある。
そうなってくるともう読書どころではない。
……わかる〜〜〜〜〜〜!!!!
いや、そうなんですよ。集中力がふとしたことで
散漫になっちゃう感じ。すごい具体的かつあるある。
だからこそ、読書ができる場所を求めて
彷徨いベストプレイスを探すんですよ。
そう…ベストプレイスをな…良い言葉だ…
今度お邪魔しに行きまする…
Posted by ブクログ
フヅクエがなぜできたのか、どんなものを求めてどんな場所になっているのか 本を読む場所の必要性に共感。
読書は、わたしにとっては極めて個人的な作業なんだけど、なんなら読書している姿を見られるのもあまり好きじゃないけど。
今年中には、絶対行ってみようと思った。
何を読みに行こう?
楽しみができたおかげで、秋冬の重めな仕事も乗り越えられるかなー
Posted by ブクログ
落ち着いて本が読めるようなお店がしたいと思い
本当にそういうお店「fuzkue」を作った
店長さんのおはなし。
長居をする、ノットイコール利益が出ない。
そうじゃない経営を考え出すのが
大変だったことも書かれています。
そういう場所を求める人がいて
提供してくれる店主がいる。
選択肢のひとつとして長く続くといいな。
ちなみに、私自身は
周りに音があっても平気どころか
むしろあまりに静音のほうが
落ち着いて読めない性質です(笑)
Posted by ブクログ
書名通り本を"本当に"読める場所を求めて様々な場所を彷徨い最終的に自身でそれを作った経緯を描いた作品。読書は立派な趣味だし集中力・体力が必要なスポーツだと思う。
Posted by ブクログ
fuzkueというブックカフェを営む筆者。読書しやすい環境を求めた結果だという。読書という営みについて考察した一冊。
初台と下北沢にあるというfuzkue。理想の場所を求めるうちに自分で作ってしまうところがすごい。店のお品書きも掲載されている。
本を読むことに関する考察がひたすら続くだけなので冗長な作品。早く他の本が読みたくなるという効果は多大。
店のお品書きを読んでも分かるが必要以上に解説が多いように思う。ちょっとくどい。
自分には正直合わない一冊でした。
Posted by ブクログ
「本の読める場所」について1冊の本が書けてしまうというのは凄い。ただ読み物としてはどうでしょうかね……
私自身、どれだけ長居をして良いものか?と心配してみたり、隣の会話や挙動に気を取られてしまったり、本が読める様で読めないという経験をしているのだが、皆さん同じ問題を抱えていらっしゃるのですね…
是非「フヅクエ」に行ってみたいと思うが、通勤経路的にはフラッと立ち寄れる場所ではないし、わざわざ本を読みに「フヅクエ」に行くというのもちょっと違うし…
特に、“ながら族“化している自分が、純粋に本を読む事に集中して、長時間を過ごす事が出来るどうかです。
結構通勤電車ってのは「本を読む場所」としては良い環境なのかしらん?と思っています。