【感想・ネタバレ】国際協力ってなんだろう 現場に生きる開発経済学のレビュー

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Posted by ブクログ

発展途上国の問題。貧困、感染症、教育、知的財産、環境etc...さまざまな問題を紹介し、他に、より学術的な分析、たとえば産業集積(一つの都市や地方に産業が集中して経済活動をなす)、そして技術革新の例、たとえば農業においての東南アジアにおける「緑の革命」(1960年代からつづく、生産拡大のための米の品種改良など)の紹介などがなされている本です。そしてそれらを知ることは、日本国内での、目につきにくい様な問題を意識することにつながったりもします。各章の一つの単元が7Pで区切られていて、よくまとまっていて、集中して読む分には読みやすいです。ただ、それでも法制度のところなどは、言葉がうまく頭に入ってこなかったので、
ちょっと苦労して読みましたし、理解度は低いです。

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2011年07月19日

Posted by ブクログ

国際協力や援助に係る様々な論点が、浅く広く紹介されている、教養学部のオムニバス講義のような一冊。
入口としてはよいし、JETROアジア研をはじめとする執筆陣の意欲を感じた。

<メモ>
- 環境問題、共通だが差異のある責任
- 開発援助、贈与・融資・技術協力、借り入れは計画的に
- 貧困の罠(貧しいから教育・投資できない→貧しいまま)、マイクロファイナンス
- 技術とは一定の資源から大きな成果、先進国で開発されたものより優れた「適正技術」(100ドルパソコン)
- IT、携帯電話→情報入手コストダウン→価格安定・生産効率UP・コストdown
- イノベ、産業集積、産業クラスター理論と空間経済学
- グローバリゼーション、価値観のグローバル化と市場(経済)のグローバル化★後者は手放しで喜ばれるべき?
- 医療従事者を途上国から先進国に引き抜くことは犯罪?(技術供与もできるし送金もできるし志望者増で結果的に途上国にも従事者が増えるのでOK?)★インフラ輸出はいいのか?

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2015年03月01日

Posted by ブクログ

国際協力、主に開発途上国へどんな援助が出来るのかについて、外務省やJICAの立場から書かれた本と位置づけることができる。副題にあるように開発経済学についての現場での目線からの入門書といえる。1つだけ大きく考えが違うのが、WTOなど自由貿易についてのことだ。体制側の人が書いているからだろうが、農業や食糧自給・安全の面から自由貿易が善とはおかしなことだ、そういうところに気づいてしまうと、途上国の医療関係者の頭脳流出も肯定していたりと、本当に途上国の庶民のことを考えているのかと疑いが濃くなって行く。国際協力ということは、どんなことでも疑ってかかるべきということを教えてくれる本ではあるのかもしれない。

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2011年09月28日

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