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令和のまんが道
オジサン漫画家が商業誌デビューするまでの苦悩・葛藤、
人生の紆余曲折を描いた、令和のまんが道的作品。
本作には、藤子不二雄A氏が描いたかつてのまんが道にあった
ライバルや親友といった青春ドラマはないものの、
一人の漫画家・人間の心の葛藤が、シンプルにそして明瞭に描かれている。
自分の現状に満足していないわけではないが、
このままでは何かダメな気がしていて、
何か変えようと思ってるが、何をしたらいいかわからない、
そんな大人にはおススメの作品。
Posted by ブクログ
順風満帆ではない十日さんの生き方は、ある意味勇気になると思う。
過去にも漫画家を目指して挫折したところから、社会復帰をするための小さな歩み、そして絵本作家を目指すために脱サラし、漫画家に方向転換して、Twitterでバズるまで。
苦労をされていたのはもちろん伝わるんだけど、本人が自分自身を鼓舞しながら少しずつ得るものを得て成長しているので、自分はダメなやつだと思いやすい人にも薦めたい話だった。
成功者の誰しもが強靭な精神と高い能力を持つわけではない。
打たれ弱い自分を理解して、そんな自分でも続けられるように工夫していくところはとても参考になった。
肩の力を抜きながら、でも奮い立たなければならないところは自分自身を激励して成功を収めたのがよく分かりました。
挑戦の素晴らしさというメッセージがストレートに伝わる内容です。
失敗してもその中で得たことは次の機会に生かされる。
恥ずかしくて隠してしまいたいことも素直に語ってくれたおかげで、読み手も十日さんの生き方からたくさんのことが学べると思います。
王様ランキングのファンとしても、面白く感じるところがありました。
キャラクターが物語を作る、というところ。
それも、転んだときにどんな反応をするのか?そういった小さな反応の積み重ねで、読者にキャラクターを分からせる、ということを語っていてなるほどなと思った。
漫画本編を読めば分かりますが、一人ひとりの反応の個性を魅力的に描くことが上手な人です。
十日さんが大事にしているポイントも理解できて面白く思いました。
また、今の時代ならではの成功だと思うので、Webの可能性についても考えさせられました。ちょっとした一言が漫画家としての十日さんを支えたのだと思うと、改めてネットの言葉の影響力について考えちゃいますね。
Posted by ブクログ
王様ランキングはネットの広告で知りニコニコ漫画で読んだ。脱サラでWeb漫画を始めて多くの読者を得た著者の背景に興味を持って購入した。
著者は、デザインの専門学校⇛漫画家志望⇛諦めてWeb業界で働きデザイナーやマーケティング担当でキャリアを重ねる(その過程でAdobe製品やWebの技術に精通)⇛液タブと出会い漫画家再志望、という経歴の人。
非常に興味深かったのが、著者が決して夢追い人ではなくリアリストなところだ。
具体的には、再始動する分野を絵本作家ではなく漫画家とするところ(市場規模を考慮)や、ジャンプの努力友情勝利は美しいお題目ではなく読者が求めるものなのだという視点。
「夢を追うからには徹底してリアルに」というバランスはビジネス経験がある大人ならではのものだと感じた。
Posted by ブクログ
202009/タイトル一見すると、脱サラしてライトにwebでバズってさくっと成功したかのように見えるけど、たくさんの苦労や苦悩・分析や努力があってのことで、マンガ家以外でも勇気もらえて励みになる内容だった。