【感想・ネタバレ】ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(1)のレビュー

身体は女、心は男。主人公はトランスジェンダーの男子高校生です。誰にもそのことを打ち明けられず、学校の制服でスカートを強制されることに嫌気がさしていた頃、彼のクラスに派手な恰好をした留年生が現れ、「一緒にブランドをやろう」と話を持ち掛けるところから物語は始まります。
この数年で「ジェンダー」や「LGBTQ」という言葉もかなり浸透しましたが、性別だけでなく、見た目、年齢、肩書きなど、世の中にはまだまだ偏見や決めつけが多くあります。「男だから/女だから」に留まらず、「独身だから/既婚だから」「母親だから/父親だから」「子どもだから/大人だから」のような、世間の「〇〇だから」が気になって生きづらさを感じたことは誰にでもあるでしょう。
『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット』には、もっと「性」は流動的でいい、自由でいい、人間とはもともとそういうものだから、という強いメッセージを感じます。SDGs(持続可能な開発目標=「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」など、2030年までに達成を目指す17の目標のこと)の目標5に掲げられている「ジェンダー平等を実現しよう」への理解を深められるとともに、「自分の身近なところにある差別や偏見に気づき、それを変えていく」という、人としてあるべき態度を学べる作品です。

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ネタバレ 購入済み

心と体の性別

女性の体に生まれたが自分の性別に違和感を感じる高校生が心の性別や自分のやりたい事を模索していく作品の第一巻。

主人公の凌は女の体に生まれたが性自認は男という性同一性障害の高校生。
しかしそんなこと周りにいえるはずもなく女子の制服ではなくジャージを着ているボーイッシュな女の子として生活していた
しかしふとした瞬間に言動や言葉遣いが男になっていしまうのでいつ自分のことがばれてしまうかヒヤヒヤしていた。
そんな中ある日クラスに一人の転校生がやってくる。
彼は本来ならひとつ上の学年のはずだが留年して凌と同じ学年になった佐藤という体格のいい男子だった。
見るからに男という佐藤にこいつは出る杭として扱われたことがなさそうな感じがしてイライラする凌。
休日に自分本来の恰好でアパレルショップに行った凌は佐藤と出くわしてしまう。
休日明けに自分の服装のことで何か言われるかもと身構えた凌に佐藤が言ったのは「一緒にブランドやんねぇ?」という一言だった。

心と体の剥離に悩み排除されることを恐れる凌が佐藤との出会いで次第に自分らしさが自然と出せているのが読んでいて爽快感がある。

1
2021年07月20日

購入済み

いい意味で、とても今の時代っぽいストーリー。
主人公に共感する人もたくさんいると思う。続きが気になる!

1
2021年07月18日

購入済み

おろしろかった

自分の性別に悩む高校生の凌。スカートを強制され嫌気がさしていた頃、留年生・迅が現れ、こう言うのだった。
「俺と一緒にブランドやんねェ?」
少年たちによる、服づくりが始まる。

0
2021年06月26日

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