【感想・ネタバレ】量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみのレビュー

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Posted by ブクログ

量子についての基本的な考え方について纏めた一冊だけど、やっぱり難しい。でも、量子についてゼロからのスタートだった自分にとっては、学生時代に理科や物理の授業で習った常識が根底から覆されるという、なんとも刺激的な読書体験だった。
「この世は全て量子でできているけど、位置も速度も決まっていない」って言われたって、直感的には納得しがたいんだけど、それが二重スリット実験をはじめとした数々の実験、そして量子コンピュータという今まさに実用化されつつある技術として現実の世界に取り込まれていく過程は、まるでSF小説を読んでいるようでとても面白かった。
まあ、北海道と沖縄の話なんかはうまくごまかされてるんじゃないの?という気がしなくもないんだけど、何となく納得してしまいそうな勢いで読めてしまうところがあり、そのあたりは著者の意図したところなのかなと思った。

自分はあまり抵抗なく読めたけど、文系の読者向けにもっと分かりやすくして欲しいという感想が出るのもよく分かる。ただ、量子のイロハについてこのくらいのボリュームでまとめるには、このレベルが精いっぱいではなかろうか。ブルーバックスで出ている量子をテーマにした他の書籍をチラ見したけど、本書が一番分かりやすく書かれていたように思う。

個人的にはまだ十分に理解したとは言い難く、何度か読み返して少しでも量子の世界に近づければと思う。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

量子、完全に理解した。…とはさすがに行かないが、概要はだいぶ掴めたような気がする。
量子の特性はやはり直感でとらえるのは難しい。
しかしハイゼンベルク描像、シュレディンガー描像、古典力学との関係を描く5章あたりからなにかを掴みはじて、6章のフェルミオンとボゾンの説明で半導体やら半減期やらの仕組みに対してグッと理解が深まる。
重ね合わせや絡み合い、観測するまで確定しない…そういった現象について完全に納得し理解したわけではないが、この本で包括的な知識に触れることで「そういうものか」という感情が少しは芽生えてくる。
そして、それが大事なのかなーと思っている。

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2020年10月07日

Posted by ブクログ

量子力学の理解がぐっと進んだ。
断片的に聞きかじったことがある内容がつながった感じ。
量子力学の本を読みはじめる下地を作れた(≒未知の分野に入る抵抗感を小さくできた)。
量子力学の基本的なことで困ったら戻ってくる本としても活用できそう。

そして数学の理解が進んだのが意外な収穫。
量子力学でこう考えるからこの分野の数学を使うんだと。

書ききれなかったという場の量子論もいつか読んでみたい。
数学も物理もおもしろい!

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2020年08月09日

Posted by ブクログ

素養のない自分には難しすぎた。
読むのに時間かかってしまった。
階段をのぼるように、段階的に説明されている。
式が文章の中に組み込まれている場合もあったので、もっと図解的にあると素人にはわかりやすかったのかなと。

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2022年06月15日

Posted by ブクログ

量子という概念を丁寧に分かりやすく事例を交えて理解させてくれる。光だけでなく、すべての存在が量子(波動と粒子)であり、五感を通じて理解していると思っているこの世界は、どの一片を取っても、このままの世界ではない(見えているものが世界ではない)という事実。日常のこの世界の見方が変わる。
難しい理論や数式も出てくるが、量子とは何かを概観できる1冊。

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2020年10月25日

Posted by ブクログ

量子力学は、我々の直感が及ばないと思っていたが、量子の世界に合わせて直感を育もう!という発想はとても新鮮だった。
量子力学の説明には数式がかなり出てきて、その部分の理解は正直おぼつかなかった。ただし、それが逆に比喩などに逃げずにきちんと説明しようという著者の真摯な姿勢を感じ、説明に信頼感を持てた。
量子コンピュータが実用化されつつある現代において、"量子を単純に「不思議だ〜」と思うだけの時代はそろそろ終わりです。" という感覚が重要なのだと実感した。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

ものすごく分かりやすい量子論の本。
今は論理的思考というのが流行しているが、何年かしたら量子的思考ができないと生きられない世の中になっているでしょう。
今のうちにもう一度数学を勉強して、行列の計算を思い出しておくべき。

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2020年07月07日

Posted by ブクログ

きちんと詳しいところは詳しくて嬉しい。
しかし縦書きなのに横書きの部分あり、縦中横あり、縦書きの中に90°回転した横書きあり、読みにくいことこの上ない。
スッキリ横書きの本で出すべきだった。

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2022年02月16日

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