感情タグBEST3
やはり、何事も白い方がいい
様々な結婚の形を色で表現した短編集。黒組は、あまり気分のいいものではなかった。結婚の意義って、そこにあるの?疑問に思ってしまった。白組も様々ではあるが、心癒されるモノばかりであった。
Posted by ブクログ
最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。
黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。
白い結婚の方は、「シュークリーム」は婚約者の彼に不信感を抱き始めるけど、大どんでん返しで安心する素敵な話。こういう人いるよね、と思った。周りからは「要領のいい奴」とちょと誤解されるんだけど、実は見えないところでけっこう努力している。けな気というか。「あいつは要領がいい、ずるい」などと妬む人は、そういうことに想像が及ばず、自分では何の努力もしない人だ。
「ダーリンは女装家」は、15歳の頃の純粋な初恋もうまく描かれているし、40歳の大人の愛も素敵だ。女装が趣味の彼を愛し、理解し、お互いに理解しあい、ボーダーを超えて行く。
「いつか、二人で。」も、愛しあい、支えあって生きた老夫婦の物語で涙が出ます。
結婚って、いいよね、と黒から読んで白で終わったから思えた。逆に読んだらそうは思わなかったのかも!?
Posted by ブクログ
様々な作家による「結婚」についてのお話。
白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、
Posted by ブクログ
若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
とても幸せなことだと思っていた
時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
夫婦の数だけ形もあって
結婚の意味がある
それはまさにこの短編集の最後の
「いつか、二人で。」の一節にあったように
夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない
この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている
黒はダークで少し現実離れをした設定
白は現実的な設定
バラエティーの富んでいてどの話も面白かった
窪美澄さん
滝羽麻子さん
中島京子さん
の作品は読んだことがあるけれど
殆どの作家さんの作品を初めて読んだ
Posted by ブクログ
結婚生活は甘いのか、辛いのか。
私は黒の話の方が好きだったな。
窪美澄さんの『水際の金魚』が特に。
『かっぱーん』も、実際にありそうだなと。
『愛の結晶』は少し不気味に思えたけど、面白い。
一人目を妻が出産したら二人目は夫の番!
いいじゃない!
男性は妊娠出産育児を自分のこととして体験したほうがいい!つわりはものすごく辛いんだ!体調不良で仕事を休むのも、まわりに配慮しながらやってるんだー!
白の方の『シュークリーム』は、白でいいのか?!
私は黒じゃないかと思ってしまったよ。
Posted by ブクログ
色々な作家の結婚にまつわる短編集。
黒い結婚は怖すぎるし、中でも『かっぱーん』は主人公があまりに気の毒だし、そもそもかっぱーんて何なんだw
逆に白い結婚は甘いお話ばかり。『いつか、二人で。』がとても良かった。
Posted by ブクログ
黒も白も前途多難でハッピー結婚したい!と思う話はひとつもない。
黒に関しては完全にホラー。かっぱーんと愛の結晶なんて恐る恐る読んだ。
白は、シュークリームが好き。いるよねこういう人。一回相手の嫌なところを見るとそれに執着しちゃうけど、自分にぴったり合った人なんていない人と人生を共にするのが結婚であり夫婦なんだとしみじみ思う。最後は希望が持てるエンドでよかった。
Posted by ブクログ
結婚にまつわるアンソロジーですが、黒と白でわけたのは面白いです。
黒の方が他人事と割り切って楽しむには良いかもしれません。
まあ、結婚がゴールではないので白でも黒でもお好きな話を楽しめば良いのではと思います。
木原さんの「愛の結晶」はぜひ読むことをお勧めします。これが黒なのかは私にはわからないです。
Posted by ブクログ
結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。
Posted by ブクログ
可愛らしいジャケットデザインに惹かれて読みました。
黒い結婚と白い結婚、
それぞれ上下逆になっていて
どちらからでも読めるのが斬新で面白い。
『結婚』をテーマに
様々なテイストの作品を読むことができる。
特に印象に残っているのは
白い結婚『いつか、二人で。』。
ちょっと世にも奇妙な物語っぽさがありつつ
あたたかい気持ちになる作品。
これで終わり〜!?と思わず
突っ込みたくなる作品もあり
登場人物のこれからを
勝手にイメージせずにはいられなくなる。
Posted by ブクログ
結婚して半年経った頃に、本屋で目に止まり買った一冊。
ふつうの結婚生活って?自分たちは大丈夫?と不安になったときに心強い一冊でした。
いろんな人生から結婚を見つめられて面白かった。
Posted by ブクログ
黒い結婚編と白い結婚編が上下逆になっており 前後どちらからでも読める様になっています。
私は白い結婚編から読み始めましたがお気に入りは瀧羽麻子さんの「シュークリーム」
黒い結婚編では窪美澄さんの「水際の金魚」
7編の中にはシンミリ来る物、ぶっとんだ物、リアリティー溢れる物、イヤミス要素のある物と様々で、結婚と言う共通したテーマの中にも色々な形が存在し、そのふり幅も広く飽きずに読む事が出来ました。
結婚は墓場なのか、はたまた楽園なのか、自分自身を顧みながら興味深く読めた1冊です。