【感想・ネタバレ】予告殺人〔新訳版〕のレビュー

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ネタバレ

マープルシリーズも4冊目。犯人は当たる訳がない!でもヒントも出してたんだ~ある朝新聞に殺人予告記事が出される!10月29日18:30にリトル・パドックスで殺人が行われる。そこの住人のレティシアは困惑する。当日、銃声が3発、記事通り若い男性が死んだ。レティシアも耳に軽症を負う。自殺なのか他殺なのか?また、リトル・パドックスに住むレティシアの幼馴染が死んでいる。さらに、犯人に近づいた近所の住人も殺される。レティシアを巡る遺産相続。動機はその遺産だろう。複雑で入り組んだ人間関係で真相は理解できたけど、難しい。⑤

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2024年02月18日

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ネタバレ

初めてのミス・マープルシリーズ。
ドラマで見たことはあったのでストーリーは大まかに覚えていたけど、やはり活字を目で追いながら情景を想像するのはとても楽しい。
個人的に一番好きなのはジュリア(エマ)。淡々としていて、可愛らしいところもあって、素性がバレても狼狽えず堂々と振る舞う。素直で無垢な子供のようだけどしっかりと自分の意思や考えを伝えることができる強く優しいバンチも好き。そしておっとりとしてロッキングチェアが似合いそうな老嬢ミス・マープルのラストの掃除道具入れ?の中に隠れてドーラの声を真似るという行動力と度胸は老嬢故の人生経験から得たものなのか、はたまた彼女の生まれ持った素質なのか。ミス・マープルはてっきり安楽椅子探偵なのだと思っていたので、その行動力にはとても驚かされてすっかりファンになってしまった。
この勢いで他のミス・マープルシリーズも全て読むつもりだ。

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2023年10月18日

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いやぁこれは!久々に「面白かった!」と声に出てしまいました。
先に読んだ『火曜クラブ』にそこまでハマれず、ううむ私はミス・マープルよりポワロ派かも、と思いかけていましたが、こうして他の本にも手を出してよかったです。やっぱり長編の方が好きだなぁ。

「殺人をお知らせします。……」
開幕数ページで鮮やかに告知される"殺人"。小さな村の人々は、特に関心なんてありませんよという顔をして続々とミス・ブラックロックの屋敷であるリトル・パドックスに集います。

私は基本的に、ミステリーを読む時に推理をしないタイプ。
ただ純粋に、ああこれからどうなるんだろう、この人もあの人も怪しいな――と、作者が散りばめたひっかけに次々とハマっていくんです。
そして最終的に全員が犯人に見えてしまう中で、鮮やかに明かされる真実。見事に、騙されました!
これはきっと二度目に読むともっと面白いでしょうね。久々に、満足の行く読書体験でございました。

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2023年08月29日

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結構良かったのではなかろうか。
トリック自体はそれほど難しいと感じなかったが、お話の各所に現れるメタファーとでも言うようなものが作品全体でとても良い働きをしているように思った。

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2022年10月12日

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登場人物が多くてわけがわからなかったけどドラ・バンナーが好きになったのでどんどん読めた
途中でもしかして犯人この人だと一番やりやすいんじゃないか?と思いついて、やっぱりそうだった

知らんうちに自分ちでパーティーやります!って広告出されてたら普通ノリノリで準備しないよな

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2022年07月20日

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耳を撃たれただけで死ななかった時点で、こいつが怪しい!!と考えてしまった。
ミス・マープルシリーズは初めてだったけど、マープルさん可愛いなあ…和みました。

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2021年11月20日

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ちりばめられた伏線、少しずつ明らかになっていく真実がおもしろい。
「ロティー」は気になってはいたのに表記ゆれみたいなものかと思ってスルーしてしまった。
もう少しじっくり考えてみればよかった…

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2021年07月07日

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旅のお共として。ミス・マープルの長編。面白かった。人気作というのも頷ける。レティとロティが出てくるのにも気付いてたけど、単なる言い間違いかと思ったよ。これが翻訳物じゃなければもっと気になったのかも。最初の殺し方はすごいし、そんな理由で昔の友達を殺しちゃうの?と。でもドーラの性格上、よく1年も我慢できたな、とも思う。結局金なのか。

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2024年03月07日

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ミス・マープル長編4作目。終盤に意外な人間関係が明らかになる展開に「おおっ」となった。
マープルは割と早めに登場してくれるが、あくまで捜査協力者という感じだ。捜査担当はクラドック警部。マープルは「詮索好きなおばあちゃん」という印象で、捜査しているとは思われないキャラなんだろう。

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2024年01月27日

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新聞で殺人が予告される。それだけでもドキドキする展開だが、実際にその時になってある見知らぬ人が殺されている。なぜ?だれが?ミステリの醍醐味が詰まった作品。

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2023年11月21日

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ミス・マープル・シリーズの代表作の一つ。晩年のクリスティは傲慢なポアロよりも控え目なマープルが好みだったという話があるそうだが、さもありなん。目立って表舞台で活躍はしないものの、人間心理の細部をかき集めて推理を組み立てるスタイルは、マープル独自の境地だ。イギリス田舎町の牧歌的な風景を描きつつ、その田舎においてすら隣人の出自を知らないことが増えてきたという世相を反映したサスペンスは秀逸。真相が明かされる瞬間の強烈な悪意の表出も鮮やか。

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2023年11月11日

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犯人の正体にビックリ。
クリスティって、舞台設定も登場人物の関係性も謎自体も複雑じゃないし、文章もわかりやすくてすらすら読めるのに、なんでいつもちゃんと驚かせる真相が待ってるんだろう。感心してしまう。

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2023年11月04日

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登場人物が多くてマープル登場前に挫折しかけたけど、途中からいろんな人のいろんな秘密が発覚して面白くなっていった。犯人の秘密にはびっくり!

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2023年06月25日

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面白かった!登場人物が多すぎて全然頭に入らなくて毎回登場人物一覧見ながら読み進めてたので結構時間がかかってしまったのだけど、後半ミス・マープルが動き始めてからガンガン面白くなっていって止まらなくなってしまった。そういえばミス・マープルシリーズ読むのは初めてかも?

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2023年04月13日

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ネタバレ

ミスマープルシリーズの代表作と聞いて購入。
ミスマープルが好きなので、全体の1/3までマープルが出てこなくてやきもきした笑
クラドックがあれやこれや調べてくれるけど、なかなか進展しない…と悩んでいると、マープルがサラッと気付きを言ったり、大胆な行動で捜査がガンガン進展していくのが気持ちいい。

また、鏡は横にひび割れてでマープルに弱音を吐くぐらい懐いていたクラドックが、初対面ということもありかなり警戒していたのが可愛らしかった。後にめちゃくちゃ頼るのに…笑
試し行為をして、この人は聡明な人だ!となるシーンもニヤニヤした。


犯人に関しては、一つ前に読んだのが鏡は横にひび割れてだったので、詳細は違えど意外性が同じだったので
驚きはしたものの、あっ同じパターンね!とか思ってしまった。
でも推理ものって大体そうなのかもしれない。

人を殺すのも人間らしさ、に、そうですわね。になった

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2023年03月21日

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ついに、あの老婦人探偵“ミス・マープル”に会えました。
457頁となかなかのボリューム。
新聞広告に載ったある場所・ある時間の殺人予告。
「殺人ゲーム」だと思って集まり、何が起こるか好奇心で少しワクワクしている人々。
そして現実に起きてしまった殺人の真相は?

いや~、見事に騙されました!!
これ映像でも観てみたい。
マープルの情報収集能力もすごいし、観察眼・分析力・推理はさすが!証言1つをとっても、発言の記憶の正確さにそこまでの意味を見いだしていたとは驚きでした。
怪しいと思うことはあっても、深読みせず推理とは程遠い読み方をする私とはワケが違う。
まさかの展開でした。
他のマープルシリーズも名探偵ポアロシリーズも読んでみたい。

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2023年02月10日

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ネタバレ

答えは示唆されてるけどミスリードにまんまとハマってしまうやつ、そっちだったか~!

レティシアとドーラの関係が好きだったから……
おばあさん同士の友情と愛情と裏切り、老女百合と言っても差し支えないのでは!?と思うほどドラマティックでした。

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2022年07月03日

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ミス・マープルシリーズ初めて読みました。
登場人物の背景が分かりやすく、ミステリーらしい意外な展開で物語が進んで、次々読み進めたくなる本です。

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2022年02月18日

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この話も、犯人や背景が意外でとても楽しめた。序盤の殺人事件が起きた時のシーンは、正直、何がなんだか分からなかったが、それでも謎解きに至るまでの過程とか面白かった。

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2022年02月03日

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最近、NHK BSプレミアムで「名探偵ポワロ」をよく観る。あれを観ていると最早デヴィッド・スーシェ以外にポアロは演じられなさそうな気がしてくる。
今回はポアロではなく、初めてのミス・マープル。個人的には勝手に八千草薫のイメージで読んでしまう。アニメのせいか…。
地域の誰もが読むコミュニティ新聞に出された「殺人をお知らせします」の広告。それを見て皆訪ねて行っちゃうのも現代日本に暮らすわたしには理解しがたいのだが、ある種、古き良き田舎の風景ともいえる。
そこで実際に起こった殺人の謎を、偶々友人のところにやってきたミス・マープルが解き明かす。
実は小説内に思いっきりネタバレの台詞が散りばめられており、引っかかったが受け流してしまった。こういうのを受け流さないのが名探偵なのだろう。
ミス・マープルは観察眼が鋭く、そしてそれを全てセント・メアリ・ミード村で経験した出来事に結びつけて語る。一歩間違えるとただの詮索好きのおばあちゃん(実際そういうきらいはもちろんあるが)なのだが、そこには長いこと生きた女性の思慮というか、優しさがある。デヴィッド・スーシェのポワロに比べたら幾分か傲慢な感じのある原作のポアロをアガサが持て余し、八千草薫的ミス・マープルを生み出したような気もする(原型は「アクロイド殺し」のキャロライン・シェパードなのだが、そこからより優しく丸めたような)。
登場人物全てが怪しいというきっちりとしたミステリのセオリーを踏みながら、「そこは思い至らなかった(伏線はたくさんあったのに!)」という物語の真相に脱帽した。真相を語られたときに気づくのだ、あそこはああだったのか、と。よく練られている。
そして安楽椅子探偵だと思っていたけど、ミス・マープルは相当行動的であった。他の作品も読みたくなる。

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2021年09月08日

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老女ミス・マープルが活躍するアガサ・クリスティーの傑作。
新聞に載った殺人予告、見知らぬ男の死体…。何故、誰が…イギリスの田舎町を舞台に事件の幕が上がる。
魅力的な探偵、驚きの真実、そして人間ドラマ。
ミステリーでありながらもそこに描き出される人々の弱さを丁寧に描くアガサの作品はどこか優しさや温かなものを感じる。
素晴らしい頭脳と温和さの両方を合わせ持つミス・マープルの存在も大きいだろう。

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2021年06月29日

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ネタバレ

殺人の予告から事件が始まる。

新聞に載った殺人予告によって集まった村人たち。ゲームだと思っていたら、本当に男が侵入し、死んだ。ミス・ブラックロックが狙われたのか? 何のために? 偶然近くを訪れていたミス・マープルの目が光る。

ミス・マープルが輝く、とある村での事件。村の人間関係は単純なようで、複雑である。特にこの舞台となった戦後の時代は、小さな村であってもその住民がお互いすべてを知っている人間ではない。噂話に興じる村人たちも、その人が本当はどこの誰かだなんてわからないのだ。

クリスティーの作品によくある「●●になりすましているのは誰か」が肝だが、それがわかってしまったところで、この作品にはそれ以上の魅力がある。人は思われている印象以上にできることがあるということ。良きにつけ悪しきにつけ。そしてミス・マープルが優しくも鋭い眼差しで見つめる人間の強さと弱さ。自分の周りにも似た人がいるような気がする登場人物たち。ある意味キャラクター化した人たちだが、フィクションに出てくるということは、現実に存在する人たちなのだと、クリスティーの観察力と描写を存分に楽しめる作品。

解説でも触れられていたが、「人殺しも、とても人間的なんですね」という言葉に尽きる。古典となったクリスティーが今読んでも全然古びていないのは、この変わりようのない性質があるからだ。

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2021年06月06日

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予告殺人というのでドキドキして読んだけど、ちょっと期待しすぎたのかも。
個人的には新訳より旧訳の方が味があって好き。
内容的には関係者がそんな都合よく集まってくるかな?って感じ。

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2024年05月22日

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有名作だし何と言ってもタイトルが魅力的なので期待値高く読み始めた。冒頭の広告を見た住人の反応の書き方はとても映画っぽく、とても興味を掻き立てる。

事件は早々に発生するので展開も早い。クラドック警部は生真面目なようで面白みには欠けるが個人的には好感が持てた。が、ここが「完全攻略』ではマイナス評価のよう。ただ、クリスティはトリックに重きを置きたい場合、比較的文章の飾り付けが減りストイックな文章になる傾向があると思う。例で言うと代表は『オリエント急行の殺人』やそれ自体がトリックだと言うことで少し意味合いが異なるかもしれないが『アクロイド殺し』とか。

本作も意外な結末という点においては、その2作にも匹敵するレベルだと思う。ただレティーとロティーかぁ…確かに気になったんだけどなぁ。あと調査報告(だっけ?)の綴りのeとiとかも含めて、文化を理解して原文で読めばもっと良かったのかもしれない。日本人にはこのあたりピンと来ないかも。もう一つ難点を言えば、一つ目の殺人は結構綱渡り的とは言え計画されてたのに、二つ目以降はあまりに衝動的で最後に至っては…という部分。特に最後はどうだったんだろう…

ただそういったことを抜きにしても、さまざまな謎が複層的に絡み合った構成は流石クリスティでした。

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2023年05月04日

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絶対に読むべき古典的名作、として幾つかのランキングで目にしたので、読んでみた。

犯人の意外性は抜群。人の入れ替わり、偽装系のトリックとしては、この焼き直し的作品はあまたある気がするので、後世への影響はかなり大きい作品なのだろう。

でもなあ、最初の殺人があまりに綱渡り過ぎて、ちょっと腹落ちが悪いかな。。

お友達が、レティとロティを呼び間違える場面はちゃんと読んだ記憶があるのに、そんなに重要な意味があるとは夢にも思わずで、今回も綺麗に騙された。

騙される快感は相変わらずだ。

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2023年04月13日

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レティシア・ブラックロックの人となりを割と気に入っていたので、この真相はだいぶショックだった。疑心暗鬼に陥り過ぎて登場人物の全員を疑うつもりでいたのに、この犯人は本当に想定外でびっくりした。ただ、あまりに衝撃的だった分、面白いと感じた話でもあった。

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2022年10月30日

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勝手にポアロシリーズと思ってたから
ポアロはいつでてくるのかって思いながら読んでたら
でてこないまま違う人が解決してそこに1番驚いた(笑)

登場人物が多い上に設定が似通った人もいて
性格と名前が中々一致せんくて頭の中大混乱

犯人は想像できちゃったけど
伏線が色んなところにあって楽しめた

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2022年03月17日

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「完全攻略」では星2の低評価だったが自分は面白く読んだ。ところどころ引っかかるところはあり、おかしいなとも思ったのだけど、最終的に犯人がわかった時はビックリした。イギリス人は紅茶ばかりの先入観があったけれども、コーヒーも結構飲むのだなー。

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2021年05月16日

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初めて読むミス・マープルシリーズ。
様々な証言や人の表情、状況証拠から推理していくタイプの探偵だった。おばあちゃん探偵らしく無害そうに、時に共感しながら証言を集めていくところは老獪だが、『詮索好きな』『老婦人』と皮肉を言われるほどあちこちに顔を突っ込んだり、警部を出し抜いて犯人を罠に掛けようとしたり、なかなかの冒険おばあちゃんだ。

事件はイギリスの片田舎にある村で、『殺人をお知らせします。10月29日金曜日、午後六時半にリトル・パドックスにて。お知り合いの方々にご出席いただきたく、右ご通知まで』という新聞広告が掲載されたことから始まる。
てっきり「殺人ゲーム」なる余興が行われるものと思い込んだ、好奇心旺盛な村の面々がリトル・パドックスに集まると、六時半ちょうどに照明が消え男が乱入。発砲音が三度した後、男が死んでいて…。

何とも不可思議な事件。一体男は何をしたかったのか。リトル・パドックスの女主人、ミス・ブラックロックを狙ったらしいが銃撃は彼女は耳の端を切っただけ。逆に男が死んでいる。
男の正体はやがて分かるが、様々な国の様々な場所でケチな請求書詐欺や万引きで小銭を稼ぐ泥棒らしい。そんな彼が何故ミス・ブラックロックを狙ったのか。
しかしやがてミス・ブラックロックには近い将来とんでもない遺産相続をするらしいことが分かる。同時にその遺産相続にはライバルもいるらしいことも分かる。

舞台であるチッピング・クレグホーンは家の中で話すことすらあっという間に村中に広まるほど開けっ広げなコミュニティで、実際玄関の鍵は外出中だろうが夕方まで掛けず、近所の人が勝手に入ってお裾分けの野菜や果物、頼まれた買い物等を置いておくなんていうことが日常の濃い関係。
横溝先生の作品に出てくるような閉鎖的なコミュニティかと思っていたら、読み進めるとそうでもない。

第二次世界大戦終戦後からの復興期らしく、社会や生活の変化も描かれている。
つまり戦争を挟んで様々な混乱や秘密があり、新しい住民も入ってきている。死んだ男や使用人のミッチのような外国人もいる。
意外なのは戦勝国なのにアメリカのような高揚感はなく、住民たちは寧ろ戦前の方が良かったと話している。

文章のスタイルとしては群像劇で様々な視点で描かれる。ミス・マープル以外にも素人探偵がいたり、野次馬的なお気楽な人がいたり、何か秘密を抱えていそうな人がいたり。しかし皆が皆正直に語っているのとは限らず敢えて語らないこともあるのがミソ。

ミス・マープルが上品なおばあちゃんで、慎ましやかではあるものの生活に困ったことなどなさそうなのに、お金や生きることへの執着やら殺人について語るところは生々しくてそのギャップに驚く。こう見えて様々な苦労をしてきたのだろうか。

犯人については途中もしかしてそうかな?と思った人だったが、それ以外の人物については全員を当てはめるのはやり過ぎかなとも思ったり。
ミス・マープルがある罠で犯人をあぶり出す最後は上手く行ったが、それによるある未遂事件は言い逃れ出来ないにしても、それ以外の事件については状況証拠だけなのだから否認されたらどうにもならないのでは?という疑問も。
まあこれは警察小説ではないし、良いか。

なかなか面白かった。新訳版が今後も出るなら読んでいきたい。

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2021年01月24日

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