【感想・ネタバレ】クレヨン王国のパトロール隊長のレビュー

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ネタバレ

ノブオと右田先生との関係が生徒と先生であるにも関わらず、きっと前世では仇同士だったに違いない、他生徒からみても先生のノブオに対する態度はやり過ぎでは無いかと思われるほどだったりと、特殊な敵対関係の説明から始まる。
また、実の母親は亡くなり、新しい母親と連れ子の妹ができたが、遊んでいた拍子に事故にあい、妹は失明。以降、母親は相変わらず優しいものの"信夫"の"信"が前の母親の名前と同じだから縁起が悪いのだ、名前をカタカナに変えよう、とノブオにしたり、そうゆう呪い関係に傾倒。
事故の際、父親に強く殴られたが、それ以降は何もない。

心が苦しんでいることを気の毒に思ったゴールデン王はノブオをクレヨン王国へ行かせることに。フクロウからパトロール隊隊長を引き継ぐ。クレヨン王国に来てから母のぬくもりを感じる、お母さんに会いたい、とフクロウにお願いすると、会わせてくれることに。太陽が母であり、ノブオが見ていなくても太陽は見ている〜のくだりはグッときた。それから、僕はもう大丈夫だよ、というノブオ。踏ん切りがついた成長。
火の精と水の精の戦いを食い止めるべく冒険するが、なぜ父はあの時殴ったのか、父は死ねない、ノブオが死ねば良かったのだ、〜など、
重いテーマによるノブオの成長と、クレヨン王国でのファンタジーな冒険。

また読みたくなる1冊だった。

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2024年02月10日

購入済み

巻末の歌の楽譜は電子版では割愛。表紙イラストが割愛は講談社の電子版はそういうものだが。気持ちの問題、思い出としては残念。どの本でもだけれど。
内容は他の方々のレビューのとおり素晴らしいです。

#切ない #共感する

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

この本を読んだのは30年以上前の小学生のころ。クレヨン王国のシリーズにはまり、何冊も読んだ。このパトロール隊長はクレヨン王国シリーズの中でも初期の作品。
主人公ノブオが辛い境遇に加え、ひどく不公平な先生のクラスになり、先生と喧嘩して森に駆けていくところから冒険が始まる。
シリーズの中では深刻度は高く、この後の作品に見られるクスリとなるシーンもない。さまざまな冒険を通じて、ノブオは周囲の人の見方を変えていく成長の物語。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公のノブオは、学校でも、家庭でも居場所がない。担任なんて、ノブオの気持ちなんて全くわかってくれない。そういうささくれ立った心のノブオが迷い込んだクレヨン王国。フクロウ隊長が見つめるノブオのひび割れそうな心が痛々しく、自分のことのように悲しくて・・・。
けれど、クレヨン王国で「パトロール隊長」として働き始めるノブオ。最初は自分勝手だったり、戸惑ったりで、うまくいかないことも多いけれど、さまざまな困難に立ち向かい、たくさんの人?と出会い、ノブオは大きく成長していく。
そんなノブオと同様に、この本を通し、私にも「責任」と「大人になること」を教えてくれたように思える。ジュニアのみなさんにはぜひ読んでいただきたい作品です。

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2016年02月23日

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ネタバレ

小学生のころに大好きで何度も読み返していました。ノブオやワレモコウのこころの痛みや孤独。愛されたいという純粋なきもち。うまく伝わらない優しさ。当時からひとりでいるのが好きで、いつも教室で静かに休憩時間に本を読んでいました。不器用で可愛いらしく笑う女の子の輪にうまく入れずに、静かに読んでいたら自分のように感じてノブオの冒険がうまくいくように祈る気持ちで読んでいたのを思い出します。考えなくてもいい走るんだ、と蛇の子供に叫んだノブオ。本当に大切ならばときには、頭で何かを考えることと同じくらいに相手へ行動で示してゆくことが大切だなあと思いました。大切な思い出の本。間に歌が入っていて巻末に楽譜も載っています。ピアノで弾いて音程を確かめて「こんなかんじなんだ」ってそのイメージを膨らませることができたことも嬉しかったなあて思いました。

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2012年03月02日

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13年前からの愛読書です。

何度も何度も読みました。
今でも時々読んでます。


何度読んでもワクワクして、何度読んでも嬉しくなる。

美穂と彰子ちゃんがだいすきなんです。

『クレヨン王国』シリーズのなかでも、
特に読みやすく、ドラマチックだと思ってます。



読んでると、蕎麦饅頭が食べたくなります。

すっとんきょうなあたしにはピッタリです。笑

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2011年01月02日

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せつなくて、悲しくて、何度も何度も泣いてしまう。
それなのに、力にあふれているのはなんて不思議なんだろう…

心に深い傷をもったノブオが、クレヨン王国でパトロール隊長として冒険する物語。透き通った空気が、物語の間々に流れています。

私が初めてであったクレヨン王国の物語です。
そして一番大事にしている物語でもあります。

ノブオの心に共感して、ノブオの体験にわくわくしたり、ドキドキして、ノブオの活躍に泣けれてきます。
子どもに読んでほしい。
大人にこそ読んでほしい。

世界で一番大切な本です。

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2010年05月23日

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幼い頃は、親に素直になれないノブオに勝手に共感していました。
切なくて胸が痛くなるお話。
大人になってから読むとまた違います。

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2010年04月28日

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子供の時に大好きだった本。
今よんでも切なくなるし、面白い。
大人になってからも、心は子供に戻るときがあってもいいかもしれない。

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2009年10月04日

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 泣けば心がなごむけど
 あなたの前では泣けません――

この作品の詩は物悲しく、胸を打ちます。
「うんうん、そうなんだよ」と共感しながら読んだのを覚えています。
涙なしには読めないお話です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大事な一冊。
何度も何度も読み返した本。

シリーズの中でも一番大事な本。

いろんなことで傷だらけになった心を
王国の日々と人々とのかかわりによって癒していく話。

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2009年10月04日

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大人になってから初めて読んだ。こんなテーマが重めのクレヨン王国もあるのか。
 お父さんがぶった理由にこの歳で気づけるノブオすごい。憎いほど嫌いな人の嫌な部分を自分が引き出してしまっている、という文にハッとした。今読んでもとても深い。妹のきよ子が目が見えなくなったことによって救われている、という記述にも納得させられた。最近どうも直情的になりがちなので、反省しなければ。

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2021年04月17日

Posted by ブクログ

自分が不幸なときに他人を思いやることはものすごく難しいこと。クレヨン王国でパトロール隊長の制服を身に着けていたからこそノブオもあれだけ素直になれたんじゃないかと思った。それにしてもノブオは謙譲語なんてどこで覚えたんだとつい野暮なつっ込みをいれてしまう。

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2011年09月15日

Posted by ブクログ

2008/04/01読破。
重なる黒い感情に押しつぶされそうになり、紛れ込んだクレヨン王国で心の修復をする少年の話。
世の中にはいろんな子供がいて、その中の多くの人物が一度は抱いたことがあるであろう人に対する憎しみや疑念の情が描かれている。
目的読者層は子供であるが、これもやはり、どの年齢の人が読んでも心が潤わせることができるであろうと思う。

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2009年10月04日

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