【感想・ネタバレ】航空自衛隊 副官 怜於奈のレビュー

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Posted by ブクログ

表紙に描かれた絵から、おちゃらけた内容かと思いきや(じゃっかん、ポップであるのは否定しませんが)、意外にまじめに航空自衛隊司令官の副官を描いたお仕事小説になっています。

舞台が、南西航空方面隊というのも興味深いです。中国への対処もあり、米軍との折衝もあり、他の方面隊よりも、物語として描けるエピソードが多そうなところだとおもいます。

いまのところ、3巻まで出ているようなので、続きを読んてみたいですね。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

航空自衛隊那覇基地に勤務する斑目怜於奈は高射運用幹部。部隊経験のなかで一通りの経験を重ねミサイル運用に関してある程度の自信がついた油の乗ったタイミングで副官をやらないかと提案された。戦術的な技術と知識を極めたい怜於奈は気が進まなかったが上司に半ば強引に面接に行かされる。
南西空新司令官の溝の口空将に仕え、恒常業務をこなす一方で司令官の愛人?事件や地元マスコミの嫌がらせ報道などに遭遇する。
新たな分野の仕事を覚えるうちに、沖縄に存在する自衛隊、米軍と地元民の関係について、司令官と同じ目線でその存在を見つめ直すことになる。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

司令官付の副官に任命された女性幹部自衛官。舞台は沖縄という軍事的にも住民感情的にも難しい設定が、最初の司令官とのエピソードの伏線なのだろう。自衛隊も含め国家公務員にはエリートを育成する土壌がある。この物語は、そんなエリートが特技(特殊技術)の志向とは反する副官として、失敗しながら成長していくものなのだろう。組織を代表する長の秘書的立場というのは、経験したくてもできない人が多いものだ。普通に仕事をしていては見えない景色がそこにある、ということを私も経験させてもらったので、読んでいて首肯できる部分が多かった。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

表紙よりもお堅めなお仕事小説。
作者さんが元自衛官だけあって、細部にわたった自衛隊の内部描写がなされています。
難しい話が苦手なわたしにとってギリギリのお仕事描写。これ以上自衛隊の説明が詳しくなるとギブアップかなぁという絶妙なところで描いてくれています。
なのでわりとお仕事でも人間関係のお話とか、基地外のお話とかはページをめくる手が早くなりました。
秘書にあって秘書にあらず。自衛隊という特殊な世界のことを知れたのは物珍しく新鮮でした。

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

元幹部自衛隊が書いた自衛隊小説と言うことで、表紙もライトノベルっぽかったので、自衛隊好きの自分はすぐ飛び付いたが、主人公の斑尾玲於奈が副官になるまで経緯を描いた前半は、彼女が所属する高射隊の専門用語が飛び交い、表紙と違って、なかなか重厚な内容。
もともと高射のスペシャリストを希望する玲於奈にとって、副官への異動は自分の希望とはズレていたが、同じく新しく赴任した司令官、そして司令官や副官を補佐する人たちに支えられながら、現場とは全然違う「副官」と言う職務に邁進していく姿が描かれる。
自衛隊ものは特にいろいろな分隊があり、何をするにもいろんな連携が必要であることがよく分かる。そして、それを誰もが責任、時には誇りをもって任務を担っている。
副官は内閣事務次官の仕事に少し近いのかな、とか思いつつ、最近ネットで配信されていた「空飛ぶ広報室」で出て来た「高射隊」や「浜松基地」なども出て来るので、有川浩の描いている自衛隊ものより、難易度は高いものの、自衛隊好きにはオススメしたい作品。

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2020年04月12日

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