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かの名作、キャプテンフューチャーのリブートシリーズ。思い出せば、オリジナルの翻訳版は高校時代にキャプテンフューチャー大ファンの友人から絶賛にお勧めされて読んだのが最初。その後創元推理文庫で再版された版は全館購入し、自分が読んだ後、娘も読み継ぎ…と一家あげてのお付き合い的なファンなのである。
このリブートのイメージは、バットマンの映画化という感じ。良くも悪くも戦前のパルプ雑誌スペースオペラだった原作を、21世紀の今に合うテイストに再構築しつつ、原作の持ち味もできるだけ引き継いでいるのが楽しい。太陽系人類の設定や、そもそもキャプテンフューチャーの名前の由来、コルボやクォルンとの因縁まで上手く処理したなぁ…と思った。
良くも悪くも野田翻訳のクセだった、江戸っ子べらんめえ口調もかなり薄口にされていて一安心。あれはあれで良いのだが、21世紀に「てめえ、こちとら…」な宇宙のヒーローなんてちょっとなぁ…だったから(笑
作者あとがきにあった、「日本アニメ版はなかったことにした」って表記は少々さみしかったが、理由まで読むとなるほどなぁ…と納得。NHK作品であっても、やはりあの時代は「テレビ漫画」の壁は分厚かったってことだろうな。
アメリカ本国ではシリーズ物として刊行されているようである、創元社には根気よく翻訳発売をしてもらえるよう期待したい。この時代にこの設定のキャプテンフューチャーが読めるのは幸せである。
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#日本SF読者クラブ ℍ・G・ウェルズやジュール・ベルヌの作品なら古典として読めば面白い。キャプテン・フューチャーは古典というには、まだ新しすぎるだろう。
その80年前のスペースオペラの名作を「リブート」したのが今作。ドローン、遺伝子工学、テラフォーミングなど現代の科学やアイテムによる裏付けがある。しかも作者の言葉を借りると、「オリジナルの精神は受け継ごうと思った」とある。これ現代に生きる自分が読むと、予想上に面白かった。
他社の「ロー○ンNEO」シリーズのように、途中で刊行打ち切りにならないように切に願う。
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冒険小説は無条件に楽しい。
スペース・オペラの大家エドモンド・ハミルトンの代表作〈キャプテン・フューチャー シリーズ〉は、1940年代に刊行された。
これはその始まりの物語を2017年に完全リブート。
悪人に両親を殺された遺児が、その存在を隠したまま特殊な才能の仲間に育てられ、やがて、自分の生い立ちを知り、世界を知り、恋をして、成長していく。
まるで、アメコミヒーロー誕生の王道を行く。
月でも、江戸でも、アメリカ西部でも。
悪を憎み正義を貫く。
さぁ、冒険が始まる。
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キャプテン・フューチャーは如何にして誕生したのか。原点回帰の作品。エドモンド・ハミルトン作、野田昌宏訳を読み耽ったSF小僧にはたまらない作品と言える。本作に登場するフューチャーメンはもちろん、敵役も現れて、今後の展開を期倒させる「始まり」の一作。
原作ではスペースオペラのヒーローとして現れたが今回はその初っ端。ここから始まり彼は英雄になるという感じ。
ただ原作では違和感を感じなかったフューチャーメンと彼に保育されたカーティスだったが、本作ではその関係が通常ではなく、結果としてカーティスの人格形成への影響がどうなるのか…という点も見どころの一つになってる気がする。続刊が期待される。
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遥か昔「未来少年コナン」の後番組だったアニメ第一話を観て、すぐに母にハヤカワ文庫をねだってから幾星霜。どんなもんかなあと手をつけたが、しっくりとくる筋立てに最後まで楽しめた。グラッグのくだりが、今のリブートならではで納得いくと同時に、さらに好きになった。
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キャプテン・フューチャーもレンズマンもジョン・カーターも読んだことがなかった。(アニメも観てない)
で、今回のリブート作はフラットな気持ちで読めたのだけど、唐突なデネブ生物の登場が、そういう都合なのね、というのも最後に気付くことになる。
途中に登場する光子帆船の名前が「リイ・ブラケット」で、何で?と思ったら、実はハミルトンの奥さんだった、と。
いずれ、スターウルフのリブートもあるのかな?
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9歳(小学校4年)の時だった。埼玉県K市のとある古本屋でキャプテン・フューチャーに出会ったのは。3冊100円だかそのくらいの値段で、表紙もない『透明惑星危機一髪!』を手に入れ、読めない漢字に手こずりつつも、手に汗握る冒険に熱中した。本書は同じような体験をした作者による完全新作だ。80年も前の作品を現代にブラッシュアップし、すんなりと入り込める設定となった。ノーラン版の映画『バットマン』のような感じだ(そういえば設定も似ているかも)。小ネタも含め期待以上の面白さで、久しぶりにこの世界を堪能した。
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リブート作品としては問題なく、素晴らしいと思うがストーリーが詰まらない(涙)
何が詰まらないかと言うと、都合が良すぎる(笑)
主席閣下の暗殺を未然に防げた事も、その後エズラやジョオンに信頼される過程においても、明確な理由も無く、なんとなく信頼されたり、はたまた悪党の首領たるウル・クォルンが、何故か勝手にシンパシーを感じて、簡単に仲間になってくれると思い込んだり、登場人物が敵も味方もキャプテンにとても好意的だと思う。
その所為で、キャプテンがとても頼りない人に見える。
まぁ、これから経験を積んで強く賢くなると言う設定なんだろうと思う。
だからキャプテンが一人前になるまでは、周りの人達が気を使わないと、こんな半人前のヒーローなんて普通なら直ぐにお陀仏だよな(笑)